犬との距離が近すぎる悪影響
1.ストレスで脱走
愛犬と飼い主の距離が近すぎると、犬はストレスが溜まり、脱走の原因になることがあります。逃げ出したくてたまらなくなってしまうのです。飼い主の行動を把握しているため、脱走のタイミングもすぐに理解できてしまいます。
休職・退職・在宅勤務などによって自宅で過ごす時間が長くなってしまった時、今までお留守番ばかりさせていた分「たくさん構ってあげなければ!」と思ってしまいがちです。
基本的には犬がそれまでと同じように過ごせる環境を作ってあげなければなりません。お留守番中はひとりの時間を満喫していたはずです。犬の方から「構ってほしい」とアピールしない限り、自由に過ごさせてあげましょう。
2.離れられなくなる
愛犬と飼い主の距離が近すぎると、お互いがお互いに依存しやすくなります。いざ離れなければならない時、不安でたまらなくなってしまいます。仕事中も愛犬のことを考えて失敗ばかりしてしまうかもしれません。職場の人間関係を疎かにしてしまうかもしれません。
犬が飼い主に依存しすぎると、離れた時に精神が不安定になってしまうことがあります。不安や緊張や恐怖心を和らげるために物を破壊するなど問題行動を起こしやすくなります。精神的な疾患であれば「分離不安症」を発症することもあります。
お互いがお互いに依存してしまわないために適度な距離を保ちつつ、それぞれが自由に過ごす時間を作るようにするとよいと思います。
3.飼い主を避けるようになる
愛犬との距離が近すぎると、飼い主を避けるようになってしまうことがあります。パーソナルスペースってご存知ですか?「これ以上近づかれると不快です」という距離のことを言います。
犬にだってパーソナルスペースがあります。相手が大好きな飼い主であっても「これ以上は近づいてほしくないな」という距離があります。パーソナルスペースを越えてもよい時、越えてはならない時があります。
愛犬が「これ以上はダメです」「今は越えないでください」とサインを出しているにも関わらず、気づいてあげられずに距離を縮めようすると嫌がったり逃げたりします。それでも距離が近すぎると常に飼い主を避けようとするようになってしまいます。
「柴距離」から学ぶ犬との距離を保つ方法
愛犬と飼い主の近すぎることも遠すぎることもない距離のことを「柴距離」と呼ぶことがあります。
柴犬はあからさまに「そちらには行きたくありません!」「こちらにも来てほしくありません!」と主張するタイプです。「親しき中にも礼儀あり!」を重んじるタイプです。
飼い主への高い忠誠心を持ちつつも強い独立心を持つ犬種なんです。
柴距離を持つ犬の特徴
- 飼い主と一定の距離を保ちつつ同じ空間で過ごしたい
- 飼い主の方からベタベタされるのは苦手
- 自分が甘えたい時にだけ甘えさせてくれればいい
- 寂しい時は寄り添っていたいけど触れてはほしくない
こんな特徴を持っています。自分から体をくっつけて座ってきたくせに、撫でようとすると逃げてしまったり唸り声を上げて威嚇したりすることがあります。相手が飼い主だろうと距離感を理解できない人のことなんて知ったことではないのです。
距離を保つ方法
何より大事なのは構いすぎないこと!愛犬にもひとりで楽しむ時間を与えてあげること。愛犬と飼い主が共有する時間を作ること。放っておいてあげる時、思いっきり構ってあげる時のバランスが大事です。
まとめ
犬との距離が近すぎる悪影響を3つ解説しました。
- ストレスで脱走
- 離れられなくなる
- 飼い主を避けるようになる
愛犬を構いすぎてしまい自分のやるべきことを後回しにしていませんか?距離が近すぎると犬にも人にも悪影響を及ぼすことがあります。