犬が唸る理由とは?
「ウーッ!」と犬が唸る時は、犬が何を訴えているのか意味を考えるのが大切です。
唸る時に正しい対応をするためにも、まずは犬が唸る理由について触れていきます。
警戒・威嚇をしている
近づいてくる相手に対して犬が唸る理由には、「大切な物を奪われたくない」「体に触らないでほしい」「テリトリーに入ってほしくない」といった不安感・警戒心・恐怖心があります。
例えば、頭を撫でようと手を近づける相手に唸る犬は、手に対して恐怖心があり危険だと判断して威嚇をしている場合があります。
興奮している
遊んでいる最中に唸る犬もいますが、嬉しさから興奮して声が出てしまっているのでしょう。
ただ、おもちゃを咥えた状態で唸る時は、威嚇に入っている可能性も。歯をむき出しにして唸る犬に、うかつに手を出すと危険です。
お散歩途中や帰る際に犬が唸る時は、「まだ帰りたくない!」「こっちの道へ行きたい!」という甘えや強い意思から出ていることがあります。
体調が悪い
犬はケガや体調不良を起こしている時にも唸り声をあげることがあります。
触れるのを急に嫌がるようになった時は愛犬をよく観察してください。「お腹が痛い」「足をケガした」など痛みを訴えているかもしれません。
認知症
興奮や体調不良などの理由もなく唸る場合は、「認知症」を発症しているケースが考えられます。
唸る以外にも愛犬らしくない行動が見られるときは、早めに獣医師へご相談ください。
認知症になると様々な認識が徐々にできなくなっていきます。そのため飼い主とはいえ、認知症を患う愛犬に咬まれてしまうことはよくあります。
正しい対処が必要となるので、まずはよく愛犬の様子を観察してください。
犬が唸っているときに絶対してはいけない「NG行為」3選
犬が唸っているときは、相手が愛犬だからといってあやふやな対応をするのは大変危険です。
ここでは、「絶対してはいけないNG行為3選」をまとめました。
1.叱る
犬は何らかの不満を唸る行動で相手に伝えています。それに対して「こら!」と叱ると、犬は不満をさらに抱えてしまいます。
この行為を何度か繰り返すと、その人に対して思い切り吠える、咬み付くなどさらに行動は過激化してしまうことも。「唸るたびに叱る」のは適切ではありません。
2.近づく
犬が唸っているときは本能をむき出しているため、うかつに手を出すと咬まれてしまう危険性があります。
「なでて落ち着かせたい」と考えるかもしれませんが、その行為は危険ですので絶対にやめましょう。
3.おやつを与える
唸っているときにおやつを与えてしまうと、「唸るとおやつがもらえる」と覚えてしまうのでこれもNGです。
唸るをやめたタイミングでおやつを与えることが重要です。ぜひその瞬間をしっかり見計らってください。
すると、「唸るをやめるといいことがある」と覚えてくれますよ。
犬のが唸るのをやめさせる方法
愛犬が「ウーッ」と唸るのは何とかやめさせたいものですね。
ぜひこちらでお伝えする、犬が唸るのをやめさせる方法をチェックしてください。
無視をする
緊急性がない限りは、愛犬が唸っていても一旦無視します。
遊びに夢中になって唸る場合は、興奮を冷ますことを優先させてください。
唸る原因を避ける
犬が唸るのは「嫌だな」という感情から起きています。その原因がわかったら、嫌がる対象から犬を避けるようにします。
家族に対して唸る場合は、愛犬との信頼関係を深めることを意識してみてください。
しつけ方法を家族全員で統一させて、犬にストレスを与えない環境を整えましょう。
落ち着かせる訓練をする
飼い主さん以外の人に対して犬が唸るのも、不安や警戒心を抱いてしまうからです。
唸るのをやめさせるには、興奮する前に落ち着かせる訓練を行いましょう。
「おすわり」「まて」「ふせ」が身につくと、散歩中や来客に唸る前に興奮を抑えることができます。
できたら褒めておやつを与える、これを繰り返してみてください。
まとめ
犬が唸るのをやめさせるのは簡単ではありませんが、根気よくしつけトレーニングを重ねてみてください。
また、なぜか犬が唸る場合は体調不良がないか確認しましょう。
唸りをあげて何を伝えようとしているのかをぜひ探り、愛犬との信頼関係を深めることが大切です。