助けてあげたい!「餓死寸前」の犬が見せるサイン3つ
犬は何らかの理由でごはんを食べなくなることがあります。大半の飼い犬であれば、飼い主が餓死する前にごはんをどうにか食べさせ問題なく過ごせるのですが、中にはごはんを食べてくれず、そのまま衰弱死してしまうケースも稀にあります。そこで、ここでは犬が餓死寸前に見せるサインを3つご紹介します。
1.自力で立って歩くことができない
餓死寸前の状態に陥っている犬は、しばらくごはんを食べていない状態が続いているため、過剰な空腹状態です。エネルギーでもあるごはんを食べていないことで、栄養失調状態になり、また体力も衰えていることが多いです。
すると、飢餓状態の犬は自力で立って歩く力すら出すことができなくなり、じっとその場で元気のない様子で横になり続ける様子を見せます。
飼い主が呼んでも応える気力がないため、チラッと横目で見たり、すでに意識が朦朧としている状態のため無反応だったりと、明らかに以前に比べて元気のない様子を見せます。
2.肉がなくなり皮と骨だけの状態
通常、飼い犬であればここまで飢餓状態になることはほとんどありません。しかし、餓死寸前の犬はごはんを何も食べていないため、生きるためのエネルギーを作り出すために筋肉や脂肪を分解してしまうため、どんどん瘦せ衰えてしまいます。
脂肪がなくなり、まるで皮膚と骨だけの状態になったようなガリガリにやせ細ってしまっている場合は、早めにごはんを摂取させなければ衰弱死してしまいます。
飼い主が頑張って食べさせようとしても食べてくれない場合は、獣医さんに相談し、食べやすい形状のごはんを用意してもらったり、シリンジなどを使用して栄養を摂取してもらったりしましょう。
3.吐くものがないのに嘔吐しようとする
飢餓状態の犬は、胃の中に何も入っていないのに嘔吐しようとすることがあります。吐くものがないのに嘔吐を繰り返す場合は、餓死寸前の状態である可能性が疑われます。
この症状は、胃の中に何も入っていない状態が長く続いたことで、胃酸が胃の中にある内容物ではなく、胃壁などを攻撃してしまっている状態です。
そのため、胃や腸の状態が悪くムカムカとした症状が現れたり、内側から胃液がこみ上げてくるような症状が起きたりし、何度も吐こうとするような仕草を見せるのです。
「餓死寸前」サインが出ているのにご飯を食べない…なぜ?
上記のような状態の場合、基本的にごはんを与えることで餓死を免れることができます。そもそも飼い犬であれば、ここまで飢餓状態に陥ることはほとんどありません。
しかし、中には飼い主がごはんを用意しているのに、なぜか食べようとしない犬もいます。お腹が空いているはずなのにごはんを食べようとしない場合、以下の理由が考えられます。
- 歯などが痛み食べられない
- 病気
歯や口腔内でトラブルが生じている場合、口の中が痛むために硬いドライフードが食べにくいという犬もいます。また、病気を発症している場合、食欲不振に陥ったり、気持ちの悪さや下痢といった症状を繰り返すことで、ごはんを食べなくなったりすることがあります。
お腹が空いているはずなのに、なぜか全くごはんを食べないという場合は、単なるわがままではなく、病気などの重い症状である可能性が高いです。
まずはかかりつけの動物病院に連れて行き、診察や検査、そして適切な治療などを施してもらいましょう。場合によっては食べやすい形状の総合栄養食を処方してもらえたり、病気でごはんが食べられない犬でも脱水を防ぐ目的や栄養素を補ったり投薬するといった目的のために点滴を打ってもらったりすることができます。
まとめ
飼い犬が餓死寸前になることはほとんどありませんが、最後にご紹介したように病気を発症している場合、空腹でも食欲不振に陥り、ごはんを食べない犬が稀にいます。
大切な愛犬を衰弱死させないためにも、餓死寸前サインを見極め危険な状態に入ったら迷わず病院へ連れて行きましょう。もちろん、そのサインを待たずに病院へ相談に行くことを強く推奨します。