犬を飼う前にチェック!『飼い主適正チェックリスト』10項目
「犬を可愛いから飼いたい」という理由で迎え入れる人は多いでしょう。しかし、犬を飼うということは命を預かるということ…子ども1人を育てることと同じです。むしろ言葉が通じない分、難しいところもあるでしょう。
そんな犬たちを迎え入れる前に、自分が飼い主として適正を持っているかどうかチェックしてみてはいかがでしょう。
1.犬が本来持つ習性を理解してあげられる
犬は人間とは違う動物です。そのため、人間にはない習性を多く持っています。例えば、人間よりも本能的に動くことが多いですし、その中には吠えたり噛みついたり、追いかけたりと犬ならではの本能的習性があります。
こうした犬が本来持つ習性を理解してあげた上で、正しくしつけを行ったりコミュニケーションをとったりすることが求められます。
2.人間と共存する上で必要なしつけを責任を持って行える
飼い主としての責務の1つとして、人間と共存する上で必要なしつけを行うことが挙げられます。犬は人間とは違う動物なので、飼い主がきちんと必要なしつけを学習させなければ、様々なトラブルを招きます。
代表的なしつけが無駄吠えや噛み付き癖、飛びかかり癖、リーダーウォーク、トイレトレーニングなどです。こうしたしつけをきちんと責任を持って行えるかどうかが重要です。忍耐強さが求められるとも言えます。
3.犬を飼う上で必要な生活環境を整えてあげられる
犬を飼う上で犬にとって快適で必要なものを揃えてあげられる生活環境を用意してあげることは大前提となります。
犬を飼うことで必要になる用品は多くあります。一度ではなく、毎月決まった量を買わなければいけないものも多くあります。さらに、犬がストレスを溜めないように生活環境に配慮してあげる必要もあるため、そうした対策も必要になるでしょう。
このように犬を飼う上で必要な生活環境を整えるには、それなりにお金がかかります。したがって、経済的に困っていないことも条件として挙げられるでしょう。
4.必要な治療やワクチン接種をさせてあげられる
犬にかかる費用や飼い主の責務は生活用品だけではありません。ある日、突然愛犬が病気になったり怪我を負ったりする可能性もあるため、必要な治療をいつでも受けられるようにお金を貯めておくことも必要です。
また、治療費を少しでも軽減するために犬の保険に入る必要もありますし、毎年必要なワクチンを接種させる義務も飼い主にはあります。こうした医療面での費用も考慮してから迎え入れましょう。
5.部屋を汚されても寛大な心で受け止められる
犬を迎える際、部屋を汚されても受け入れられるかどうかも考えてください。意外と見落としがちな点ですが、迎え入れたばかりの頃、犬は本能のままに動くため、家具を噛んだりソファーをボロボロにしたり、排泄を床や壁にしてしまったりと汚し放題です。
こうした人間ではあり得ないような部屋の汚し方にも、寛大な心で受け止める覚悟があるかどうかを今一度考えてみてください。
6.犬のお世話をする体力や気力がある
犬に癒しを求める人は多いですが、実際に犬を飼うとなると体力と気力が必要です。毎日必ず1回30分〜1時間程度の散歩に行かなければいけませんし、定期的に犬のシャンプーなどのお世話も必要です。
また、犬が運動不足やストレスを溜め込まないよう、犬の習性にあった遊びに付き合ってあげることも大切です。こうした生活を続けていくと、体力や気力が思った以上に必要になることがわかります。
7.犬に合わせた生活スタイルに変更できる
現在の生活スタイルを犬に合わせて大幅に変更できるかどうかも覚悟が必要です。例えば、犬が寂しさでストレスを溜め込まないように、なるべく早く帰るようにしたり、犬が病気になったらすぐに病院に連れて行ったりと、犬を優先した生活がある程度求められます。
また、旅行が好きな人は要注意です。犬と一緒に泊まれる宿も増えてきていますが、やはり数は限られてきますし、観光に関しては犬を連れて行ける場所はとても限定的です。そのため、今までのように旅行ができなくなる可能性も視野に入れましょう。
8.近所の人や他の人に迷惑をかける行為をしない
犬を飼う上で、近所の人に迷惑をかけないようにできる限りの事をする、という点も飼い主の責任となります。
例えば、近所の人に聞こえるような無駄吠え行為は、なるべく早めにしつけする必要がありますし、散歩中に排泄したおしっこやうんちは正しく片付ける必要があります。
また、散歩中に他の家の花壇を荒らしたり、ゴミ捨て場のゴミを漁るといった行為も絶対NGです。こうした迷惑がかからないよう、飼い主はきちんと犬をしつけ、コントロールする必要があるのです。
もちろん、犬を飼う上で飼い主自身のマナーやモラルも求められるので、その点に関してもしっかり守ることが大切です。
9.何かあった時に犬を預けられる人がいる
「犬を絶対に最期まで自分でお世話する」と決めていても、事故や病気など人生は何が起こるかわかりません。このように何かあった時に犬を預けられる信頼できる人がいるかどうかも重要な点です。
一緒に暮らす家族がいる場合は家族がお世話できるでしょう。しかし、一人暮らしの場合は、自分の両親や知人など、犬を短期間任せられる人を事前に見つけておく必要があります。
「もしも何かあった時は犬を預かってください」と事前にその相手に伝え、犬とその相手を会わせて仲良くなってもらうことも必要でしょう。
10.最期の時まで責任を持って飼うことを約束できる
そして絶対に守らなければいけないことは、最期の時まで犬を責任持ってお世話し、飼うことです。途中で「やっぱり私には無理」「お世話が面倒」といった理由で絶対に投げ出してはいけません。
犬も感情があり、1つの重い命を持っています。最初にお話しした通り、子どもを1人育てることと同じです。絶対に途中で投げ出さず、どんな状況に陥っても家族として最期まで大切に愛情を注ぐことを覚悟として約束してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬を飼うことを簡単に考える人がいますが、実際に飼ってみると大変なことが想像以上に多いです。
しかし、今回挙げた『飼い主適正チェックリスト』をすべてクリアできるのであれば、大変なこと以上に素敵な生活が待っていますので、ぜひ新しい家族の一員として迎え入れてあげてくださいね!