犬の嗅覚は優秀!人の1000〜1億倍優れているって本当?
犬の嗅覚は人間よりもはるかに優れているという話を聞いたことはありますか。犬を飼っている人はもちろん、犬を飼っていない人でも多くの人がご存知かと思います。
犬の嗅覚は、嗅いだ香りの種類によっても異なりますが、一般的に人間の1000倍〜1億倍優れていると言われています。これは、人間が感知できない香りでも、1000倍〜1億倍薄まっても感知することができるという意味です。
そのため、人間よりも遠く離れた場所の匂いを感知したり、人間では感知できない匂いを嗅ぎとったりすることができるのです。
犬が好きな『香り』4選
嗅覚の優れている犬たちは、人間よりも香りに敏感です。もちろん好みもあり、ここではその中でも犬がよく好む香りを紹介していきます。
1.飼い主さんの体臭
飼い主さんの匂いは犬にとって大好物です。犬にとって飼い主の匂いは安心感があり落ち着く香りと言えるでしょう。そのため留守番中など心細い時に、飼い主の匂いが染み付いた服や靴下を近くに置いている犬は多いです。
実際、少しでも留守番ストレスを緩和するために、飼い主の匂いがする服や靴下、タオルなどを置いておく飼い主さんも多いようです。
愛犬に少しでも家の中でリラックスしてほしいと思っている人は、ぜひ自分の匂いが染み付いているであろうアイテムを渡してみてはいかがでしょう。
2.肉や魚などの動物性たんぱく質の香り
犬は食べ物の香りも大好きです。しかし、その中でも多くの犬が好む香りが肉や魚といった動物性たんぱく質が豊富に含まれている食材の香りです。
実際にドッグフードのフレーバーでも、野菜フレーバーより肉の香りが漂うフレーバーの方が人気が高く、傾向としては野菜や穀物よりも魚、魚よりも肉を好む犬が多いです。
3.甘みの強い香り
犬にとって食欲をそそる嗜好性の強い香りに甘みの強い香りが挙げられます。しかし、ここで言う甘みの強い香りとは、香水などの甘い香りではなく、フルーツなどの自然な甘い香りをさします。
リンゴやバナナといった甘みの強いフルーツを好む犬は多く、「バナナを見えない場所に置いておいたのに匂いで感知して催促してくる」という体験を持つ飼い主さんも少なくありません。
しかし、フルーツを含めて人間が食べる食材の中には、犬にとって有毒な成分が含まれている食材も多く存在します。与える際は犬に害が無いか調べてから与えてください。また、与えすぎにも十分注意してください。
4.汗や排泄物などのくさい香り
人間が「え?」と思うようなくさい香りを好む犬は多いです。人の汗やゴミの香り、さらに他の犬の排泄物の臭いなどを好む犬も多いですよね。
犬にとって臭い香りの多くは情報を得られるものという認識です。そのため、他の犬の排泄物の匂いを嗅ぐことで「ここはあの犬が通った」と知ることができたり、多くのゴミが入っているゴミ箱を嗅ぐことで、好奇心を満たしたりしていることもあります。
ストレス要因に…犬の嫌いな香りはどんな香り?
犬には好きな香りがある一方で嫌いな香りも存在します。人間も苦手な香りを嗅ぐと気分が悪くなったりストレスになったりするように、犬にとってもストレス要因となります。以下の香りは犬が嫌う傾向にあるため、なるべく避けてください。
- ツンとくる刺激臭
- タバコの匂い
- アルコール臭
- 柑橘系の香り
- 人工的な化学物質の匂い
人間が好む柑橘系の爽やかな香りなどは、犬にとって刺激が強く「苦手」と感じる犬が多いです。また、香水やマニキュアといった人工的な化学物質の匂いもストレス要因になったり、体調不良の原因になったりします。
以上の香りは犬が苦手意識を持つことの多い香りなので、犬を飼っている方はなるべく犬から遠ざけるように意識しましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は嗅覚が優れているため、より飼い主が香りに注意しなければいけません。犬が嫌う香りを室内に漂わせてしまうとストレス要因になりかねないので、ぜひ犬が好む香りで愛犬に安らぎを与えてあげましょう。