1.ふーっとため息をつく
ご飯を食べた後や遊びの後、散歩から帰ってきた時などに、床に伏せて「ふーっ」とため息をついている時は「あ〜、楽しかった」「おいしかった」と満足していると考えられます。床に伏せて目を閉じながらため息をついたり、自分のベッドなどで休んでため息をついていたりする時は、満足していてひと休みしようと考えている様子がうかがい知れます。
ため息をつくこと自体には、どちらかと言えばネガティブな印象が持たれがちで、実際に不満をあらわすサインでもあります。ただし、不満を持っている時には、飼い主さんのことを上目遣いでジッと見つめながら「フッ」「フンッ」と短いため息をつくことが多いので、全身の様子を見ることで違いがわかると思います。
2.リラックスして休んでいる
犬は退屈していて不満を抱いている時には、何か楽しいことはないかと部屋の中をウロウロと歩き回ったり、いたずらをしたりする様子が見られます。その反対に、遊びや散歩が済んで現状に満足している状態であれば、お気に入りの場所に行って横になって休んだり、リラックスした様子でぼんやりしたりする傾向があります。
また、体力的に満足して疲れている時は、すやすやと心地良さそうに眠っていることでしょう。不満がある時は、ちょっとした音や変化に反応して起きたり、周囲の様子を伺うような仕草が見られますが、心地よい疲れを感じて満足している時は穏やかな顔で気持ちよさそうに眠っていることでしょう。
3.笑顔のような表情を見せる
犬が耳をやや後ろに倒すようにして目を細めたり口角を後ろに引いているのは、満足している時に見せる表情です。
特になでられて目を細めている時は、心地よさを感じている証拠です。まるで笑顔のような表情なので、見ているこちらもついつい笑顔になってしまいます。
ただし、非常に緊張している時にもこれに似た表情を見せることがあります。
そのような場合には口角が後ろに引かれているものの、目が見開かれていることが多く、表情がこわばっていて体が緊張しているのでしっかり見分けてあげてください。
ちなみに犬が笑顔を見せるのは、飼い主さんなど親しい間柄にある人間の真似をしている可能性があるとも考えられています。
犬は長い時間をかけて人間と共に生きることで、感情を表情で表すことを学んでいるだけでなく、ほかの動物に比べて表情筋を細かく動かすことができるようになったとも言われています。
4.頭や体をこすりつける
犬は、うれしさや満足感を全身で表現する時に、自分の頭や背中を地面や飼い主さんの体にこすりつけるような仕草をすることがあります。
ご飯を食べておいしかった時や、なでてもらってうれしいと感じている時に、このような様子がよく見られます。
犬は自分の気持ちを理解してもらえるとより一層うれしいと感じるので、飼い主さんに対してすりすりとしてくる時は、にっこり微笑んでうれしい気持ちを共有してあげてくださいね。
まとめ
犬はさまざまな感情を、顔の表情やボディランゲージで表現します。
大好きなご飯やおやつを食べて満足している時や、散歩や遊びをたっぷり楽しんだ後に満足した様子を見せることが多いので、ぜひ観察してみてくださいね。
そして飼い主さんに対して、満足しているという気持ちを伝えてくることがあれば、微笑んだり優しく声掛けをしたりしてコミュニケーションを取ってあげてください。