️カーミングシグナルを見せる
わんこが不安や緊張、ストレスを感じているときにとる典型的な行動は「カーミングシグナル」と呼ばれています。これは相手の緊張を和らげるため、あるいは自らのストレスを軽減するためのものと考えられています。
カーミングシグナルにはさまざまありますが、代表的なものをいくつかご紹介します。
1.後ろ足で首の辺りを掻く
わんこが身をよじって首の辺りを掻く仕草は、代表的なカーミングシグナルの1つです。
ちょうど首輪をしている辺りを掻いているように見えるので「首輪に違和感があるのかな?」「ノミでもいるのかな?」と勘違いしてしまいがちですが、ストレスへの反応である可能性も高いので要注意です。
2.前足をペロペロ舐める
前足をしつこくペロペロと舐めるのも、ストレスが溜まっているときによく見られる行動です。
ごはんの後やお散歩の後に短時間行っている場合は、むしろ心身が満たされているサインなのですが、あまりに執拗に長時間舐めているときはストレスを疑うべきです。また、放置していると舐めすぎで指間炎などの皮膚炎に発展してしまうこともあります。
3.自分のしっぽを追いかけ回す
わんこが自分のしっぽをくるくる追いかけて遊んでいる姿は微笑ましいものです。ですがこの遊びもストレスサインであることがあります。
パピー期の子犬の場合には、ほとんどがただの遊びなので問題ありませんが、成犬が頻繁にくるくるしている場合は注意が必要です。中にはエスカレートして自分のしっぽの先を噛み切ってしまうこともあるのです。
4.あくびをする
少し意外に思われるカーミングシグナルがあくびです。
イタズラを叱っているときに愛犬があくびをしたら「真剣に聞きなさい!」と頭に来てしまうかもしれませんが、実はこれは「そんなに怒らないで、落ち着いてよ」と訴えている合図なのであまり怒りすぎないであげてくださいね。
️問題行動が増える
無駄吠えや破壊行動などのいわゆる問題行動が増えるのも、ストレスのサインである場合があります。私たち人間もストレスが溜まるとむしゃくしゃして物に当たりたくなったり、大声で叫びたくなったりしますよね。わんこもそれは同じです。
また、わんこの場合には身体的なストレスから破壊行動に出ることも少なくありません。犬種や個体差はありますがわんこは一定の運動量を必要とする動物です。
お散歩や遊びでの運動量が足りていないと大きなストレスとなってしまうため、発散するためにとった行動が人間から見ると問題行動になってしまうのです。
️体に不調をきたす
ストレスが万病のもととなるのも、やはり人間だけではありません。わんこもストレスがもとで体調を崩すことが多々あります
。典型的な症状は食欲減退や嘔吐、下痢などで、あきらかに元気がなくなってしまうこともあります。おかしいなと思ったら動物病院を受診するのが一番ですが、もしストレスに心当たりがあるようなら獣医師にそのことも伝えるようにしましょう。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこがストレスを感じる要因はさまざまです。すでにご紹介したように運動不足が原因となることもあれば、転居や家族の増減といった環境的な問題、寒暖の差などがストレスになることもあります。
愛犬がどんなことにストレスを感じやすいのかを把握しておき、飼い主さんがコントロールできる原因であればストレスを軽減するよう工夫してあげたいものです。