犬が寝る前にクルクル回る『4つの心理』

犬が寝る前にクルクル回る『4つの心理』

皆さんは愛犬が寝る前にクルクル回る不思議行動を目撃することはありませんか。頻繁に見せるこの不思議な行動、実は犬なりの理由があります。今回は犬が寝る前にクルクル回る時に考えられる心理や理由について解説していきます。

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犬が寝る前にクルクル回る4つの心理や理由を解説!

畳の上に横になる柴犬

皆さんの愛犬は、眠る前に寝床の上でクルクル回る行動を見せますか。「何をしているの?」と不思議に思う行動ですが、実はこの行動には犬の持つ習性が関係していたのです。ここでは犬が寝る前にクルクル回る心理や理由について解説していきます。

1.寝床を整えようとしている

犬は元々、野生動物として暮らしていた生き物です。そのため、その頃の習性が今でも名残としてあります。その行動の1つが寝る前にクルクル回る行動です。

この行動の理由の1つには、寝床を整えるという意味があります。草むらや土の上などを寝床としていた犬たちは、自分たちで足踏みをするなどして寝床を整えていました。その頃の習慣が今でも残っているのです。

現在では、布団やブランケット、クッション、ベッドなどが寝床となっていますが、その睡眠グッズをより快適に使えるよう整えているという意見もあります。

2.周囲に敵がいないか警戒

耳を立ててじっと警戒するシェパード

外で生きていくためには、敵から身を守ることがとても重要です。寝ている間は無防備になってしまうため、寝る前に周囲に敵がいないか確認する必要があります。そのために寝る前にクルクルと回って周囲を警戒しているという考えも唱えられています。

「今は室内だから安全なのでは?」と思う方も多いでしょうが、これは本能的な習性なので、遺伝的行動と考えてください。また、犬によっては警戒心が強かったり臆病だったりといった性格が影響していることもあります。

もちろん、全くこうした行動が見られない場合でも問題はありません。のんびりマイペースな性格の犬なのでしょう。

3.寝床の周辺に危険なものがないか確認

こちらも野生時代の名残です。草むらや土の上で眠っていた当時、その周辺には小枝や小石、中には蛇や虫といった犬たちに害をもたらすような存在が其処彼処にいたと考えられます。

寝ている間に体に傷をつけてしまったり、虫や蛇などに噛まれてしまっては大変です。安眠できるように、寝る前にクルクルと回り、周囲を警戒しながら寝床の周りに睡眠を妨害するようなものがないかを確認していたとも言われています。

現在は、このような睡眠を妨害するものは落ちていることは少ないですが、念のため、寝心地の良い環境かどうかを確かめていると考えられます。

4.「お腹を守る暖かさを保つ姿勢になる準備」説

丸まって眠る柴犬

こちらはごく少数ですがクルクルと回ることで、お腹を守るように丸まって眠る体勢を整える準備段階なのでは、という説もあります。たしかに、クルクルと回った後、お腹を守るようにして丸まった体勢で眠ることは多いです。

お腹を守ることで、大きく2つのメリットがあります。1つは最大の弱点であるお腹を守ることができるというメリット。もう1つは、お腹を守ることで体温を逃がさず保温することができるというメリットです。

特に冬場に丸まって眠っているのは、体温を逃がさないよう寒さをしのいでいるからです。このような説も犬が寝る前にクルクル回る理由の1つなのかもしれません。

異常なほど回り続ける場合は要注意!

歳をとった犬

犬が寝る前にクルクルと回る行動には、野生時代からの名残が大きく関係しています。しかし、あまりにも異常なほどクルクルと回り続ける場合は、以下のような理由が考えられます。

  • 不安や恐怖を感じる状況である
  • 落ち着いて眠れない寝床環境になっている
  • 認知症の前兆の可能性

納得がいかないように、何度もクルクルと回っては座るという行動を繰り返す場合は、寝床環境が悪いと感じているのかもしれません。室温や寝床の硬さ、何か邪魔なものが置かれていたり、嫌な臭いがするといった理由が挙げられます。

一度寝床環境が悪くなっていないかどうか確認し、原因がわかればすぐに対応してあげましょう。使い慣れているブランケットを手渡してあげるのもオススメです。

もしも高齢犬である場合、認知症の前兆も視野に入れなければいけません。認知症になりかけている犬は、夜に遠吠えをしたり、夢遊病のように寝ぼけたまま歩き回ったりすることがあります。

こうした気になる症状が現れている場合は、早急にかかりつけの動物病院などに相談し、認知症予防の対策を立てましょう。

まとめ

犬用クッションの上に座る犬

いかがでしたか。犬が寝る前にクルクル回るのは、野生時代の習性がいまだに残っていることが関係しています。しかし、あまりにもクルクルと回り続ける場合は、他の原因が考えられるので、適切に対応しましょう。

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