犬がダメを聞いてくれない時の心理
1.「ダメ」って何?
ダメを聞いてくれないのは、犬が「ダメ」が何かを理解できていないからです。
その言葉に全く興味を示さなかったり、態度を変えなかったり、首をかしげるなどすることがあります。
もともと犬にはダメという言葉の意味はわかりません。
立ち入り禁止のキッチンに入ろうとした時、「ダメ!」と言いながら体を抑える。階段の上り下りをしようとした時、「ダメ!」と言いながらペットゲートの扉を閉める。
このように言葉と行動を結びつけることを繰り返し行うと、ダメの意味を理解するようになります。
2.何で今日はダメなの?
ダメを聞いてくれないのは、常に同じではないからです。
例えば、普段はソファーの上り下りを許可しているのに、今日いきなり「ダメ」と言われても聞くわけがありません。
「今はソファーカバーをお洗濯しているところだからダメ」なんて犬には理解できるはずがありません。
昨日もダメなことは今日もダメでなければなりません。一度「ダメ!」としてしまったものは常にダメでなければなりません。
急に変えられると犬は混乱しますし、何がダメで何がダメではないのか、いつまで絶っても理解できないままです。
3.「ダメ」は初めて聞いたけど?
ダメを聞いてくれないのは、コマンドが統一されていないからです。
- ダメ
- ダメだよ
- ダメです
- いけない
- やめなさい
どれも意味は同じようですが、言葉(コマンド)が全く違います。どれも意味は同じですよ、なんて犬には理解できません。
犬に伝える時の「ダメ」を意味する言葉は常に同じでなければなりません。家族間で統一するようにしましょう。
他の家族はみんな「ダメだよ」と言っていて犬も聞いてくれる。自分は「ダメ!」と強く叱るのに聞いてくれない。
犬が言葉の違いをはっきりと聞き分け、違うものだと判断しているのでしょう。逆に賢い!と感じますよね。
4.自分で判断しますけど?
ダメを聞いてくれないのは、犬の独立心が強いためです。自分で考え、自分で判断したいという気持ちが強いのです。
飼い主を信頼していないわけではありません。信頼できる飼い主が見守る中であるからこそ、自分で判断できるのです。
どんなに独立心の強い犬でも間違った考えや判断をしてしまうことがあります。その時は「ダメ!」とより強く叱ってあげてください。
5.聞きたくありません!
ダメを聞いてくれないのは、飼い主の言うことを聞きたくないからです。犬にも反抗期があります。自画が芽生え、自我が確立され、自我を通そうとします。色んなことを経験し、個性を持つようになります。
思い通りにならないと飼い主を威嚇することがあります。要求が通らないと吠え続けることがあります。ダメどころか全ての指示を聞いてくれないことだってあります。
重要なのは「反抗したくなるように指示をしないこと」です。
頭ごなしにダメと言われたら誰だって反抗したくなりますよね。愛犬の性格や特徴を飼い主であれば十分に理解しているはずです。
どんな風に「ダメ」と言ったら素直に聞き入れてくれるだろうか?と考えてみてください。
ダメを聞いてくれた時は、いつも以上に大袈裟で構いませんので思いっきり褒めてあげてください。ご褒美におやつを与えてもよいと思います。
まとめ
犬がダメを聞いてくれない時の心理を5つ解説しました。
- 「ダメ」って何?
- 何で今日はダメなの?
- 「ダメ」は初めて聞いたけど?
- 自分で判断しますけど?
- 聞きたくありません!
ダメを聞いてくれない時の愛犬は、このようなことを思っているかもしれません。
相手が飼い主だからこそ、ちょっとだけわがままを言ってみてくなることがあるのだと思います。
愛犬の心の健康状態にも目を向けてあげてほしいです。