犬用靴は必要なの?
そもそも犬に靴を履かせる必要があるのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
犬に靴を履かせるのを「かわいそう」「本来の姿が一番いい」と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、犬が野生で暮らしていた頃と現代とでは生活する環境が大きく違います。
散歩で歩く道は硬いアスファルトの地面が多く、犬の足への負担は大きいです。
また、普段は部屋の中で生活している室内犬の肉球はやわらかく、ダメージを受けやすくなっています。
犬の足に負担がかかりやすい環境の中で、しっかり愛犬の足を守るためにも靴が必要なのです。
冬の散歩で注意したい足のトラブル
犬に靴を履かせる必要性がわかったところで、次に「冬の散歩で注意したい足のトラブル」を知っておきましょう。
冬の散歩では以下のような足のトラブルが起きやすいです。
- 乾燥
- 皮むけ
- あかぎれ
- しもやけ
- 切り傷
- 趾間炎(しかんえん)
人間も冬になると手足の乾燥やあかぎれを感じることはありますよね。
常に素足の状態の犬は冬の外気によるダメージをより受けやすいのです。肉球が乾燥して皮がむけたり切れてしまうこともあるでしょう。
足先や肉球に傷があると炎症が起こり、指と指の間にかゆみや痛みを感じる「趾間炎(しかんえん)」を引き起こしてしまう可能性もあります。
また、固まった雪や埋もれた石などでケガをしてしまったり、融雪剤で炎症を起こしてしまうといったトラブルも起きがちです。
上記のような冬場の足トラブルを避けるためにも犬用の靴を履かせることをおすすめします。
散歩に犬用靴を履かせるメリット
では最後に、冬の散歩で犬に靴を履かせるメリットを具体的に解説していきます。
保温できる
一番のメリットは犬の足を保温できることです。靴を履かせることで寒さ対策になります。
冬場の犬の足トラブルは寒さからくる足先の冷えや乾燥が多いです。
とくに体温を自分で調節するのが難しい子犬やシニア犬には、防寒対策として靴を履かせるのがおすすめですよ。
ケガ・炎症を防げる
ケガや炎症を防げるのも靴を履かせるメリットです。
冬の散歩ではとくに、固まった雪で足を切ってしまったり、雪に埋もれた石やガラスの破片でケガをしてしまうことがあります。そういった危険を防ぐためにも犬用の靴は有効です。
また、雪が積もっている地域では、雪が凍らないように融雪剤をまくことがあります。
融雪剤には「塩化カルシウム」が使われており、人間の皮膚に炎症が起きる場合があると言われています。
融雪剤がまかれた雪を食べたり足についた融雪剤をなめてしまった犬は、中毒症状を起こしたり皮膚の炎症を起こす可能性が高いです。
靴を履かせておくことで、融雪剤を回避できるメリットがあります。
傷口を保護する
犬の靴は傷口を保護する役割もあります。
犬の肉球の表面は血管が少なく、ケガをすると治りにくいです。傷口をそのままにしてしまうと、細菌が入ってしまい炎症が悪化する可能性もあります。
犬用の靴を履かせることで傷口を保護することができ、安心して散歩に連れていけるでしょう。
雪玉ができるのを防ぐ
毛の長い犬種はとくに、足の裏の毛に雪がくっついて雪玉になりやすいです。足の裏についた硬い雪玉で切り傷や擦り傷ができてしまうことがあります。
さらに、一度固まってしまうと取りづらく体を冷やしてしまう原因にもなってしまいます。犬用の靴を履かせることで雪玉がついてしまうのを防げますよ。
まとめ
犬に靴を履かせる必要性やメリット、冬に起きやすい足のトラブルについてお伝えいたしました。
人間社会となったいま、犬の足にダメージがかかりやすい環境が増えています。
大切な愛犬の足を守るためにも、犬用の靴を履かせることをぜひ検討してみてください。