犬の性格が凶暴になってしまう『NG行為』3選

犬の性格が凶暴になってしまう『NG行為』3選

甘えん坊で人懐こかった愛犬が、いつの間にか別の犬のように凶暴になってしまった!とてもショックな出来事ですが、その原因はもしかすると飼い主さんの接し方や行動にあるのかもしれません。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

社会化させない

子犬二頭

わんこが人間社会で生きていくために大切なことの1つが『社会化』です。社会化とはその名の通り、社会に溶け込んで暮らしていくために必要なルールや警戒すべきものとそうではないものを学んだりすることで、社会化に最適な時期がパピー期にあります。(生後約3週間から4か月)。犬は人間社会で暮らすため、犬社会に対する社会化と人間社会に対する社会化の両方が必要です。

人間社会に対する社会化はもちろん飼い主さんがしてあげないといけませんが、幼いころに親兄弟と引き離されたわんこにとっては、他のわんことの関わり方や遊びのマナーを学ぶこと、つまり犬社会に対する社会化も飼い主さんがその機会を作ってあげる必要があります。

「うちの子は甘えんぼうで私がいないとダメだから」などと犬社会から隔絶された箱入り状態で育て、他のわんこや人と関わることなく社会化期が過ぎてしまうと、わんこは「犬としてどうふるまえば良いのか」「人にはどうやって接するべきなのか」の判断ができなくなります。その結果、犬同士での遊びで激しくじゃれすぎたり、遊びのつもりでも噛む力が強すぎたりして、また他の犬を怖がってしまい、その結果『凶暴』とみなされることになるかもしれません。また知らない人に対しては、どう接したら良いか分からずに必要以上に警戒心を抱いてしまい、人に対して『凶暴』と思われてしまう犬になるかもしれません。

甘やかしすぎる

王様ルックの犬

誰しも愛犬は可愛いものです。ですが可愛がるあまりに愛犬中心になりすぎ甘やかしがすぎてしまうと、わんこは「自分の主張は通るもの」「自分の主張はいつも通したい」と思うようになります。甘やかしすぎるということは、犬のいうことを聞き過ぎる、犬ではなく飼い主さんの主張を通すべき時にも犬の主張を通してしまうことが多い、ということです。

以前アルファシンドロームや権勢症候群と呼ばれていた理論は現在否定されていますが、犬の主張ばかり通していると、犬が自分の主張はいつも通るものだと思うようになり、犬と飼い主さんの関係が良くないものになってしまいます。犬が欲しいと思うものは全部手に入り、行きたい所に行って、やられたくないことをされようとしたら「いやだ」「やめて」と主張すればやめてもらえる、という生活を送っていれば、それが通らない時に犬が飼い主さんに反抗するのも当然です。飼い主さんが管理するものであるはずの犬のおもちゃやお皿などを、犬が「自分のモノ」と思い、それらを取り上げようとすると怒るようになる場合もあります。また、犬が「飼い主さんには頼れない。自分の身は自分で守らなければ。」とか「飼い主さんは自分が守らねば。」と思い、他人や他の犬に対して必要以上に警戒心を持ち攻撃的な犬になってしまう場合もあります。飼い主さんが触ろうとすると怒る、身体を撫でようとすると拒絶するといったように「キレる犬」になってしまう犬もいます。

犬がこのような状態に陥ってしまう原因の多くは、飼い主さんの過剰な甘やかし行動、勘違いしたかわいがり方です。ダメなことはダメとしっかりメリハリをつけて生活させないと、自分の主張ばかり通そうとするワガママ犬になってしまいかねません。

もはや素人では手がつけられない程に何をしようとしても怒る、うなる、噛むようになってしまう犬もいます。そして多くの場合、飼い主さんはその原因が自分たちの犬への接し方にあると気づいていないそうです。かわいがることと甘やかしすぎることは別ですので、飼い主として正しく犬をかわいがりましょう。

体調不良に気づいていない

聴診器を持った犬

穏やかな性格だったわんこが凶暴化する原因には、実は病気や怪我といった体調不良のこともあります。

病気や怪我で体が痛かったり辛かったりするときに、何も知らない飼い主さんがうっかり患部に触れてしまったとします。するとわんこは痛みに驚いて声を上げたり、飼い主さんを噛んでしまったりします。そしてまた、痛いところに触れてほしくないがために「近づかないで」と唸って威嚇をすることもあります。

動物にとって体調不良は生命の最大の危機でもあります。そのため敵に体調不良を悟られないよう、痛みや辛さはギリギリまで隠そうとする傾向があります。これはわんこも同じです。

信頼関係が築けている飼い主さんと犬であれば、痛みを抱える犬が「触って欲しくないから」と飼い主さんに対して凶暴化するというよりは、体調不良や痛みがあることを犬が隠していて、それに気づかない飼い主さんが痛いことをしてしまった場合に犬が驚いて凶暴に見えるような行動をとってしまうことが多いでしょう。体調不良や痛みがあることを隠さない犬もいますし、飼い主さんであれば痛いことをされてもじっと耐えることができる犬もいます。しかし、言葉で訴えることのできないわんこの体調不良は、飼い主さんが気づいてあげるしかありません。

また、脳に腫瘍ができて性格が変わってしまうこともあります。毎日の声かけやスキンシップなどの関わりの中で「何だかいつもと違うな」「おかしいな」という勘が働いたら、動物病院を受診するのが良いでしょう。

まとめ

牙を剥いている犬

いかがでしたでしょうか?番犬や護衛目的でわんこを飼う人が減った今、「凶暴な犬がほしい」と思ってわんこと暮らしはじめる人はほぼ皆無でしょう。むしろ自分の愛犬は周りの人にも愛されてほしいと願う人がほとんどではないでしょうか。

わんこの凶暴性にはもちろん犬種差や個体差があることは否めませんが、それでも「本当に手がつけられないわんこ」にしてしまうのは、飼い方に問題がある場合がほとんどです。

「かわいい」と思う気持ちがどんなに強くても、正しい方法でかわいがらないと犬と飼い主さんの両方が困ることになります。犬を飼うには犬との正しい接し方をきちんと学び、困ったときには早めにドッグトレーナーなどのプロの手を頼むのも大切です。もしわんこが凶暴になってしまっても、それを理由に愛犬を手放すことは絶対にあってはなりません。

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