犬を撫でると逃げられる理由
1.撫でられたくない部分だから
撫でられたくない部分を撫でれば犬は逃げます。撫でられたくない部分は犬それぞれ違いますが、頭や顔や背中を撫でられることが苦手な犬もいます。
(それなら他にどこを撫でればいいの?)と思ってしまいますよね。
「撫でていいですか?」「どこを撫でたらいいですか?」と飼い主に尋ねてください。飼い主ならその犬が撫でられたくない部分はもちろん、どこを撫でると喜ぶかを熟知しています。
2.真上、真正面から撫でようとするから
真上や真正面から撫でようとされると犬は逃げます。真上から人の大きな手が降って来たら恐ろしく感じてしまったり、真正面から人の手が伸びて来たら攻撃されるのではないかと感じてしまったりするからです。
真上から撫でようとしているということは、立った姿勢だということです。犬を撫でる時は、しゃがんで体勢を低くしましょう。犬と同じくらいの目線になるとよいです。
超小型犬や小型犬なのであれば、犬の手元に自分の手を持って行き、撫でる前にニオイを嗅いでもらいましょう。
真正面から急に撫でるのではなく、そっと手を差し出してみましょう。犬が手のニオイを嗅いでくれたり、自ら近づいてくれたり、必ず「撫でていいよ」とサインを出してくれます。
サインが出なかった時は撫でるのは諦めた方がマナーがよいです。
3.きついニオイがするから
きついニオイがする人が撫でようとすると犬は逃げます。香水を身に着けている人やタバコのニオイが服や髪に染みついている人は、とくに逃げられやすいです。
犬の目や鼻の粘膜を刺激するほど、香水やタバコはきついニオイがします。
タバコを吸っている人の指先や手には、タバコのニオイが染みついていますよね。手を洗っても取れないことがありますよね。鋭い嗅覚を持つ犬にはすぐに見破られてしまいます。
犬と会う時は香水を使わない、タバコのニオイがする服は着替えておく、洗濯洗剤や柔軟剤の香りにも気をつけるとよいです。
人の体臭を嫌がって逃げることはほとんどありませんので、犬と接する時は香りを身にまとわないようにしましょう。
4.撫で方が雑、力が強いから
撫で方が雑であったり、撫でる力が強かったりすると犬は逃げます。
女性に撫でられるのは好きだけど、子供や男性に撫でられると逃げるという犬が多いです。女性は丁寧に撫でる、子供は撫で方が下手で雑、男性は撫でる力が強いという特徴があるためです。
わしゃわしゃと雑に力強く撫でられると喜ぶ犬がいますが、それは相手が飼い主や家族、信頼できる人である時だけです。あまり親しくない人が相手であると喜びません。
5.挨拶をしない無礼な人だから
挨拶をせずに撫でると犬は逃げます。犬は人よりも挨拶を丁寧にする動物だと思います。犬同士であればお互いのニオイを嗅ぐことが挨拶です。人と挨拶をする時も念入りにニオイを嗅ぎます。
逃げられた時、あなたは犬と挨拶を交わしたでしょうか。「かわいいね♡」と、いきなり撫でようとしたのではないでしょうか。「何でマナーのなっていない人なんだ!」と犬を怒らせてしまったり、完全に嫌われてしまったりする原因になることがあります。
撫でる前に「こんにちは」と飼い主と犬に挨拶をしましょう。犬に向かってそっと手を差し出してください。まだ撫でてはダメです。犬が満足するまで手のニオイを嗅がせてあげてください。
笑顔になる、しっぽを振る、手に頭を寄せて来る、手に頭をスリスリして来るなど、「撫でていいよ」とサインを出してくれます。ニオイを嗅ぐだけでプイッと顔を背けてしまった時は撫でられたくないサインです。
まとめ
犬を撫でると逃げられる理由を5つ解説しました。
- 撫でられたくない部分だから
- 真上、真正面から撫でようとするから
- きついニオイがするから
- 撫で方が雑、力が強いから
- 挨拶をしない無礼な人だから
犬を撫でる前に必ず飼い主に許可を得てください。撫でてほしくない事情を抱えていることがあります。
犬を撫でる前に必ず飼い主と犬と挨拶を交わしてください。最低限のマナーであり、犬に興味を持ってもらうための第一歩です。