犬の高齢化に伴い認知症を患う犬の頭数が増加傾向に
近年、犬の寿命が少しずつ延びてきており、高齢犬として生きる時間も長くなっています。飼い主として、大切な愛犬が長生きしてくれるのは喜ばしいことです。
しかし、犬たちの高齢化に伴い認知症を患う犬の数が増加しています。犬も高齢になることで、人間と同じようにボケやすくなり、認知症を患うことがあります。
そのため、シニア期に入ったあたりから、飼い主は愛犬がなるべく健康に過ごせるよう、認知症予防となる生活習慣を積極的に取り入れることをお勧めします。
愛犬がボケやすくなる『絶対NG習慣』5選
毎日同じ日常が続いていたり、刺激の少ない生活を極端に送っていたりすると、どうしても脳に新しい刺激がなくなりボケやすくなってしまいます。ここでは、犬がボケやすくなるNG習慣を具体的にご紹介していきます。
1.毎日同じ散歩コースを散歩する
愛犬の散歩は毎日同じコースを歩いているという飼い主さんも多いです。しかし、毎日同じコースを散歩することは、新たな刺激が足りないためボケやすくなる一因とされています。
時々でも普段とは違うルートを散歩することで、感じたことのない音や匂い、人や犬と触れ合い刺激をもらうことができます。こうした何気ない刺激が、認知症予防に大きく貢献してくれます。
2.毎日同じルーティンが続く
飼い主が出かける時間、ごはんの時間、散歩の時間、寝る時間…毎日同じルーティンが続くことは、犬にとって安心感があります。しかし、それと同時に毎日同じルーティンが続くことで刺激はなくなり、ボケやすくなる原因になることも。
特に犬自身に関わるごはんの時間や散歩の時間は、毎日10分〜30分でもいいので少しだけズラすだけでも「あれ?今日はまだかな?」と脳を使ったり、「散歩コースがいつもとは雰囲気が違う」など、様々な刺激を受けることができます。
毎日単調な生活にならないようにするためにも、少しだけいつもの日課時間をずらすことを心がけてみてください。
3.飼い主以外の人や犬と触れ合う機会がない
高齢犬になると若かった頃に比べてお出かけする回数も減ったり、他の人や犬と触れ合う機会も減ってしまいます。しかし、飼い主以外の人や犬と触れ合う機会は、認知症を予防するためにも重要です。
最近では、老犬同士で触れ合う機会を設けるイベントが地域で開催されていることもあるため、こうしたイベントに参加することで、愛犬に他の犬や飼い主さんを触れ合う機会を与えてあげるのもお勧めです。
4.飼い主とのコミュニケーション時間が少ない
最近は1匹でのお留守番時間が増えている子も多いですが、あまりに飼い主さんとのコミュニケーション時間が少ないと、その分1匹で寝たきりの時間が増えることになり、認知症になりやすくなってしまいます。
また、飼い主との触れ合いや遊びの中で刺激を受けることも多いです。触られることで「嬉しい」「気持ちいい」と感じたり、遊ぶことで「楽しい」「嬉しい」という感情を呼び起こすきっかけにもなります。
こうした飼い主との触れ合いの中で感情を揺さぶることは、認知症予防にも効果があるため、できる限り愛犬と良質なコミュニケーションタイムを設けるように意識してください。
5.基本指示動作や知育遊びを取り入れない
愛犬とのスキンシップを楽しむ中で、高齢犬は特に基本指示動作を取り入れてみたり、知育遊びを取り入れてみたりすることが大切です。全く取り入れず単調な関わりだけをしていると、刺激が足りずにボケてしまうことがあります。
日々の生活の中で「おて」「待て」「おすわり」などの簡単な指示動作を取り入れるだけでも、脳に指令が行き届き、脳の活性化とともに達成感による喜びを感じ、良い刺激になります。
また、おやつを手のひらに隠して匂いをたどって探すという遊びや、犬としての本能的欲求を満たすような遊び(綱引きやキャッチアンドリリースなど)も脳を活性化させる遊びとして有効です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。すでにシニア期に突入している犬の飼い主さんは、今回紹介したNG習慣を改善するべく、日々の生活の中に少しでも新しい刺激や良い刺激を取り入れるような工夫を考えてみてくださいね!