1.飾りが多く窮屈な洋服
犬にとっての洋服は、寒さや暑さ対策、皮膚の保護、雨よけなどさまざまな意味を持つアイテムです。
もちろん、おしゃれなデザインの洋服を着せることで、愛犬のことをより一層可愛いと感じる飼い主さんもいるでしょう。
しかし、犬の洋服の中には、必要以上にジャラジャラとして装飾が多い洋服や、引っかかりやすいレースがたっぷりついている洋服、デザイン性を重視した窮屈なシルエットの洋服などもあります。
このような洋服は、犬の体に負担をかけたり事故やトラブルを引き起こしたりする可能性があるので注意が必要です。
犬が洋服を着ることを嫌がる仕草を見せたら、無理強いせずに少しずつ慣らしてあげましょう。
そして、犬にとって負担がかかるものではないか、ということを確認して洋服選びをするようにしてください。
2.毛質に合っていないブラシ
被毛に覆われている犬にとって、ブラッシングは欠かすことのできないお手入れで、犬用ブラシも必要不可欠なアイテムです。
しかし、ブラシには様々な種類があり、それぞれに適した毛質が異なります。
そのため、愛犬の毛質に合っていないブラシを使うと、毛や皮膚を傷めてしまったり、愛犬に苦痛を与えてしまったりするので十分に気をつけてください。
特に、先の尖ったスリッカーブラシや、抜け毛が減ることで人気の刃がついたタイプのブラシなどは、アンダーコートのない犬や短毛種に使わないようにしてください。
また、これは使い方を誤ると皮膚を傷つけたり、必要以上に毛を抜いてしまったりするので使用方法についても確認が必要です。
ブラシの使い方に自信がない場合はピン先が丸くなっているブラシを使うようにして、短毛種の場合は柔らかなラバーブラシや獣毛ブラシなどを利用するといいでしょう。
3.香りの強いシャンプー
人間の場合はシャンプーを香りで選ぶということも多いと思いますが、犬にはあまり香りの強いシャンプーを使用しないようにしましょう。
犬は嗅覚が敏感なので強い香りが苦手で、不快感を抱くことも少なくありません。
また、動物は敵などに自分の存在を察知されないように、においにも注意を払っています。
そのため、自然界にないような人工的な香りが自分の体についてしまうと抵抗感を感じます。
このようなことから、シャンプーの後に自分の香りがついているベッドや、土や草などに体をこすりつける行動を見せる犬が多くいます。
この行動は、自分の体についている強い香りを消そうとしているのだと考えられています。
犬に不快な思いをさせたり不安感を抱かせたりしないように、シャンプーはできるだけ香りが優しいものを選ぶことをおすすめします。
4.安価で質の悪いドッグフード
犬が直接的に嫌がることはないかもしれませんが、安価なドッグフードを与えることはおすすめできません。
高ければいいというものではありませんが、原料の品質や量に見合わないような価格のドッグフードは絶対に避けるべきです。
例えば、肉も野菜も穀物も入っていると謳っているにもかかわらず、1kgあたり200円程度で売られているものもあります。
しかし、1kg分の食材を使用し、パッケージをつくり、宣伝費や人件費を乗せることを考えれば、そのような値段で商品を生産することが本当に可能なのか、疑問を抱かざるを得ません。
それを可能にするには、原料費を削るために人間では食べることができない品質のものを使ったり、本来は廃棄されるはずの部位のものを使ったりしなければならないのです。
安い価格のドッグフードがすべて悪いとは言い切れませんが、安価であるということにはそれなりの理由があるということを覚えておいてください。
まとめ
犬用グッズは非常に多く、バリエーションも豊富です。愛犬にぴったりのアイテムを選ぶ楽しみがある反面、適していないものを選んでしまう可能性もあるので注意しなければなりません。
特に見た目には華やかで可愛らしいものや、いい香りのものなどは、飼い主さんの目を引くために付けられていることが多く、犬にとっては負担になってしまうこともあります。
愛犬のためのアイテム選びは、犬の気質や体質に本当に適しているかということを考えるようにするといいでしょう。