犬と暮らす家の種類と選び方のポイント
犬と暮らす家選びは、人にとっても犬にとっても過ごしやすい環境であることが大切です。購入や賃貸で条件は異なりますが、家の種類は大きく分けて2つあります。メリットとデメリットを把握した上で選ぶと良いでしょう。
一戸建ては広さと自由度の高さが魅力
一戸建てのメリットは、犬の鳴き声の心配が少ないことと、広さは様々ですが庭がついていることが多いことです。また人と犬が快適に過ごすための間取りを、自由に設計できる新築やリフォームも魅力です。階段が苦手な犬のために平屋を選ぶ方も年々増えているようです。
ミサワホームさんやファウナプラスデザインさんでは、犬と暮らす家の提案が充実していますので、家づくりの参考にするとよいでしょう。また庭づくりのヒントとして、ガーデンエレガンスさんもおすすめです。
規格商品ではなく犬種や犬の大きさに合わせて設計したい場合、ペット住まいの建築家に依頼するとよいでしょう。
デメリットとしては、立地条件のよい場所には土地が少ないことと、住宅にかける費用がかさんでしまうことです。一長一短ありますが、一戸建ては人と犬の快適な環境づくりに向いていると言えるでしょう。
マンション・アパートはペット仲間がつくりやすいのが魅力
ペット可のマンションやアパートのメリットとしては、ペット好きな人が入居していることが多いことです。入居者同士でペットに関する情報を交換したり、アドバイスをし合ったりとコミュニケーションが図れます。
デメリットとしては、ペット可としていても、建物に犬用の工夫がされているマンションやアパートは少なく、犬にとっての快適な環境づくりは難しい傾向にあります。また、同じマンションやアパート内にペットを飼っていない方が住んでいる場合もあり、鳴き声や匂いなどの苦情が寄せられることもあるようです。
近年、入居者全員がペットを飼うことを前提とした「ペット共生型賃貸住宅」が増えつつあります。犬と暮らす家として環境が整っていますので参考にしてみてください。
犬と暮らす家のアイディア・工夫4選
犬の安全にはしっかりと配慮しつつ、リラックスできるスペースも確保してあげたいですね。犬と暮らす家に必須の「快適に過ごすための工夫」をご紹介します。
安全対策で犬の体に優しい家づくり
フローリングは滑りやすく犬の足腰に負担をかけてしまうので、部屋の床材は滑りにくいものにしましょう。特に階段は危険なのでコルクを貼るとよいでしょう。また、立ち入りや飛び出しを制限するために、キッチンやアプローチにはペットゲートやフェンスがあると安心です。
犬と暮らす家では、家具やインテリア選びも重要です。犬がぶつかっても転倒しないものなど安全性にこだわりましょう。犬の昇り降りが心配な箇所には、スロープを取り付けるとよいでしょう。
見過されることも多いようですが、庭の植物の中に、犬にとって危険なものがないかを確認することも大切です。例としては、ヒガンバナ、ユリ、スズラン、ウメ、モモ、プラム、アサガオ、イチイ、キキョウ、サザンカ、シクラメン、スイセン、トマト、ポインセチアなどです。
犬と暮らす家では、家の中だけでなく家の外も安全対策が必要です。
ストレス対策で犬がリラックスできる家づくり
犬と暮らす家のリビングには犬用のトイレやベッドを置き、犬がリラックスできるようにしましょう。また、犬が恐怖を感じたときに逃げ込むための囲いのある犬専用スペースがあると犬は安心します。
ストレスの原因となる運動不足の解消には、ドッグランなどの庭づくりがおすすめです。また犬は、ストレス解消や要求行動として壁をひっかくことがありますので、キズに強い壁紙にするか、壁保護シートを貼っておくとよいでしょう。
衛生管理で犬がいても清潔な家づくり
