犬に服を着せたほうがいい理由と寒いときの仕草8選!

犬に服を着せたほうがいい理由と寒いときの仕草8選!

すっかり秋となり、朝晩は少し肌寒くなり上着を着て散歩する季節になりました。愛犬にも服を着せたほうがいいの?って疑問に思ったことありませんか?今回は、意外と知らない犬に服を着せたほうがいい理由と、犬が寒さを感じている仕草や服選びの注意点などをご紹介します

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

そもそも、犬って服が必要?

洋服をきている犬

犬に服を着させることは、飼い主さんの自己満足で犬は喜んでいないのでは?という意見もあります。

本当に犬に服を着せることは必要なのでしょうか?

犬には、寒さに弱い犬種や寒さ対策をしてあげないといけない場合があり、基本的に小型犬やスムースコート(短毛)の犬、シングルコートの犬、病中病後の犬、子犬や老犬に寒さ対策が必要です。

犬に服を着せる理由には、この寒さ対策の一つとしての他に、皮膚病がある犬で皮膚を守るため、術後に傷が舐められないようするため、などがあります。

寒さに弱い犬って、どんな犬?

寒さに弱い犬

  • スムースコート(短種)の犬種

チワワ、イタリアングレーハウンドなど

  • シングルコートの犬種

マルチーズ、パピヨン、ヨークシャーテリアなど

シングルコートとは、保温の役割をするアンダーコートが生えていない一重構造の被毛です。

上記の犬種は、被毛で熱を保つ力が少なく、かつ小型であるために寒さに弱いと考えられます。体が小さい動物では、体から失われる熱が相対的に多くなります。

イタリアングレーハウンドの場合はさらに、体脂肪が少ないという特徴があり、その点からも寒さに弱いと言えるでしょう。

また、犬種に関係なく、極端に痩せている犬や病中病後の犬も、子犬や老犬も寒さが大敵となるため、寒さ対策が必要です。

寒い季節の散歩時には保温性の高いドッグウェアを着せるなど、寒さ対策が必要です。

健康な犬の場合には、下記に紹介する寒い時の犬の仕草や行動がないか気にしながら、お住まいの地域の気候や散歩の状況などに合わせて服を着せるか考えましょう。小型犬だから、寒さに弱い犬種と言われているからと言って、必ず服を着せないといけないわけではありません。

犬が寒い時にみせる仕草や行動

ベットからでてこない

どの程度の寒さで寒いと感じるのは犬によって個体差があります。

愛犬が寒がっているときの仕草や行動を見逃さずにチェックし、寒さ対策をしましょう。

寒い時にみせる仕草や行動

  • ブルブルと震えている
  • 体を小さく縮めている
  • 丸くなって寝ている
  • 身を寄せてくる
  • ベッドやハウスから出てこない
  • 散歩に行きたがらない
  • 散歩中に立ち止まる
  • 水分を摂ろうとしない、摂らない

犬も人間と同じように寒がり、仕草や行動にも人間と共通点があります。

室内で犬が寒がっている仕草をしていたら、乾燥対策もしながら暖房器具で室内を暖めてあげましょう。

室温は20℃前後、湿度を50〜60%程度を目安に工夫をしてあげることがいいでしょう。

外で寒がっている様子が見られたら、運動や遊びで体を温めてあげたり、服を着せたりすると良いでしょう。

服を購入する前に、愛犬のサイズを知る

サイズを測る犬

犬の服選びにおいて、愛犬の体にあった服を選ぶことが重要なポイントです。

サイズが合わない服を着用した場合

  • 動きにくい
  • 脱げる
  • おしっこやウンチが洋服につく

など、愛犬や飼い主さんが服にストレスを感じます。

愛犬にぴったりなサイズの服を選んであげるために、購入前にちゃんとサイズを測ってあげましょう。

首囲、胸囲、着丈を測ります。

洋服のサイズは販売店やメーカーによって基準が異なることが多いです。肌に沿ってピッタリ採寸するか、指が一本入るくらいのゆるさで測るかなどもお店やメーカーによって異なることがあります。

購入した後にサイズが違うということがないように、お店やサイトで確認しておきましょう。

  • 首囲

首周りの長さ

  • 胸囲

胸の一番太い部分を一周した長さ

  • 着丈

首から尾の付け根までの長さ

失敗しない服選びのポイント

洋服

犬が着心地よく感じる服は伸縮性のあるシンプルなものになります。

不快に感じると、服を嫌がったりします。そこで愛犬のストレスにならない服選びの注意点をご紹介します。

  • 襟ぐりや袖、脇の部分が皮膚に擦れないものを選択

生地と被毛が擦れて毛玉ができやすくなる。痛みが生じる。

  • ボタンなどの飾りが邪魔にならないものを選択

誤食の危険があります。

  • 襟元、袖口の素材が硬くないものを選択

体が動かしにくくなったり動く度に痛くなって、ストレスを感じます。また歩き方に影響を与えてしまうこともあります。

  • 静電気が起きない服を選択

静電気の起こりにくい天然素材である綿や毛(羊毛)だけの服や静電気が起きにくい組み合わせの素材のものを選択すると良いと思います。静電気で困っている場合は、洗濯のときに柔軟剤を使用するといいかもしれません。

服に慣れさせましょう

洋服

服を着ることを嫌がる犬は、寒さ対策として出来ることが一つ減ってしまいますので、慣れるようにしつけると役に立つかもしれません。

愛犬と飼い主さんがストレスを感じない範囲で、ステップを踏んで慣らしていきます。

  • 1.服を着ていられたら、愛犬をいっぱい褒める
  • 2.服を着たら、服が気にならないように散歩に行く
  • 3.服を着たら、おやつをあげる

など、服を着ると良いことが起こる、と刷り込み、徐々に慣らしていきます。

そもそも服を着ることができない犬では、服がそばにあったり服が体に触れているだけの状態から慣らしていきます。

まとめ

犬洋服

気温が下がれば多くの犬も寒がります。外で寒いという仕草や行動があれば、服を着せて暖かくしてあげるのも一つの方法です。

犬が着心地よく感じる服は伸縮性のあるシンプルなものでしょう。愛犬のストレスにならない服選び、愛犬にあった寒さ対策をしてあげましょう。

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