1.十分な運動量を確保する
わんこの心身の健康を語るうえで運動は欠かすことができません。必要運動量は犬種にもよりますが、毎日のお散歩や体を使った遊びはとても重要です。お散歩から帰った後や遊んだ後、満足して眠ってくれるくらいの運動量が確保できると良いですね。
肥満とストレスは万病のもと
運動不足は2つのリスクを招きます。1つは身体上のリスクすなわち「肥満」、そしてもう1つは精神面でのリスクすなわち「ストレス」です。
わたしたち人間と同じようにわんこにとっても、肥満とストレスは万病の元。それだけで健康リスクを高め寿命を縮めてしまう恐れがあります。
特に肥満はいわゆる病気だけでなく、関節や骨への負荷が増すことで骨格異常やケガのリスクもあげてしまいます。適正な運動で体重とストレスをコントロールすることがとても重要です。
2.個性や年齢に合った食事を与える
長生きのために運動と並んで重要なのが食生活です。今は犬種別フードやライフステージ別フードがさまざま市販されていますから、その中から愛犬に合ったフードを選び適正量を与えることが大切です。
もちろん、持病がある場合には、獣医師に指定された療法食をきちんと与えるようにしましょう。また、人間の食べものの与えすぎはカロリーや塩分過多になり、体への負担が大きいため注意が必要です。
1.手作り食にこだわりすぎない
愛犬の健康に気を遣う人ほど「無添加の手作り食を!」と気合いを入れすぎてしまう傾向があります。ですが手作り食にこだわりすぎるのは、かえって少し心配。なぜなら手作り食でわんこの栄養バランスを整えるのは、難しいといわれているからです。
手作り食ばかり与えていると栄養に過不足が出てしまう恐れが高くなります。その点、市販の総合栄養食と呼ばれるフードは栄養バランスがしっかり計算されていて安心です。
オール手作り食も間違いではありませんが、市販のフードを上手に併用してバランス良く栄養を摂取させましょう。
2.痩せすぎにも注意
肥満が万病の元であることは最初にご紹介しましたが、かといって痩せすぎも良くありません。特にシニア期に入ると筋肉量が落ちるため、自然と体重が減って痩せていく傾向があります。シニア用フードでしっかりとカロリーを摂取させ、痩せすぎによる体力低下を防ぎましょう。
特に病気の予後では痩せているわんこよりも「ちょっとぽっちゃり」なわんこの方が寿命が長いという研究結果が出ています。バランスが難しいところではありますが、健康体型の重要さがわかるかと思います。
3.ストレスの少ない住環境を整える
わんこがストレスを感じるのは運動不足のときばかりではありません。洋犬の場合には日本の寒暖差による気温の変化がストレスになりえますし、臆病で警戒心の強いわんこの場合は、周囲の物音やようすがよく見えすぎる環境だと安心することができません。
また、お留守番が長すぎるといった生活スタイルも、わんこによっては強いストレスとなる場合があります。愛犬がどんなことにストレスを感じるのかを把握し、なるべくストレスを感じない住環境を整えてあげましょう。
事故防止にも十分な注意を
環境作りという観点からいえば、不慮の事故を防ぐこともとても大切です。わんこが命を落とす原因は老化や病気だけでなく、事故も大きなリスクであることを忘れてはいけません。
台所や階段などの危険な場所には立ち入らせないようにしたり、玄関からの飛び出しを防ぐ対策をしたり、愛犬が安全に暮らせる環境を整えることも長生きの秘訣と言っていいのではないでしょうか。
4.定期健診を受けさせる
わんこは体の不調を言葉で訴えることはできません。また野生の頃の名残りで体の不調をギリギリまで隠す本能があるため、飼い主さんがパッと見て不調がわかるようになる頃には病状がかなり進んでしまっていることも珍しくありません。
もちろん、日々のスキンシップやケアの中でちょっとした違和感に気づくことも飼い主さんの責任とも言えますが、それでも気づけない異変はあります。病気の早期発見のために、少なくとも年に1回はプロである獣医師の健康診断を受けさせましょう。
保険の加入も忘れずに
万が一に備えるためにはペット保険の加入も忘れてはいけません。いざ愛犬が入院や手術となったとき、お金が足りなくて適切な治療を受けさせてあげられずに寿命を縮めてしまったのでは、後悔してもしきれませんよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?近年はわんこの寿命が格段に延びているとはいえ、飼い主さんにとっては短すぎると感じますよね。愛犬との大切な時間を少しでも長くするためにも、愛犬の気持ちに寄り添った、愛犬にとって無理のない暮らしを考えたいものです。