犬が安心して眠れていない時の行動
1.あくびばかりする
安心して眠れない時、あくびばかりすることがあります。眠くてあくびが出るものの安心できない状況にあるため眠れずにいるのです。
夜の就寝時間なのであれば、飼い主と一緒に眠るために待っているのかもしれません。
飼い主がスマートフォンを見ていたり、何か作業をしていたりすると気になり、なかなか寝付けないことがあります。
やりたいことは全てベッドに入る前に済ませておき、愛犬が安心して眠れる環境づくりを心がけましょう。
2.何度も寝返りを打つ
安心して眠れない時、何度も寝返りを打つことがあります。体も心も落ち着かせることができない状況にあり、落ち着かせたくて体勢を変えてみるのです。
例えば、室内の温度や湿度が高い時によくする行動です。人と犬とでは安心して眠ることができる温度と湿度に差があります。
温度は22℃~25℃、湿度は50%くらいを目安に調整するとよいです。冷房時だけではなく、暖房時にも注意が必要です。
エアコンや暖房器具の設定温度ではなく、室内に温度計や湿度計を置いて確認するようにしましょう。
3.鳴き声を上げる
安心して眠れない時、「クン…」と小さく鳴き声を上げることがあります。座って鳴くこともありますし、立ったまま鳴き続けることもあります。
外から聞こえてくる人の声や物音に反応している可能性があります。飼い主には聞こえないくらい遠くで発せられているのだと思います。
愛犬が苦手な人や犬の声、苦手な物音なのでしょう。窓を閉める、部屋のドアを閉める、外からの音に影響されにくい部屋へ移動するなど対応するとよいです。
日常的なのであれば、遮音カーテンを活用するのがおすすめです。
4.家中をウロウロする
安心して眠れない時、家中をウロウロすることがあります。安心できる場所を探して歩き回っているのでしょう。
ケージやベッドを新しく買い替えた時、寝床の場所を移動させた時、家具を買い替えた時、模様替えをした時など、些細な環境の変化が影響を与えることがあります。
できるだけいつもの環境に戻してあげることで落ち着いて眠ることができるかもしれません。
ケージやベッドを買い替える時は、使い慣れたタオルやブランケットなど愛犬のニオイが染みついたものを入れてあげるとよいです。
5.飼い主を起こす
安心して眠れない時、飼い主を起こすことがあります。鳴いたり吠えたりして起こすこともありますし、手で飼い主の腕や脚や体をホリホリして起こすこともあります。
基本的には起きてくれるまで続きます。お皿にお水が入っていない時やトイレが汚れている時、安心して眠れないことがあるようです。
飲みたいわけでも喉が渇いているわけでもないけれど、お皿に水を入れてあげると安心して眠りにつくことがあります。
神経質な性格やキレイ好きな性格の犬はトイレが汚れていると眠れないことがあるようです。
使用しない場合でも眠る前にトイレを確認し、汚れている時はペットシーツを換えておきましょう。
6.こっそり徘徊する
安心して眠れない時、こっそり徘徊することがあります。ふと目が覚めた時、愛犬がいないことに気づくのです。
主な原因は分離不安症や認知症です。悪化した場合や重度である場合には大きな声で夜鳴きをすることもあります。
分離不安症は改善することができます。認知症は進行を遅らせることができます。適切な治療を受けられるようにサポートしてあげてください。
行動治療などを行っても夜鳴きがひどい時は獣医師に相談しましょう。認知症と思っていても検査をしてみると思わぬ病気が見つかり、病気が原因で徘徊などの行動が起こっていたケースもあります。しっかり診断したうえで必要であれば、サプリメントや精神安定剤や睡眠薬が処方されることもあります。
まとめ
犬が安心して眠れていない時の行動を6つ解説しました。
- あくびばかりする
- 何度も寝返りを打つ
- 鳴き声を上げる
- 家中をウロウロする
- 飼い主を起こす
- こっそり徘徊する
運動不足によって体力が有り余っていると、犬もなかなか寝付けないようです。眠れたかと思うと、すぐに目が覚めてしまうこともあります。
ほどよい疲労感を得られる方が犬も安心して眠ることができます。日々の過ごし方にも注目してみてください。