イギリスで実施されたユニークなアンケート調査
愛犬は大切な家族だと心から思っていても、犬や猫と暮らしているとどうしても掃除にかかる時間や手間は増えてしまいます。
先ごろイギリスで実施されたユニークなアンケート調査は、犬の飼い主が掃除に四苦八苦している様子をうかがわせました。
アンケートを実施したのはダイキンUK(日本のダイキン工業の英国法人)。対象となった回答者は2,000人の犬の飼い主で、犬と暮らしていることと家の掃除や衛生面について色々な回答が寄せられました。
犬の毛が気になって人を家に招待できない?
犬が家にいると「チリ1つない」という状態がいかに難しいかは皆さんもご存知の通りです。このアンケートでは、愛犬のニオイや抜け毛のために自宅にゲストを招待することを躊躇すると答えた人が44%を占めました。
平均的な犬の飼い主が犬の後片付けのために掃除機をかける、散らかったおもちゃを片付ける、粗相を掃除する、芳香剤をスプレーする、などの時間を総合すると年間で丸5日間相当に匹敵するそうです。犬の平均寿命を12年とすると、1匹の犬の生涯で飼い主が掃除に費やす時間は約60日=2ヵ月分に当ります。
またアンケートでは89%の人が、ゲストを迎える時は土壇場の直前まで掃除をしていると答えたそうです。
犬がいてもいなくても家の掃除はしなくてはいけないので、これらの数字を犬やペットのせいだけであるかのように言うのはフェアでない気がしますが、急に人が来ることになった時に慌てて掃除をする切実さはよく分かります。
犬の飼い主が気にするのはニオイとアレルギー
犬の飼い主にとって抜け毛や散らかったおもちゃよりも心配なのは、家のニオイとアレルギーであることもわかりました。
「家の中の犬のニオイが強過ぎてゲストが早々に帰ったことがある」と答えた人は26%に上りました。これは確かに苦い経験ですね。また自分自身が犬を飼っているにもかかわらず、回答者のうち26%は犬のニオイが強過ぎる他人の家には行きたくないと答えています。
また、回答者の21%が訪問者が愛犬が原因でアレルギーを起こすことを心配していると答えました。家の密閉度が高まり室温が暖かく保たれる上にゲストが来る機会が増える冬の季節は、犬の飼い主にとって特に頭の痛い時期のようです。
アンケートを実施したダイキンUK社は、ニオイやアレルギーの効果的な対策として空気清浄機の使用を提案しています。ビジネス戦略として有能だなとニヤリとしてしまいますが、犬のためにも人のためにも確かに良いことであると思います。
まとめ
イギリスで実施された、犬の飼い主と掃除についてのアンケートの結果をご紹介しました。犬の生涯のうち、掃除や後片付けに使う時間の総数は合計2ヵ月分に匹敵するという数字はインパクトがあったようで、イギリスの複数のメディアが「おもしろい家庭記事」として取り上げています。
この数字を見た時に「それくらい当たり前」と思うか、「え!そんなに手間がかかるなら無理」と思うかは、動物を家族に迎えるに当たっての心構えを反映しているかもしれませんね。そう言う意味ではイギリスのメディアが「掃除に2ヵ月!」を強調するのも悪くないなと思います。
《参考URL》
https://www.mirror.co.uk/lifestyle/family/dog-owners-two-months-cleaning-25084333