️犬と人間の目の違い
犬と人間の目の構造は、非常に酷似しています。
構造的に異なる点を挙げるとすると、犬は瞬膜(第3眼瞼)と輝板(タペタム)を持っています。
瞬膜(第3眼瞼)
瞬膜とは、犬の目頭にある白い膜のことです。
外部の刺激から目を保護したり、瞬膜腺から涙の約30%を分泌し、角膜に行き渡るようにする働きがあります。
目の中に入ったゴミを目尻に集める、ワイパーのような機能もあります。
輝板(タペタム)※
こちらは、犬の網膜の裏側にある反射層のことです。わずかな光を増幅させ、視神経に伝える役割があります。
犬は夜行性の動物ですが、眼球の中が明るくなると周囲が鮮明に見えるようになり、暗闇でも安全に行動できるのです。
※瞳の色がブルー系の犬は、輝板がないと言われています。ブルーは光を通しやすく、輝板がなくても十分な光量を眼球内に取り入れられることが理由とされています。(例:シベリアン・ハスキーなど)
️犬の目の形
犬の目の形は、大きく分けて3種類です。
犬種によって目の形が違うので、代表的な犬たちをご紹介していきます。
アーモンド型:切れ長の目
- トイプードル
- パピヨン
- シベリアンハスキー
三角型:両ふちがつり上がった目
- 柴犬
- 紀州犬
- 秋田犬
丸型:円形の目
- チワワ
- ヨークシャーテリア
犬の目は白目の面積が少なく、黒目が大半を占めています。
目の形は違っても黒目がちな点は共通しているので、つぶらな瞳と感じるのかもしれません。
️犬が飼い主を見つめる心理
1.期待している
1つ目の心理は『期待』です。
飼い主の行動を目で必死に追いかけ、「もしかして何かくれるのかな…?」とワクワクしながら期待に胸を膨らませています。
目が潤んでいるように見えたら、集中によりまばたきの回数が少なくなっている状況が考えられます。
2.要求がある
2つ目の心理は『要求』です。
「おやつが食べたい」「散歩に行きたい」といった要求があると、物言いたげな目をして飼い主に視線を送り続けます。
以前要求を叶えて貰ったことがあるのを覚えているような、賢い犬が示す行動です。
3.不安がある
3つ目の心理は『不安』です。
犬は、音や雰囲気から飼い主が次にとる行動を予想しています。
「置いていかれる…」「嫌なことが起こる」などの不安感が強くなると、心配になって飼い主から目を逸らせなくなるのです。
留守番が苦手な犬や分離不安の犬は、飼い主と離れるだけで不安を感じやすくなっています。
️犬のおもしろ行動「排泄中の見て!アピール」
ウンチの真っ最中に、犬がじっと見つめてくることはありませんか?
クスッと笑える行動ですが、犬が視線を向ける理由は至って真剣なんです。
- 飼い主に周囲を見張っていて欲しい
- トイレの場所が合っているか確認している
- トイレが上手にできたら褒めて欲しい
犬の本心はわかりませんが、犬の眼差しには、これらのメッセージが込められているのかもしれません。
「どうしたんだろう?」と尋ねたくなるような行動も、意味が分かると面白いですよね♡
️まとめ
いかがでしたか?犬の目にまつわる知識は深まりましたでしょうか。
愛犬からの熱い視線を感じたら、瞳の奥に隠された本心を探ってみてください。
アイコンタクトがとれるようになると、愛犬とより親密な関係を築いていけるはずです。
見つめ返すと目を逸らすときにはまた別の意味があるので、機会があればご紹介していきますね!