寝相によって犬のリラックス状態がわかる
犬は1日の半分以上寝て過ごし睡眠時間は1日およそ12~16時間といわれており、そのうち8割が眠りの浅い「レム睡眠」で物音や声がするとすぐ目が覚めます。
残りの2割は、疲労回復や免疫力アップに重要な深い眠りの「ノンレム睡眠」です。
犬の寝相を観察しているとさまざまな寝相があることに気づかれると思います。
【犬の代表的な寝る姿勢】
- うつ伏せ
- 丸まり
- ヘソ天
- 横向き
警戒しているときの寝相
うつ伏せ
ゆっくり休んでいるように見えますが、犬はレム睡眠(浅い眠り)の時が多く、寝ていてもすぐにおきあがれる体勢をとっています。
犬はアゴを床につけて、アゴから伝わる振動でまわりの動きをキャッチしますが、この体勢は完全にはリラックスしていません。
周囲を警戒している時に多い寝相で、音に敏感で怖がりな性格の犬や警戒心の強い子に多く見られます。
リラックスしている時の犬の寝相
丸まり(ワンモナイト)
頭とお尻を近づけて丸まったように眠る姿は、まるでアンモナイト。別名「ワンモナイト」と呼ばれており、最も一般的な寝相です。
寒い時、丸まることで冷たい空気に触れる面積を少なくし、体温を保とうとしています。
長時間寒い状態が続くと低体温症を引き起こしますので、エアコンや毛布などを使用し保温するようにしましょう。
寒くない時に丸まっている状態は少しリラックスしていないかもしれません。犬は緊張したり、不安を感じている時も、丸まることで急所であるお腹を守っています。
横向き
横向けの姿勢は弱点のお腹が丸見えで手足の力も抜けている、起き上がるのに少し時間がかかるためリラックスしています。
体を丸めた姿勢から眠りが深くなると全身の力が抜けていくので横向きになるのです。
横向きになって寝ることは犬にとって楽なため、トリミングやお出かけで体力を消耗した後は横向きで休み体力を回復しています
横向きで寝ている時に夢を見るとも言われています。
へそ天(仰向け)
仰向けでおへそが天に向かって見えていることから「へそ天」と呼ばれることもあり、急所のお腹を上に向けて全身の力が抜けている、まさに警戒心ゼロで完全なリラックス状態です。
愛犬が「ヘソ天」で寝ていたら、起こさないよう静かに見守ってあげましょう。
スーパーマン
後ろ足をピーンと伸ばして寝ている時があります。
この姿勢は愛くるしい姿ですが「少しだけリラックス」している意味で、何かあればすぐに動ける状態の寝相になります。
寄り添って寝る
飼い主さんにくっついて寝る場合は、飼い主さんのことが大好きな証、相手を信頼している守りたいという思いに溢れています。
犬の睡眠時の行動
寝言
睡眠中、「クンクン」「クーン」といった寝言をいうことがあります。
人間と同様にレム睡眠中に脳が記憶を整理しているため、寝言をいう場合があるといわれています。
いびき
一時的なものであれば心配するはありませんが、慢性的にいびきをかく場合は注意してください。
いびきをかくと呼吸がしにくくなり、体全体に酸素が行き渡りづらくなりますが、あまりに激しく苦しそうだと感じるのであれば、動物病院に相談しましょう。
まとめ
愛犬はどんな寝相をよくしますか?犬はさまざまな寝相で睡眠をとります。
寝相は犬の心理や健康状態を示すサインでもありますので、普段の寝相がどのようなものか把握しておくと、いつもとは違う状態か気づきやすいため観察しておくとよいでしょう。