大型犬に起こりやすい『胃拡張』の原因4選!気になる症状や治療法

大型犬に起こりやすい『胃拡張』の原因4選!気になる症状や治療法

『大型犬に起こりやすい胃拡張の原因』についてまとめました。胃拡張を起こした時の症状と治療法、飼い主に応急処置は可能なのか、胃拡張を起こさないための対策や予防法を解説します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

大型犬に起こりやすい胃拡張の原因

診察を受けるラブラドールと獣医師

胃の中に空気・発酵したガス・胃液・食渣(食べた物)が溜まって膨れる状態のことを「胃拡張」と言います。

1.食後すぐに体を動かすこと

ごはんを食べた後すぐに体を動かすことで胃拡張を起こすことがあります。

基本的には、ごはんの後はあまり体を動かさず、ゆったりと過ごすのが望ましいです。

おもちゃで遊びたがる犬もいるかもしれませんが、おもちゃを出しっぱなしにしない、おもちゃを渡さないなど対応するとよいです。

お散歩や運動に出かけるのは食前が安全です。

2.早食いをすること

ごはんを早食いすることで胃拡張を起こすことがあります。

胃に大量の空気が入り込むためです。犬にはゆっくり噛んで食べるという習性がなく、食べ物をすりつぶすような歯の構造でもありません。

犬が早食いをすることは特別なことではありませんが、全く噛まずに飲み込んでしまうと喉に詰まらせたり、窒息したりする恐れがあります。

消化不良を起こし、嘔吐や下痢をしやすくなることもあります。

胃拡張を起こさないためにも早食い防止の食器を使用したり、少しずつ飼い主の手で食べさせたりするなど対応するとよいです。

3.水をガブガブ飲む

お散歩や運動の後、水をガブガブ飲むことで胃拡張を起こすことがあります。

胃に大量の空気が入り込むためです。少量ずつこまめに水分補給をさせるなど対応するとよいです。

犬が水を大量に飲むのはお散歩や運動の後だけではありません。子宮蓄膿症や慢性腎臓病、糖尿病など病気が原因である可能性を考えることができます。

水をガブガブ飲むことに違和感や異常がある時はすぐに病院へ行きましょう。

4.胃を支える靭帯が緩むこと

胃を支える靭帯が加齢と共に緩み、胃拡張を起こすことがあるとされています。

シニア犬や老犬に多く見られます。突然に発症し、早朝や夜間におこる傾向にあります。

胃拡張を起こした時の症状と治療法

診察を受ける犬と飼い主、カルテを持つ獣医師

症状

  • 何度も吐き出そうとするけれど何も吐き出せない
  • 苦しそうに呼吸をする
  • 大量のよだれが出続ける
  • お腹が膨れるように張っている

ごはんを食べた後、このような症状が見られた時はすぐに病院へ行きましょう。

治療法

  • 胃の中に溜まったガスを抜く(口から胃にチューブを挿入する方法)
  • お腹から胃に針を刺してガスを抜く(胃が捻転している場合)
  • 胃拡張に加えて胃捻転がある場合には手術

胃拡張は再発しやすく、胃捻転を併発することがあります。

再発や胃捻転を防ぐため、胃を固定する手術が行われる場合があります。

胃拡張を起こした時の応急処置と予防法

犬の手と獣医師の手

応急処置

胃拡張を起こした時、自宅で飼い主ができる応急処置はありません。

「胃捻転」を併発してしまった場合、数時間で命を落とします。

胃拡張を起こしてから1時間~2時間以内には病院で適切な処置をしてもらわなければなりません。

予防法

  • 1回の食事量が多い時は回数を増やす(1日2回を1日3回~4回にするなど)
  • 早食いをさせないための対策を徹底する
  • 夜間や早朝に起こりやすいため事前に対応を考えておく(夜間診療が可能な病院や24時間診療の病院を探しておくなど)
  • 食後は安静にして過ごすこと(遊ばせない、お散歩や運動をさせないなど)

まとめ

獣医師とシェパードの顔のアップ

大型犬に起こりやすい胃拡張の原因を4つ解説しました。

  • 食後すぐに体を動かすこと
  • 早食いをすること
  • 水をガブガブ飲む
  • 胃を支える靭帯が緩むこと

胃拡張は大型犬に起こりやすく、シェパードやドーベルマンやボクサーなどの胸が深い犬種に多い病気です。

超小型犬~中型犬にも起こる可能性があり、ごはんの食べ方や食後の過ごし方に注意しなければなりません。

いつもよりお腹が張っているなと感じたらすぐに病院へ行きましょう。

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