1.遊びたい、運動したい
犬が室内で走り回って止まらない時は、「思いっきり遊びたい!」という気持ちのあらわれかもしれません。
犬にとって体を動かして遊んだり、走り回って運動したりすることは本能的に求める欲求のひとつなので、運動不足の状態では体力を発散するために走り回って暴れてしまうことがあるのです。
特に若く健康な成犬や遊ぶことが大好きな子犬は、体力があり余っていてところかまわず走り回ることは少なくありません。
犬にとって運動したくなるという本能は、ごく自然なものでなくすことはできないものなので、その場で叱ってやめさせても簡単には収まらないでしょう。
毎日の散歩などでたっぷり運動させたりおもちゃ遊びで本能を満たしたりして、体力的に満足させてあげることが大切です。
2.ストレスが溜まっている
犬がわき目もふらず走り回っている時、単純に体力があり余っているだけでなく、精神的なストレスを感じていて欲求不満になっていることも考えられます。
飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションが足りないと感じている時や留守番が長く寂しい思いをしている時、生活環境が変わって不安を感じている時などには、特に注意が必要です。
人間の場合でも、そのような精神的なストレスが溜まったり、無性にむしゃくしゃしたりすると体を動かしり大声を出したりしたくなることがあると思います。
犬は人間のように何か趣味を持ってストレスを発散するなどということができないので、ただ体を動かして暴れ回ることで発散することしかできません。
また、シャンプーやブラッシングなどで体を拘束されていた後や、苦手なことから解放された時に、うっぷんを晴らすかのように思い切り走り回る犬もいます。
3.興奮が抑えられない
犬は散歩が楽しみな時や、飼い主さんが帰ってきてうれしい時などに興奮状態になって走り回ることがあります。
これは犬の意思で走っているというよりも、ハイテンションになってしまってその興奮が抑えきれずに全身で表現しているのです。
小さな子どもがおもちゃをもらった時に「やったー!」と飛び跳ねるように、犬も楽しい時やうれしい時にジャンプをしたり走り回ったりします。
また、散歩から帰った後など楽しいことが終わった後も、その興奮が収まらずに走り回ってしまうこともあります。
4.飼い主さんの注目を集めたい
犬が部屋の中で走り回ると、「どうしたの?」と目線を向けて声をかけたり、「落ち着いて」と抱っこしたりすることもあると思います。
自分が暴れたり走り回ったりすると、飼い主さんがそのような行動を取って自分にかまってくれるということを経験上理解している犬もいるのです。
そのため、飼い主さんの気を引きたい時や、自分に注目して欲しい時にわざと走り回って困らせるような行動を取ることがあります。
このような場合は、かまうことで余計にその行動が定着してしまうのであくまでも冷静な対応が必要です。
まとめ
犬が部屋の中で突然走り回るのは、体力やストレスを発散したい時や興奮している気持ちを抑えることができない時が多いと考えられています。
犬は言葉での感情表現ができないので、走ったり暴れたりと体を動かすことでの表現をすることが多いのです。
このような理由から犬が走り回っている時は、叱ったり体を押さえたりして止めても、またすぐに走り出してしまいがちです。
たっぷり運動をさせたり遊んだりして、走り回って暴れる根本的な原因を解決するようにしましょう。