犬が出入りする付近に足洗い場を設置しましょう。散歩から帰ってから室内に入るまでに汚れを落とすことができるので便利です。また、犬と暮らす家ではダニやカビが繁殖しやすいので、空気循環や湿度調整に気を付けましょう。
ホコリはカビの栄養源となりますので、日頃から犬の毛やフケ、食べかすなどを取り除くようにしてください。食事スペースをタイル貼りにするなどの工夫をすると掃除がしやすくなります。
収納を確保して広々とした家づくり
犬と暮らす家では、グッズの収納に困ってしまうことがあります。リードやお散歩バッグなどをまとめて収納できる玄関の土間収納が便利です。スペース的に収納が確保できない場合は、壁フックがあると便利です。
また、食事スペースの近くにペットフードなどがしまえる収納があると準備がスムーズです。簡単な棚でも十分なので、DIYに挑戦してみるのもよいでしょう。
犬と暮らす家の参考になるおすすめ書籍・ブログ
おすすめ書籍4選
犬と暮らす家に関連したおすすめの書籍をご紹介します。
愛犬と幸せに暮らす住まいの本
ペットと暮らす住まいのデザイン
愛犬と暮らすインテリア
犬・猫の気持ちで住まいの工夫―ペットケアアドバイザー・一級建築士と考えよう
商品情報
・犬や猫について良くある質問の回答
・防災対策など
いずれも犬と暮らす家のためのアイディアや工夫が詳しく書かれており、写真集のように実例が紹介されているのでとても参考になります。これから犬と暮らす方だけでなく、既に暮らしている方にもおすすめです。また、新築やリフォームの指南書としても使えます。
おすすめブログ4選
犬と暮らす家を公開している方のブログをご紹介します。
施主ブログ〜でっかいワンコと暮らす、ちっさい家〜with泉北ホーム
こちらのブログでは、家を建てるまでの過程や実際の生活の様子を垣間見ることができます。犬と暮らす家のシミュレーションとして最適ですので、書籍と合わせて参考にしてみてください。
まとめ
犬と暮らす家のアイディアはいかがでしたでしょうか?人と犬がお互いストレスなく快適に過ごすためには、住まいの工夫はとても重要だということが分かりました。
まずは犬の特性をよく知って、安全対策や衛生管理を行うとともに、毎日の日課がスムーズに行えるようトライしてみてください。また、一戸建てやマンションなどの家の種類によっても、メリットとデメリットが違いますので、犬と暮らす家のため優先順位を意識して決めるとよいでしょう。
新築やリフォームを検討している方は、おすすめ書籍や建築会社のホームページなどで紹介されている犬と暮らす家の施工例などを参考にしてみてください。
ユーザーのコメント
20代 女性 きい
また、お庭に広めのデッキもあるのでそこで夕方などは夕涼みをしたり一緒にバーベキューをしたりなど楽しでいます。
40代 女性 まみ
そして、犬に留守番をさせる際は誤飲などに特に注意して危ないものはしまってから出掛ける事が必要だと思います。安全に人も犬も快適な空間であることが理想ですね。
30代 女性 あんず
でもペットOKを優先するあまり、駅チカなど条件が揃わない事が多いので諦める事も…それでもペットOKの物件だと他の住民とトラブルもなく安心できるので絶対条件ですけどね。
今住んでる所は、壁紙の下の部分が剥がされない様に木になっててペット仕様になってるのがいいです!
女性 うし
以前は犬を飼うなら田舎で庭のある一戸建てがいいんだろうな、と漠然と考えていましたが、小型犬のため階段のないマンションは犬にとって快適そうです。部屋もそんなに広くありませんが、小型犬のため今の広さでも不自由は感じません。
また都会の住宅密集地のため、犬の散歩コースには時間になるとたくさん犬が歩いていて意外と楽しそう。たまに田舎の実家へ連れて帰るけど、散歩中に犬と出会うことがなくて(田舎過ぎて…)、愛犬は不満そうです。