1.しつけをしながら散歩する
犬は元々人間のパートナーとして仕事をしてきた動物です。人間とのコミュニケーションを好み、与えられた仕事を全うしてパートナーに認められることに喜びを感じるのです。
現在日本で暮らしている犬の多くは家庭犬であり、仕事をしている犬は盲導犬や介助犬、警察犬、探知犬などごく一部だとおもいます。
しかし家庭犬であっても、飼い主さんと一緒に何かに取り組んで、ほめられたり認められたりすることに喜びを感じることには変わりありません。
そして、大好きな飼い主さんからほめられることで自信をつけることができますし、飼い主さんとの信頼関係も強くなると考えられています。
そのため、愛犬との散歩中でもただ漫然と歩くのではなく、しつけやトレーニングを取り入れることをおすすめします。
公園などでおすわりや待て、おいでなどのコマンドを使ったり、歩くスピードを変えてきちんとついてこさせるようにしたりして、飼い主さんに支持されたことを実行し、ほめてもらうという行動をすることで信頼関係や絆を深めることができるのです。
2.歩くだけでなく遊ぶ
犬との散歩で公園や河原などちょっとした広場に行ったり、ドッグランに行ったりしたらぜひ思い切り遊んであげてください。犬だけを自由に遊ばせるだけでなく、「一緒に」というところがポイントです。
ボールやフリスビーを使って遊んだり、思い切り走って追いかけっこをしたり、家の中ではできないような全身を使った遊びをすると犬は本能が満たされてとても充実した気分になります。
犬は仲間意識の強い動物で、人間とパートナーになって仕事をしてきたことから、共同作業を行ったり、楽しいことを共有したりすることで関係性や絆を深めることができるのです。
前述したようにしつけやトレーニングで信頼関係を結ぶこともできますが、それだけでなくおもちゃ遊びやドッグスポーツなどの楽しみを通して関係性を築くこともできるので、ぜひチャレンジしてみてください。
3.散歩コースを変える
散歩コースを変えることは、犬に多くの経験をさせることになり社会性を高めることにもつながります。
そのため、子犬のうちのしつけでは散歩コースを時々変えてさまざまな場所を歩くことが勧められていますが、これは成犬であっても同じことが言えます。
コースが変わることで景色はもちろん、感じられるにおいや音、光など犬の本能を刺激するさまざまな情報が変わるので、散歩による充足感がとても高まります。
そして、慣れない場所に行ったらある程度犬の好きなようににおいかぎや探検をさせてあげましょう。
飼い主さんの好きなように歩き、飼い主さんの都合だけで連れ回すのではなく、時には犬のペースに合わせてあげることも大切です。
そうすることで、犬は飼い主さんに対して「自分の気持ちを理解してもらえてる、意思を汲んでもらえている」と感じることができるのです。
4.愛犬の様子を確認しながら歩く
愛犬との散歩中、みなさんは犬の様子をしっかりと確認していますか?
散歩中に愛犬の様子に目を向けず、スマホばかり見ていたり、ほかの飼い主さんとのおしゃべりに夢中になったりしていると信頼関係や絆を損ねてしまう恐れがあるので注意してください。
犬は、さまざまなシーンで飼い主さんに向けて感情表現をしています。「楽しいね!」と飼い主さんに向けてアイコンタクトを送っても、飼い主さんが自分の方を一切見てくれなかったらとても悲しい思いをするでしょう。
楽しい時だけでなく不安や恐怖を感じた時でも同じです。そうしたことの積み重ねで、信頼や絆が失われてしまうこともあるのです。
まとめ
多くの飼い主さんが毎日1~2回は行っているであろう散歩ですが、これは愛犬との絆を深めるための貴重な時間でもあります。
淡々と同じコースを歩き、排泄を済ませて帰ってくるだけではなかなかそのチャンスはないかもしれませんが、愛犬の様子を見ながらしっかりとコミュニケーションを取ることで、意思疎通がしやすくなり信頼関係も深まります。
散歩の際には、ぜひ意識して愛犬の様子を見てあげてくださいね。