犬が飼い主が帰宅すると大喜びする理由
1.「お散歩だ!」と先読みしている
飼い主が帰宅した時、「お散歩だ!」と、これから起こる嬉しい出来事を予測して大喜びすることがあります。
帰宅してすぐにお散歩に行くことが習慣化しているのではないでしょうか。
2.「ごはんだ!」と先読みしている
飼い主が帰宅した時、「ごはんだ!」と、これから起こる嬉しい出来事を予測して大喜びすることがあります。お留守番のご褒美におやつをもらうことができる場合にも同じです。
注意してほしいことは「帰宅 → ごはん → お散歩」の順番です。食後すぐにお散歩や運動をさせることはおすすめできません。胃拡張や胃捻転、腸捻転を起こしてしまう恐れがあるためです。
大型犬の病気だというイメージが強いかもしれませんが、小型犬にも全く起こらないわけではありません。
お散歩や運動より食事が先なのであれば、食後1時間くらい経ってから行くようにしましょう。
3.飼い主が大袈裟にするから
帰宅した飼い主が大袈裟に「ただいま~!」「お利口さんだったね~!」と大きな声を出したり大きく動作したりすると犬も大喜びせざるを得ません。
犬にとっては「飼い主がそうしているから自分も同じようにする」という感覚です。
4.不安や緊張から解放されて嬉しい
飼い主が帰宅したことで不安や緊張から解放され、嬉しくて大喜びすることがあります。
では、愛犬がお留守番する環境に問題はないでしょうか?
- お留守番中ずっと吠えている
- 落ち着かなくてソワソワ家中を歩き回っている
- 粗相をしてしまう
- 物を破壊してしまう
このような行動がある場合、お留守番中の環境で落ち着くことができず、ずっと不安や緊張と闘っているのかもしれません。
強いストレスを感じてしまうようになると「分離不安症」などの精神的な病気を発症する恐れがあります。
お留守番中の愛犬がどのように過ごしているか、安全に安心してお留守番できる環境であるかどうか、ペットカメラを活用して確認してみるのも良いかもしれません。
5.飼い主が喜んでくれるから
出迎え方によって飼い主が喜んでくれることを分かって大喜びすることがあります。
出迎えをしなければ「具合が悪くて倒れているのではないか」と飼い主を不安にさせてしまいますし、テンション低い出迎えでも「どこか痛いのではないか」と心配させてしまいます。
犬もそのことを分かっているため、飼い主が喜ぶ方法で出迎えなければならないと考えています。
飼い主の不安そうな顔を見たり心配そうな声を聞いたりするよりも、嬉しそうな顔や声が大好きなのです。
注意すべきポイント
力加減とケガ
興奮して大喜びする犬は力加減を調整できないことがあります。
飼い主の顔に向かって頭突きをしてしまったり、飼い主に飛びかかって吹っ飛ばしてしまったり、自分自身が滑って転倒するなどお互いがケガをしてしまう恐れがあります。
椎間板ヘルニア
胴長で短足な犬種が大興奮で大喜びすると、首や腰や背中を傷めてしまいやすいです。
他の犬種も同様に注意が必要です。「椎間板ヘルニア」を発症する原因になったり、症状や痛みを悪化させてしまう原因になったりするためです。
周りの危険な物
興奮して大喜びする犬の周りに危険な物はありませんか?
ガラス製品を落として割ってしまった時、踏んでしまうと肉球に裂傷を負ってしまう恐れがあります。家具や壁に正面衝突し、脳震盪を起こしたり大ケガを負ってしまったりする恐れがあります。
安全な広いスペースでスキンシップしてあげてください。
まとめ
犬が飼い主が帰宅すると大喜びする理由を5つ解説しました。
- 「お散歩だ!」と先読みしている
- 「ごはんだ!」と先読みしている
- 飼い主が大袈裟にするから
- 不安や緊張から解放されて嬉しい
- .飼い主が喜んでくれるから
大喜びすることに問題はありませんが、興奮し過ぎることや興奮して暴れてしまうことには危険が伴いやすいです。
お互いがケガをしてしまわないように注意しましょう。