犬の下痢の状態でわかる危険度チェックリスト
1.いつもより少し緩い
いつものうんちより少し緩い下痢をした時、腸に何等かの異常が起きている可能性があります。
その日だけうんちが少し緩い程度の下痢だったのであれば、それほど心配はいりません。次の日、正常のうんちの状態に戻っていれば大丈夫です。
うんちが少し緩い程度の下痢が何日も続くようであれば、動物病院へ行った方がよいでしょう。
何か心当たりはないでしょうか。急に暑くなったり、急に寒くなったり、環境の変化はありませんか?
シニア犬や老犬であれば、腸の機能の低下も考えることができます。
2.いつもより少し緩くて水っぽい
いつもより少し緩く、さらに水っぽい下痢をした時、犬の体に明らかな何等かの異常が起きていると言えます。
1日の間に何度も水っぽい下痢をする時は、すぐに動物病院へ行きましょう。
「朝は緩くて水っぽかったけど夜には少し硬めに戻った」など、よい変化があれば様子を見ても良いでしょう。
ある日突然起きたのであれば、季節の変わり目の変化に犬の体が追い付いていないことが考えられます。
暑い時は涼しく、寒い時は暖かく、体調によくない変化が起きた時こそ犬に適切な温度と湿度を保ってあげてください。
3.明らかな水下痢
うんちの形が全くなく、明らかな水下痢である時、腸の異常を疑うことができます。
この場合、水下痢は何日も続きますし、犬の元気や食欲もなくなります。ぐったりとしてお散歩にも行きたがりません。
放っておいても治まることはありませんので、すぐに動物病院へ行きましょう。
- 水下痢の頻度(2時間に1回など)
- これまでの回数(昨夜から今朝にかけて5回など)
- 水下痢の量
- どんなニオイがするか
- どんな色をしているか
これらを把握しておき、獣医師に正確に伝えましょう。愛犬が下痢をする時の様子や下痢の写真を撮って見せても構いません。汚いと思う必要はありません。便が採取できれば持っていきましょう。できるだけ新しい方が良いです。より正確に伝えることができた方が適切な治療を受けることができます。
4.水下痢に粘液が混じっている
水下痢にゼリー状の粘液が混じっている時、大腸の異常を疑うことができます。
1日の間に何度も下痢を繰り返していると、大腸の粘液が混じるようになることがあります。大腸が傷ついている、大腸に炎症が起きているなどの原因が考えられます。
- 繊維質の多い食べ物を食べ過ぎてしまった時
- 強いストレスを抱えている時
- 下痢や便秘が続いた時
このような時に大腸の異常は起きやすいです。放っておいても治まることはありませんので、すぐに動物病院へ行きましょう。
5.下痢と嘔吐を繰り返している
下痢を繰り返すことに加えて嘔吐を繰り返している場合、何等かの感染症にかかっている可能性が非常に高いです。そして、深刻な状態であると言えます。
- 犬ジステンパー
- 犬伝染性肝炎
- パルボウイルス感染症
- レプトスピラ症
このような感染症を疑うことができます。
下痢と嘔吐以外の症状には、体がガタガタと震える・体が熱っぽい(発熱)などもよく見られます。かなり深刻な状態です。命にも関わる危険があります。
混合ワクチンを受けている場合でも感染率がゼロになるわけではありません。今すぐに動物病院へ行きましょう。
まとめ
犬の下痢の状態でわかる危険度チェックリストを5つ解説しました。
- いつもより少し緩い
- いつもより少し緩くて水っぽい
- 明らかな水下痢
- 水下痢に粘液が混じっている
- 下痢と嘔吐を繰り返している
可能であれば、下痢を容器に入れて動物病院へ持って行ってください。検査が可能な場合があります。より明確な原因を知ることができますし、より適切な治療にも繋がります。
汚いからと遠慮する必要はありません。その方が獣医さんも診察しやすいです。
下痢をしてから1時間~3時間以内のものであるとよいと思います。