人気の犬種に共通する『5つの特徴』
毎年恒例となっている人気犬種ランキング。最新版では第1位が驚異の12連覇『トイプードル』、第2位がチワワ、そして第3位に10kg未満のMIX犬がランクインしています。
その他にも豆柴を含む柴犬やポメラニアン、ミニチュアダックスなど、よく見かける犬種がランクインしていますが、これらの犬種にはある共通した特徴があります。
1.体格が小柄
まず、日本国内で人気の高い犬種の多くに共通する点として、体格が小柄である点が挙げられます。小型犬はもちろん、超小型犬や10kg未満の中型犬などが人気の高い傾向にあります。
これは、日本の住宅環境が影響していると考えられます。日本の住宅は欧米圏の住宅に比べ狭くて小さい家が多く、住宅同士が密集しているため、吠える声が大きいと近隣住民にダイレクトに伝わってしまう欠点があります。
そのため、日本の住宅環境でも比較的飼いやすい小型犬や小柄な中型犬が人気を集めている傾向にあります。
2.初心者でもしつけがしやすい
人気ランキングを堂々の12連覇という驚異の快挙を成し遂げているトイプードルですが、実は犬の中でも特に初心者に向いている犬種と言われています。
他にも、ポメラニアンやフレンチブルドッグなども上位にランクインしています。このようにきちんと最初からしつけを行うことで、初心者でもしつけを完了させやすい犬種は人気の高い傾向にあります。
反対に、無駄吠えが多い犬種や性格的になかなかしつけを完了させることが難しい犬種などは、迎え入れる前に「自分の手に負えなくなるかも」と考え、迎えることを諦める人が多いようです。
3.家庭犬として子どもとも仲良くできる
お子様のいるご家庭で犬を飼う家も多いですよね。その場合、家庭犬として小さなお子様とも仲良く遊んだり、接したりすることができる犬種も人気の傾向にあります。
家庭犬として穏やかで愛情深い性格の犬種は、比較的散歩の時にも他の人に愛想よく接することができる犬が多いです。また、攻撃性も少ないので、初心者でも飼いやすい犬種が多いと言えるでしょう。
これらの理由も重なり、世界的にも家庭犬として忠実で愛情深く比較的穏やかな性格の犬が多い犬種が上位にランクインする傾向にあります。
4.日本の気候に適応しやすい
日本の気候は世界的に見ても非常に難しいです。夏は猛暑になり、冬は気温が下がり非常に寒くなります。特に夏の猛暑は湿度と気温の高さが重なり、人間でも耐え難い暑さになるため、この気候に適応できる犬種を選ぶことも大切です。
そのため、最近では豆柴と呼ばれる小柄な犬も増えてきている柴犬は、上位にランクインしています。柴犬は元々日本犬なので、日本の気候に適応しやすい犬種だからでしょう。
また、室内で対応しやすい小型犬が人気なのは、散歩以外の時間を室内で過ごさせることで、室温調節がしやすいという点も挙げられます。
しかし、室内であってもサモエド犬やシベリアンハスキーなどの極寒地帯が原産の犬種は、室温調節を厳しく設定しなければいけないため、日本の環境にはあまり適していません。そのため、やはり上位にはランクインしてこない犬種です。
5.攻撃性が低く穏やかな性格の犬が多い
先ほど家庭犬として活躍してくれる犬種でご紹介しましたが、元々持つ性格として攻撃性が低く穏やか性格の犬が多いと言われている犬種は人気が高いです。
第1位のトイプードルはもちろん、ポメラニアンやシーズー、フレンチブルドッグ、ミニチュアシュナウザーなどは、犬の中でも特に穏やかな性格の犬種と言われています。
また、柴犬やダックスフンドなどの犬たちも、幼少期から社交性を育てることで、非常に穏やかで大人しい犬種に育ちやすい傾向にあります。
まとめ
今回ご紹介した共通点は、あくまで「傾向がある」特徴です。しかし、やはり日本の住宅環境や気候、しつけのしやすさなどはランキングに大きく影響していると言えるでしょう。
今後犬を迎え入れることを検討している方は、この点も踏まえて犬種選びの参考にしてみてください。