子犬の行動パターンで分かる性格
1.人が近づくと嬉しそうに駆け寄って来る
社交的で人懐こい性格ですが、やや興奮しやすいタイプです。駆け寄って来て飛びつくことがあります。
子犬の頃は何ともないかもしれませんが、中型犬や大型犬が成犬になった時、嬉しくて興奮した状態で飛びかかると、大人の男性でも押し倒されたりケガをしたりすることがあります。力の弱い女性や子供はとくに注意が必要です。
2.遊んでいる最中に甘噛みをする
遊び好きで活発な性格ですが、興奮すると攻撃的な一面を見せるタイプです。
子犬の頃の甘噛みはそれほど痛くないかもしれませんが、成犬になるとチワワやポメラニアンなどの超小型犬の甘噛みでも出血するほど噛む力が強くなります。
遊びに夢中になるあまり興奮し、おもちゃを取られまいと指や手に噛みつき、力加減さえも忘れてしまうことがあります。
おもちゃやガムなど「噛んでよいもの」、指や手や物など「噛んではいけないもの」の区別ができるよう、子犬の頃から教えてあげなければなりません。
「子犬だから仕方がない」「甘噛みだから大丈夫」と許していると、飼い主や家族もケガをしかねませんし、他人を傷つけてしまう恐れがあります。
3.他人が近づくと威嚇する
臆病でビビリな性格です。歯を剥き出しにして低い唸り声を上げることがありますが、「こっちへ来るな!」「それ以上は近づくな!」と言っています。
子犬には「社会化期」と呼ばれる期間があり、臆病でビビリな性格を改善するチャンス期間でもあります。
他の人や犬を威嚇するかもしれませんが、積極的に交流の機会を与えてあげてください。
ドッグランに行く、しつけ教室に通う、幼稚園や保育園に通うなどの方法があります。
怖がる必要はない、相手が攻撃してくることはない、身の危険はないということを教えてあげなければなりません。
子犬であれば威嚇しても「あら臆病さんなのね」と可愛がってもらえますが、成犬になってからでは「危険だ」と避けられてしまいます。
必ず子犬のうちに改善しておかなければなりません。
4.人に触れられると身動きができなくなる
緊張しやすい性格ですが、攻撃性は低いタイプです。
触れる相手が飼い主や家族であっても「これから何をされるのだろうか…」と理解できない時、緊張して身動きできずに固まってしまうことがあります。
動物病院で診察を受ける時、「お利口さんだね」「大人しい犬ですね」と獣医さんから褒められることがあります。実は緊張しすぎて固まっているだけです。暴れたり噛みついたりすることがないため、診察しやすいタイプです。
しかし、犬にとっては強いストレスであるため、病院から帰ったらぐったりとして寝てばかりいるかもしれません。
緊張しやすい性格の犬には、これから起こる出来事について毎回細かく説明してあげてください。「爪切りをするよ」「シャンプーをするよ」「先生に診てもらうよ」などです。
人間の言葉は分かりませんが、飼い主が伝えたいことは分かります。理解できるまで何度でも説明してあげてください。
5.何にでも積極的に近づいて行く
好奇心旺盛で物怖じしない性格で、勇敢に立ち向かうことができるタイプです。
初対面の人や犬にも積極的に近づいて行きますし、初めて目にする物、初めて耳にする音、初めて嗅ぐニオイにも怖がることなく興味を持ち、知りたい!情報を得たい!と感じます。
しかし、相手はそうではないかもしれません。相手が臆病で怖がりな犬であれば、威嚇されたり咬みつかれたりする恐れがあります。猛毒を持つ虫やヘビに咬まれては命の危険もあります。
子犬は興味を持った物を舐めたり口に中に入れたりしてしまいがちです。殺虫剤などの毒物を誤飲誤食すると命を落とします。
積極的で勇敢なことは決して悪いことではありませんが、「よいこと」「いけないこと」の区別ができるように教えてあげなければなりません。とくにお散歩中は注意深く見守りましょう。
まとめ
子犬の行動パターンで分かる性格を5つ解説しました。
- 人が近づくと嬉しそうに駆け寄って来る → 社交的人懐こいやや興奮しやすい
- 遊んでいる最中に甘噛みをする → 遊び好き活発攻撃的な一面がある
- 他人が近づくと威嚇する → 臆病ビビリ
- 人に触れられると身動きができなくなる → 緊張しやすい攻撃性は低い
- 何にでも積極的に近づいて行く → 好奇心旺盛物怖じしない勇敢
子犬の性格は成長過程で変わることがあります。暮らす環境によっても変わりますし、飼い主や家族の態度や行動や接し方によっても変わります。
飼い主が明るく優しく愛情を持って子犬を育てれば、明るく優しく穏やかな成犬へと成長します。
飼い主に似るとよく言いますが「飼い主を見て学ぶ」が正しいのではないかと思います。