犬が飼い主に甘えなくなる理由
1.新しい環境に慣れた
家族に迎えてからしばらく経った時、新しい環境に慣れたことで犬が飼い主に甘えなくなることがあります。
子犬は母犬や兄弟姉妹犬、成犬はそれまでお世話してくれた人と離れると不安や寂しさでいっぱいになります。
新しい環境に慣れるまでの間、飼い主の後をついて回ったり、飼い主の側を離れようとしなかったりすることがあります。
飼い主の姿が見えなくなるだけで鳴き続けてしまうこともあります。
新しい環境を「自分の居場所だ」「ここは安全な場所だ」と分かった犬は、親離れをするかのように飼い主に甘えなくなることがあるのです。
寂しいなと感じる必要はありません。愛犬があなたのことを飼い主として信頼している証です。
2.精神的な成長
犬も成長と共に飼い主に甘えなくなることがあります。精神的な成長と共に独立心が芽生えるのです。
自分で考え、自分で判断し、飼い主の指示がなくても自ら行動するようになります。飼い主の言うことを聞かなくなる反抗期だってあります。
成長は嬉しいのですが、犬が間違った判断や行動をしてしまうことがあります。
犬自身に判断を任せることは悪いことではありませんが、危険だと感じた時は飼い主の手助けが必要です。危険な行動をしてしまった時は正しく叱らなければなりません。
3.甘えていいタイミングを覚えた
甘えていいタイミングを覚えることで、飼い主に甘える回数が減ることがあります。
飼い主が料理をしている時に甘えても「危ないから向こうで待っててね」と構ってもらえません。
そのような経験から確実に構ってもらえることができる、甘えていいタイミングを覚えるのです。
犬はどんな風に甘えると飼い主が機嫌よく構ってくれるのかということも覚えることができます。
どんな仕草をしたら飼い主が喜んでおやつをくれるのかも理解しています。甘え上手は犬も得をするのです。
4.甘えたら飼い主の機嫌が悪かった
甘えてくる愛犬を怒ってしまったことはありませんか?
犬が急に飼い主に甘えなくなる理由になりやすいです。「甘えてはいけないんだ」「飼い主を怒らせてしまう行動なんだ」と勘違いしてしまうのです。
同じ行動をしたらまた飼い主が怒るのではないか、機嫌を悪くしてしまうのではないかと考えてしまうのです。
ひどく怒鳴ったり叩いたりしてしまうと、もう二度と飼い主に甘えることができない犬になってしまいます。
どんなに忙しくしていても、どんなにイライラしていても、甘える愛犬を怒らないでください。
ただ少し頭を撫でてあげるだけでいいんです。「ママお仕事あるから後でもいい?」と声をかけてあげてください。犬にだって理解できます。
5.甘えている仕草や行動や態度が分かりづらい
犬の性格によっては甘えている仕草や行動や態度が分かりづらく、甘えていないように見えてしまうことがあります。
成長と共に現れることが多く、子犬の頃は分かりやすく甘えていたことから、成犬になって飼い主に甘えなくなったように感じるのです。
飼い主にベタベタ甘えることが苦手な性格の犬には柴犬がいます。よく、ツンデレとも呼ばれています。自立心や独立心の高い性格を持つことも飼い主に甘えなくなる理由です。
かなり分かりづらいと思いますが、実は柴犬は甘えん坊です。撫でてほしいくせに、構ってほしいくせに、甘えん坊ではないフリをしているだけなんです。
柴犬が甘えている時の仕草や行動や態度を見破れた時は飼い主として嬉しいものです。
他人が柴犬に甘えられた時はもっと嬉しいと思います。
まとめ
犬が飼い主に甘えなくなる理由を5つ解説しました。
- 新しい環境に慣れた
- 精神的な成長
- 甘えていいタイミングを覚えた
- 甘えたら飼い主の機嫌が悪かった
- 甘えている仕草や行動や態度が分かりづらい
シニア犬や老犬になると愛犬の態度を素っ気なく感じてしまうことがあるかもしれません。
深い信頼関係が築けているのだと安心してよいのではないでしょうか。
寝ている時間も増えますが、安心して寝ていられるほど安全で幸せな環境にいるのでしょう。