小型犬と大型犬で違う生活のポイント
1.鳴き声(騒音)
自宅の室内で愛犬が激しく吠えた時、大型犬であると近所迷惑になってしまうのではないかと心配になりますよね。
早朝にお散歩やごはんをおねだりして吠えることがあるのではないでしょうか。
チワワやポメラニアンのような小型犬であると「え?小さい犬も飼ってるの?」と、ご近所さんに知られてさえいないこともあります。
犬種にもよりますが、小型犬であると外に鳴き声が漏れにくいようです。
体が大きいほど鳴き声も大きくなりますが、ダックスやビーグルなどの猟犬としての気質を持った犬は、もともと吠えやすく声が通りやすいため騒音トラブルになりやすいです。
アパートやマンションでは「上の階で飼われている大型犬が走り回る音がしてうるさい」なんてクレームもあるようです。
<生活のポイント>- 要求吠えや無駄吠えを無くすこと(吠える理由を知り、しつけを行うこと)
- 分離不安にさせないこと(スキンシップやコミュニケーションをすること)
- 毎日の十分な運動量を与えること(お散歩やドッグランに行くなど)
2.生活費
小型犬と大型犬とでは「生活費」が大きく違います。内訳としては、1カ月にかかる食費・医療費・消耗品費などです。
うちは超小型犬と中型犬で、同じ種類のドッグフードを食べているわけではありませんが、中型犬の1カ月の食費は超小型犬の2.5~3倍くらいかかります。
トリミングではシャンプーセットプラン(爪切り・耳掃除・肛門搾り)で中型犬は超小型犬の2倍くらいかかります。
医療費では、定期健康診断の料金に差はありませんが、予防薬は中型犬は超小型犬の1.5倍~2倍くらいかかります。
<生活のポイント>- 1カ月にかかる生活費の目安を計算しておくこと
- 愛犬用の貯金をしておくこと
入院や手術となった時の費用の差も大きいので、目安を知って貯蓄しておくと万が一の時に助かります。
3.しつけ(性格)
中型犬や大型犬には使役犬として働いていた犬種が多く、番犬や猟犬や牧畜犬など人間と暮らすために作り出された犬種や闘犬として改良された犬種もいます。
本能や習性が働きやすく、性格に合わせて徹底したトレーニングを行わなければ家庭犬として暮らすことが難しい場合があります。
飼い主に対して従順な性格ではありますが、非常に賢いため見下されてしまうと全く言う事を聞いてくれなくなります。
飼い主がコントロールできないと他人に危害を加えてしまうこともあります。
チワワやポメラニアンなどの小型犬は愛玩犬として作り出された犬種です。
懐きやすく社交的で愛嬌のある性格ですが、体が小さい分、臆病でビビリな性格、警戒心が強く攻撃的な性格、甘えん坊で分離不安になりやすいなどの特徴があります。
<生活のポイント>- 犬種や性格にあったしつけを徹底して行うこと
- 甘やかし過ぎたり過保護にし過ぎたりしないこと
ポメラニアンと中型犬の飼い主である私は、獣医さんから「超小型犬も中型犬も同じように接して大丈夫です。問題なのは体が小さいからといって甘やかし過ぎることです。」と言われています。
4.運動量
小型犬と大型犬とでは運動量に大きな違いがあることは誰もがお分かりだと思います。
しかし、実は意外とそうでもないのかも?と思う瞬間があります。
- ミニチュアダックスフント
- ミニチュアシュナウザー
- ボストンテリア
- ミニチュアピシャー
- ジャックラッセルテリア
このような犬種は体は小さいけれど中型犬や大型犬のような逞しさと体力を持っています。
追いかけたり走り回ったりすることが大好きで、お散歩以外にも庭やドッグランで運動することを好みます。
ミニチュアピンシャーは小さなドーベルマンと呼ばれるほど活動的な犬種ですし、ボストンテリアは闘犬として活躍していたことがあります。
<生活のポイント>- 体の大きさに関わらず愛犬に適切な運動量を把握して十分に与えること
体が小さいから室内犬だからといってお散歩をサボると、欲求不満でわがままな手をつけられないほど暴れん坊な犬になってしまうことがあります。
大型犬だからといって過度な運動をさせるのもよくありません。
まとめ
小型犬と大型犬で違う生活のポイントを4つ解説しました。
- 鳴き声(騒音)
- 生活費
- しつけ(性格)
- 運動量
「小さい方が楽だ」とか「大きいと大変」なんて言われることがあるのですが、超小型犬と中型犬と暮らしていて、正直どちらも変わりありません。
生活の違いを感じることはありますが、小さいから楽なこともあれば大変なこともありますし、大きいから楽なことも大変なこともあります。
犬をパートナーとして迎える時はご自身のライフスタイルに合った犬種から出会いを探してみるとよいのではないかと思います。