犬は吠える動物…でも無駄吠えはご近所トラブルの原因に
犬を飼う上で、さまざまなしつけを行わなければいけません。トイレトレーニングや甘噛みをやめさせるトレーニング、基本動作…中でも飼い主が特に苦労するしつけといえば、無駄吠え防止トレーニングではないでしょうか。
もともと犬は仲間に危険を知らせたり、要求を伝えたりと気持ちを相手に伝えるために吠える動物です。本能的な行動なので、犬ならではの本能的習性を抑制するトレーニングは、なかなか難しいと言えます。
しかし、人間と一緒に暮らす上で吠える行為を我慢させなければ、近所迷惑になってしまいます。簡単ではありませんし、少々犬には我慢してもらうことになりますが、なるべく早い段階から吠えてしまうのをやめさせるトレーニングを開始しましょう。
犬に吠えてしまうのをやめさせるコツ5つ
では、犬に吠えてしまうのをやめさせるには、どのような方法があるのでしょうか。基本的に「ダメ」とはっきり伝えたり、吠えた時に適切な対応をとることで少しずつ犬も「ダメなこと」として学習していきます。ここでは犬に吠えてしまうのをやめさせるコツを紹介していきます。
1.吠えた瞬間に「ダメ」と伝える
犬に吠える行為をやめてもらうには、「吠えることはいけないこと」とはっきり伝えることが大切です。そして、「ダメ」と伝えるタイミングもとても重要になってきます。
犬が吠えた瞬間に「ダメ」と伝えなくては、犬は何に対して「ダメ」と言われているのか理解できません。少し遅れて「ダメ」と言っても吠えたことを叱られたとは思わず「何がダメなの?」と混乱してしまいます。必ず吠えた瞬間に「ダメ」と伝えましょう。
2.「ダメ」は低い声で厳しく伝える
「ダメ」の言い方ですが、間延びした言い方や高く柔らかい声で伝える方法はNGです。犬は声のトーンや表情、話し方から人間の感情を読み取っているからです。もしも笑顔で「ダメだよ〜」と言っても、怒っているとは理解できないのです。
「ダメ」と伝える際は、犬に負の感情を抱いていることを伝えるために、なるべく低い声でビシッと厳しく伝えることが重要です。もちろん、表情を強張らせることで「怒っているんだよ」と視覚的にアピールすることも大切です。
3.飼い主を注意を引こうと吠える場合は無視する
飼い主の注意を引くために吠える犬も多いです。特に子犬の場合は「かまって」と吠えることがありますが、この場合は声をかけたり近寄ったりせず無視してください。
注意を引くために吠えた時、反応を見せてしまうと「かまってもらえた」と勘違いしてしまう恐れがあります。甘え吠えと言われる吠え方を見せているときは、無視したり犬から離れたりして「吠えてもかまってもらえない」ことを学習させましょう。
4.基本動作を必ず実行できるように習慣づける
「おすわり」「ふせ」といった簡単な基本動作を必ずできるように習慣づけておくことで、いざ吠えてしまった時に基本的な指示を出すことで、気持ちを落ち着かせたり一旦冷静にさせたりすることができます。
またこの時、きちんと指示に従い吠えるのをやめたら褒めてあげてください。こうしたトレーニングの積み重ねによって、「これをすると喜んでもらえる」「これをしたら嫌なことが起こる」と学習することができるのです。
5.環境を工夫して警戒吠えを防ぐ
家の中で外に向かって吠えてしまう場合、外に対して警戒心を抱いていることが原因です。車の音や他の犬の鳴き声、工事の音などさまざまな要因が考えられます。外からの刺激を受けないよう、犬が過ごす環境を工夫することも吠えてしまうのをやめさせるために役立ちます。
例えば、犬が過ごすエリアを窓から遠ざけたり、カーテンで目隠しをしたりといった工夫が求められます。なるべく外に気が向かないような場所を犬の過ごすエリアにし、より外部の刺激を受けにくい環境づくりを進めていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が吠えるのは本能的な習性ですが、近所迷惑になってしまうためルールとして「ダメ」と教える必要があります。今回紹介したコツを取り入れつつ、愛犬が吠えている原因を探り、それぞれに合ったトレーニング方法を実践していきましょう。