犬に最適な『温度・湿度』は何度?調節しないとどうなるの?

犬に最適な『温度・湿度』は何度?調節しないとどうなるの?

『犬に最適な温度・湿度は何度?』についてまとめました。犬に最適な温度や湿度の目安、温度と湿度を調整しないとどうなるのかを解説します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬に最適な『温度』

温度計、背後に芝生に伏せる犬

目安はどれくらい?

犬に最適な温度の目安は21℃~25℃であるとされています。正確には犬の年齢や体格や被毛タイプによって最適な温度は異なります。

子犬はまだ体温調節が上手くできず、老犬は加齢によって体温調節が上手くできなくなるため、さらに少し高く設定するとよいでしょう。

小型犬と大型犬

小型犬の平熱は39℃くらい、大型犬の平熱は38℃くらい、ということから、大型犬の方が平熱が低い傾向にあることがわかります。

平熱を知ることで、愛犬に適切な温度を見極めやすくなります。防寒服は体格の小さな犬にも大きな犬にも必要な場合があります。

シングルコートとダブルコート

被毛タイプに関しては短毛か長毛かということよりも、「シングルコート」か「ダブルコート」かということに注目してみてください。

ダブルコートの犬はアンダーコートを減らしたり増やしたりすることで体温を調節しています。いわゆる「換毛期」と呼ばれるものです。

寒い季節にはアンダーコートが急激に増えます。冷えから体を守るためです。

この機能がシングルコートの犬には備わっていません。目安の温度よりも少し高く設定する、もしくは防寒服で対応するとよいでしょう。

犬に最適な『湿度』

布団の上で仰向けになるテリア

目安はどれくらい?

犬に最適な湿度の目安は40%~60%であるとされています。より明確にしたい場合には愛犬の健康状態を把握しなければなりません。

皮膚病

犬は湿度が高いと皮膚病にかかりやすくなります。

犬の皮膚には「ブドウ球菌」という常在菌が暮らしていますが、湿度が高くなると過剰に繁殖し、感染率が高くなります。

被毛に覆われていることで皮膚が蒸れやすいことも理由のひとつです。

ブドウ球菌の過剰な繁殖によってかかりやすい皮膚病には「膿皮症」があります。

湿度が高くなると犬の皮膚に常在するマラセチアというカビの一種も過剰に繁殖します。「マラセチア皮膚炎」にも注意が必要です。反対に乾燥しすぎると乾燥肌になり痒みが起こったり、乾燥が原因でアレルギーやアトピーの症状がひどくなることがあります。偏り過ぎないように適切な湿度を心がけましょう。

呼吸器系疾患

犬は湿度が低いと呼吸器系の病気にかかりやすくなります。

乾燥した空気によって気道の粘膜が刺激され、「咽頭気管支炎」や「副鼻腔炎」を起こすことがあります。

子犬や老犬などの免疫力が低い犬の場合、肺炎によって亡くなる可能性も考えられます。

ドライアイ

犬は湿度が低いと目の病気にかかりやすくなります。とくに警戒したいのが「ドライアイ」です。

目が大きい犬種は保湿用の点眼薬を動物病院で処方してもらい、乾燥しやすい季節には常備しておくとよいと思います。

目の乾燥は「角膜炎」や「結膜炎」を引き起こしやすくなります。

  • 目をシパシパさせる
  • 涙の量が増える
  • 目の周りが目ヤニで汚れる
  • 目を痒がる
  • 目を痛がる
  • 目が充血している
  • 目の周りが腫れている

このような症状が見られる時はすぐに病院で診てもらいましょう。

温度と湿度を調節しないとどうなる?

目を細めたポメラニアン、車内?手前に新聞?

温度も湿度も高い室内で過ごすと、犬は「熱中症」にかかりやすくなります。

気温が高い夏場だけではなく、気温が低い冬場の暖房の効いた室内でも熱中症のリスクは高いです。

パンティングが激しくなるなどして熱中症を疑う状況になった場合には、犬の体温を測ってみてください。

40℃を超えると熱中症が疑われます。42℃を超えると命に危険が及ぶ状態です。

パンティング(呼吸が荒い・早い)が激しくなり、熱中症が悪化すると次のような情報が現れることがあります

  • 舌の色が赤い
  • 口の中が赤いまたは濃いピンク
  • ソワソワと落ち着いていわれない
  • 水が飲みたいけど自分では歩けない
  • 横たわったまま自力は起き上がれない

温度も湿度も上がりやすい室内では必ず調節し、過ごせるようにしましょう。

また、夏場だけではなく、冬場の暖かい車内に犬を残して買い物をしないでください。高温になりやすく湿度もあり、あっという間に熱中症になっていまします。

まとめ

リビングの様子、ソファーにビーグルと横に加湿器

『犬に最適な温度・湿度は何度?』を3つのテーマで解説しました。

  • 犬に最適な『温度』は21℃~25℃
  • 犬に最適な『湿度』は40%~60%
  • 皮膚、呼吸器、目の病気に注意
  • 温度と湿度を調節しないと熱中症になる

愛犬が過ごす室内には温度計を置いていますか?無ければ最適な温度と湿度に調節してあげることはできません。

冷房だけで心配な時は冷感素材のベッドやマットを与える、暖房をつけずにお留守番させる時はペットウェア(防寒服)を着せるなど温度・湿度に合わせて適宜対応しましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。