年齢によって飼い主についてくる理由が変わる
犬が飼い主の後ろについてくるのには、いくつかの理由がありますが年齢によって違います。
主に子犬の時期とシニア犬の時期に飼い主を後追いする行動が見られます。
1.子犬の時期
子犬の場合は、初めてみるものや初めての環境ばかりなので不安を感じやすいです。子犬にとって飼い主は親のようなもの。
不安な気持ちから、親のような存在の飼い主のそばを離れずいつまでもついてくるのです。
2.シニア犬の時期
シニア犬も飼い主の後をついてくる傾向が強いです。高齢になったことで、目が見えづらくなったり耳が聞こえにくくなってしまいます。
中には、手脚を思うように動かせなくなったり認知症のような傾向が見られることもあるでしょう。
人間も今までできていたことができなくなっていくと不安や恐怖を感じますよね。
シニア犬もそんな気持ちから、安心できる存在である飼い主と常に一緒にいたがるようになるのです。
犬が飼い主にいつまでもついてくる心理4選
年齢ごとの後追い理由がお分かりいただけたかと思います。
こちらでは、犬が飼い主についてくるときの基本的な心理をご紹介します。
1.リーダーについていく本能
犬はもともと群れで生活する生きものです。群れで行動しているときはリーダーの後をついていく習性がありました。
飼い主をリーダーだと認識しているので、本能的に後ろをついていくと考えられます。
愛犬が後ろをついてくるのであれば、リーダーだときちんと認識できていると思ってよいでしょう。
2.何かして欲しいという訴え
遊んでほしい、おやつがほしいなど「飼い主に何かしてほしい」と訴えているときにもいつまでもついてくるという行動が見られます。
要求が通るまでいつまでもついてくるので、何を訴えているのかを読み取ってあげましょう。
3.飼い主への愛情
純粋に飼い主のことが好きだから後をついていくことも、もちろんあります。問題行動が見られなければ、とくに気にしなくても大丈夫です。
4.分離不安症
愛犬が飼い主にいつまでもついてくる心理として、気をつけなければならないのが「分離不安症」です。
飼い主への愛情が依存のようになってしまい、少し離れるだけで不安になってしまうのでいつまでも後ろをついていきます。
飼い主と離れることに大きなストレスを感じ、吠え続けたり部屋を荒らすなどの問題行動を起こすこともあるので注意が必要です。
分離不安症の症状と対策
分離不安症が悪化すると一人ではいられなくなってしまうので早急に対策を行う必要があります。
分離不安症になっている犬には、以下のような症状が見られます。
- 飼い主の姿が見えなくなると吠えつづける
- 部屋の物を壊す
- トイレやお風呂までついてくる
- 粗相をする
- 自分の体を傷つける
分離不安症が悪化すると上記のような症状がエスカレートしていきます。
精神疾患の一つなので、まずは獣医師やドッグトレーナーに相談しましょう。
また、対策として飼い主は以下の行動を普段から意識して行ってみてください。
- クレートトレーニングをする
- 構いすぎない
- 短時間の外出を繰り返す
まとめ
犬が飼い主にいつまでもついてくるときの心理についてご紹介しました。
基本的に犬がいつまでもついてくるのは、飼い主に甘えているからだと思ってよいでしょう。
とても可愛らしいですが、しつけずに放置しているとどんどん飼い主に依存してしまいます。
今回の記事でお伝えした分離不安症を防ぐためにも、普段からきちんと対策をとっておきましょう。