セレブリティと愛犬たち
2021年11月初旬、イギリスの各メディアに愛犬とポーズを取っている各界の有名人のポートレートが紹介され話題になりました。
登場していたのは俳優のティルダ・スウィントンさん、音楽プロデューサーのサイモン・コーウェルさんなど、他にもコメディアン、ミュージシャン、ジャーナリストなど様々な業界のセレブリティと彼らの愛犬たちが参加しています。
ポートレートを撮影したのは、イギリスのナショナルポートレートギャラリーの永久保存コレクションに名を連ねる有名写真家のアンディ・ゴッツさんです。
モデルになった人々は普段メディアで見せる表情とは少し印象の違う、柔らかくリラックスした雰囲気で写っているのが印象的です。
モノクロでスタイリッシュなポートレートの一部はこちらでご覧になれます。
https://www.guidedogs.org.uk/guide-dogs-appeal/
盲導犬チャリティ団体90周年をサポート
この有名写真家が有名人と愛犬たちのポートレートを撮影した目的は盲導犬チャリティ団体Guide Dogsの90周年と、同団体のガイドドッグ90というキャンペーンをサポートするというものです。
Guide Dogsは1931年に初めて盲導犬と犬を必要とする人を引き合わせ、イギリスで最初の盲導犬パートナーシップ団体として認定されました。
視覚にハンディキャップがありサポートを必要とする人と盲導犬のマッチング、盲導犬ハンドリングのトレーニングなどを行なっており、その活動は寄付金によって賄われています。
ガイドドッグ90というキャンペーンは団体の90周年を祝って、今後90年間もこの事業を継続していくための募金の呼びかけを行うものです。前述の有名人のポートレートは、一般の人々の目をキャンペーンに惹きつけるために大きな役割を果たしています。
有名人でなくてもチャリティ活動に参加できる!
このキャンペーンは、誰でもガイドドッグ90の名前で募金イベントを立ち上げることができます。
90という数字にちなんで「90台の洗車をする」「90分間のチャリティサッカーの試合をする」「90個のカップケーキを焼いてベイクセールをする」などがアイデアとして挙げられています。
このような募金を目的としたイベントは、欧米では一般の人もごく普通に行っています。洗車をした料金や、手作りケーキを販売した売り上げを寄付したり、サッカーの試合や人の集まるパーティーに主旨と目的を明示した募金箱を置いて寄付するという具合です。
一般の人が日常生活の中でカジュアルに行うチャリティ活動によって、盲導犬に関心を持ったことのない人や、子ども達の意識にも自然と知識が広がることが期待できます。
まとめ
イギリスの盲導犬チャリティ団体90周年のキャンペーンと、それを支援する有名写真家の活動をご紹介しました。
募金やチャリティというと敷居が高いと感じる人もいるかもしれませんが、お洒落なポートレートは、人の目を惹きつけて心を和ませるという大きな効果があります。そうして関心を集めた上で、一般の人たちがカジュアルに活動するという戦略はとても優れていると感じます。
《参考URL》
https://www.guidedogs.org.uk/guide-dogs-appeal/
https://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/celebrities-guide-dogs-charity-photographs-b1932712.html