️犬の飼い主の義務は?
1.飼い犬の登録
生後91日以上の犬を飼い始めたら、飼い始めた日から30日以内に犬の登録申請を行います。
お住まいの市区町村や保健所、動物病院が窓口になっています。登録申請書に登録手数料(1頭あたり¥3,000)を添えて、犬鑑札の交付を受けたら登録完了です。
基本的には生涯1回の登録となり、犬の所有者を明確にすることが目的です。鑑札は犬の首輪など、見えるところに装着しましょう。
2.狂犬病のワクチン接種
狂犬病には有効な治療法がなく、発症すると100%死亡する極めて危険な人畜共通感染症です。海外では、一部の国を除いて世界各国で発生しています。
日本では、狂犬病予防法により、全ての飼い犬を対象として、毎年1回の狂犬病ワクチン接種が義務付けられています。
持病があったり、過去にワクチン接種後重い副反応が出てしまった犬は、獣医師の判断で免除になることがあります。正当な理由なくワクチン接種を怠った場合、20万円以下の罰金が科せられます。
3.犬の健康維持と安全確保
人間はペットを選べますが、ペットとなる犬は飼い主を選べません。犬を飼うということは、犬の命を預かり、生涯面倒をみるということです。
毎日の食事管理やお世話はもちろんですが、生活環境を整えたり、健康診断を受けさせるのも飼い主の役目になります。
️今どきの「犬の飼い方」とは
室内で飼育する
危険を取り除き、犬の体調変化に気付きやすいのが室内飼いのメリットです。
ケージに入れっぱなしにならないよう、犬の居住スペースを確保してあげてください。
抜け毛が少なく体が小さい犬種は、室内で飼育しやすいこともあり、長年人気を集めています。
排泄は家で済ませる
環境省や各自治体から発行されているガイドラインによると、「家で犬の排泄をさせてから散歩に出て欲しい」旨記載があります。
外での排泄は悪臭の原因となり、近隣住民とのトラブルに発展しやすいです。早い時期からトイレトレーニングを始めましょう。
避妊・去勢手術を行う
避妊手術、去勢手術はどちらも生殖器官を取り除く手術です。発情期のストレス軽減、偽妊娠による体調不良、病気の予防に効果があります。
手術は全身麻酔をかけて行います。麻酔のリスクを考えると、若くて体力のあるうちに行うのが望ましいでしょう。
予防できる病気には、以下のような種類があります。
- メス:乳腺腫瘍、子宮蓄膿症
- オス:精巣腫瘍、会陰ヘルニア
術前検査や費用については、獣医師に確認してみてください。
️犬の「カフェイン中毒」に注意!
カフェインは、コーヒーや紅茶・緑茶などに含まれていて、中枢神経を刺激し、覚醒させる作用があります。
カフェインの過剰摂取は健康被害を及ぼすため、厚生労働省は注意を呼びかけています。
犬はカフェインなどを代謝する能力が低いため、たとえ少量であっても与えるべきではありません。
犬の体重1kgあたりのカフェイン摂取量と症状
- 20mg:軽度の症状
- 40~50mg:重度の症状
- 60mg:発作
- 140mg以上:死亡の可能性あり
中毒症状は、約1~2時間後に起こることが多いようです。特に緑茶のカフェイン量はコーヒーの2倍以上あり、大変危険です。
摂取の疑いがあったら、動物病院に連絡してすぐに受診しましょう。
️まとめ
家族にプライスレスな幸せを与えてくれるのが、犬の存在です。健康で長生きしてもらうために、できることは何でもしてあげたいですよね!
飼い主がルールやマナーを守ることで、犬に優しい社会の実現に近づいていきます。
ドッグ・フレンドリーな街が増えたら、犬との暮らしが更に楽しくなると思います。