犬の足が痛い時にする仕草
1.立ったまま足を浮かせている
自宅の室内で立ったまま足を浮かせている仕草をする時は、足に痛みがあるのではないかと思われます。
座ることもせず立ったままでいる愛犬を不思議に感じないはずがありません。「足が痛いです」と飼い主へのアピールなのです。
立ったまま足を浮かせているということは、痛みによって座ることもできないのではないかと考えられます。
急な痛みに驚いて立ち尽くしていることも考えられます。足を痛がる仕草をする直前の愛犬の様子を思い浮かべてみてください。
ソファーや階段の上り下りをしたり、走り回ったり、足を痛める可能性のある行動をしていませんでしたか?
衝撃によって関節を痛めてしまったり、ねんざをしてしまったり、軽度のケガを負っているかもしれません。
2.歩く時に足を地面につけない
足を地面につけることなく歩く仕草をする時は、足や肉球に痛みを感じている可能性があります。
お散歩をしている途中で足をヒョコヒョコとかばうように歩き始めることがあります。
犬もよそ見をして歩いている時に足をくじいてしまうことがあります。
小石を踏んだことで肉球に一時的な強い痛みを感じることがあります。
人の目に見えないほど小さな植物の棘が肉球に刺さって激痛が走ることがあります。
自宅の室内では、遊んでいる時にフローリングで滑るなどして脱臼してしまうことが多いです。
ソファーから飛び降りた時、階段を踏み外してしまった時にも起こりやすいです。
脱臼するとかなり痛みが強いため、キャンッ!と甲高い声を上げて鳴くことがあります。
3.体をブルブルと小刻みに震わせる
寒くないのに体をブルブルと小刻みに震わせる仕草をする時は、足や体に痛みを感じている可能性が高いです。必死に痛みを堪えているのです。
足に痛みがあって震えている時は、抱っこしてあげようとしても逃げ回ると思います。触れられたくないのです。触れようとすると威嚇したり噛みついたりすることもあります。
無理に抱っこしたり足の様子を見ようとしたりせず、犬が落ち着くまで待ってみましょう。
4.しきりに足を舐める
足に痛みがある時、患部をしきりに舐める仕草をすることがあります。外傷があるのではないかと思います。
被毛をめくって皮膚の様子をよく確認してみてください。
炎症によって皮膚が赤くなっていたり、舐めすぎて痣のようになっていたり、傷や出血が見られることもあります。
遊んでいる時にケガを負ってしまうこともありますし、お散歩の時に何かに足を引っかけるなどして傷ができてしまうこともあります。
最も注意したいのがストレスによって足を舐めすぎてしまって傷になっていることです。
舐めるだけではストレスを発散することができず、精神状態が悪化すると足やしっぽを噛むなどの自傷行為にまで発展する恐れがあるためです。
足の痛みを和らげる方法
滑ったり転んだりして足をくじいてしまうなどの一時的な痛みなのであれば、しばらく様子を見てあげましょう。
自分の寝床へ行き、足の痛みが和らぐのを犬自身が待つことがあります。無理に患部を見てあげようとする必要はありません。
「痛いよ」と訴えてくる時は足の様子を見てあげ、足の関節の曲げ伸ばしをしてあげたり、筋肉を優しくもみほぐしてあげたりなどしてみるとよいかもしれません。
患部を冷やす
足が腫れるなどし、捻挫が疑われる場合の応急処置は「冷やす」です。捻挫は炎症が起きている患部を冷やすことで痛みを和らげることができます。
患部を高く上げる
痛みのある足を心臓よりも高い位置に上げることで血流を減らし、痛みを和らげることができます。
犬を寝かせ、足をクッションに乗せるなどするとよいです。飼い主が抱っこした状態で足の位置を高くするのもよいでしょう。
安静にする
犬は痛みがあると体を丸めて寝続けることがあります。痛みに耐えるため、痛みが和らぐまで待っているのです。
一方で、痛みによってパニックを起こし、興奮して動き回ってしまう犬もいます。
足の痛みが増してしまったり、状態を悪化させてしまったりする恐れがあります。抱っこするなどし、落ち着かせるようにしましょう。
病院へ急ぐ
早く足の痛みを和らげてあげたいのであれば病院へ急ぎましょう。
原因がはっきりと分からないのであれば、飼い主では適切な応急処置も難しいです。
まとめ
犬の足が痛い時にする仕草を4つ解説しました。
- 立ったまま足を浮かせている
- 歩く時に足を地面につけない
- 体をブルブルと小刻みに震わせる
- しきりに足を舐める
犬は賢い動物ですから、飼い主に構ってほしくて仮病を使い、足を痛がる仕草をすることもあります。
そんな時の痛みを和らげる方法はスキンシップをすることです。
犬の寂しさを満たしてあげることで足の痛みも心の痛みも和らげてあげられるでしょう。