犬にご飯をあげる時の『絶対NGなしつけ』3選
皆さんは犬にご飯をあげる時、意識して行っている『しつけ』はありますか。愛犬のためと行っているしつけが、もしかすると不要なしつけかもしれません。ここでは犬にご飯をあげる時のNGなしつけについて紹介します。
1.ご飯前に大きな声で「待て」を指示する
犬にご飯を与える前に「待て」をさせる飼い主さんは多いですよね。昔から犬に「待て」を教えるためにご飯を利用するしつけは広く行われてきました。しかし、ここ最近ではご飯時の「待て」はあまり良いしつけ方法ではないと言われています。
特に、ご飯の前に「待て」を教え込むために、大声でつい「待て!」と怒鳴るように言ってしまうと、「ご飯が食べられない」という不満に「怒鳴られた」という恐怖心が加わり、余計に「待て」という言葉に対してネガティブな印象を与えてしまう恐れがあります。
また、本来ならリラックスして食べたいご飯を食べさせてもらえず、怒鳴られたという状況に対して、飼い主への不満が募ることも。信頼関係にも悪い影響を与える恐れがあるので、「待て」はご飯時ではなく散歩時や遊びの中で行うようにしましょう。
2.ご飯をあげる前に長い時間「待て」をさせる
ご飯を与える際に「待て」をするしつけ方法自体があまり良い方法ではないと言われていますが、このしつけ方法の中でも必要以上に長い時間「待て」をさせる方法は絶対にNGです。
先にお話ししたように、そもそもご飯を無意味にお預けさせられているだけでも不満を募らせている状態です。さらに長時間、理不尽に「待て」をさせられた場合、犬はより負の感情を高めてしまいます。
いざ「よし」と食べる許可をもらえた時に、待たされた分、早食いしてしまうというデメリットもあるため、長時間の「待て」もやめてあげましょう。
3.食べないご飯を好きな時に食べさせる
犬によっては「今はご飯を食べる気分じゃない」という理由や「これじゃなくておやつがいい」といったわがままな理由により、出されたご飯を食べない犬もいます。しかし、ここで「じゃあ置いておくから好きな時に食べて」という対応はNGです。
いつでもご飯が食べられる状況を作ってしまうと、「自分の好きな時に食べればいいや」「食べなければおやつがもらえるかも」という考えに走ってしまいます。そのため、ご飯を与えられたタイミングで食べないという習慣が根付いてしまうのです。
したがって、ご飯を出して10分経っても食べなかった場合は、その場で片付けるようにしてください。そして、次のご飯のタイミングまでご飯を出さずに我慢させることで「出された時に食べないとご飯がなくなってしまう」「おやつももらえることはない」と学習させましょう。
少々可愛そうに感じる方もいると思いますが、ここで甘やかしてしまうと健康的な食事管理が難しくなるので、愛犬の健康のためにグッと飼い主も堪えましょう。
正しいご飯のあげ方は?アイコンタクトだけでOK
従来のご飯時に「待て」をさせる方法は、犬にストレスを与えてしまったり、早食いの原因となったり、また「ご飯を食べたい」という欲求が強まるあまり、飼い主とアイコンタクトを取らなくなる恐れもあります。
こうした誤ったしつけ方法をご飯時に取り入れず、基本的にはそのまま犬にご飯を与えてしまって構いません。ご飯をあげるタイミングで、ご飯を入れたお皿を犬の目線に掲げ、「今からご飯をあげるよ」という意味を込めてアイコンタクトを送るだけでOKです。
ご飯をもらう際に飼い主とアイコンタクトをとることで、犬自身も「飼い主さんがご飯をくれる」と認識できますし、飼い主との簡単なコミュニケーションにもなります。
またアイコンタクトをとるだけで、自分から積極的におすわりするようになる子もいるので、ぜひ食事前に気持ちを落ち着かせるために、簡単なアイコンタクトのみ取り入れてみてください。
少しでもアイコンタクトをとることができたら、「待たなければいけない」というストレスが溜まる前にご飯をあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬にご飯をあげる時、今まで当たり前のように行っていたしつけ方法が実は大きなストレスを与えていた可能性があります。ぜひ今後は「待て」ではなくアイコンタクトを取り入れるようにしてみてください。