1.物を噛んでボロボロにすること
愛犬が家具や洋服など家の中にあるものを噛んでボロボロにしてしまって、困った経験がある飼い主さんは多いと思います。
しかし、決して飼い主さんへの嫌がらせのために物を噛んでいるわけではないということは覚えておいてください。
犬にとって物を噛むということは、本能的な行動であり、歯の健康やストレス発散のために必要なことです。
犬は噛み心地の良いものを探しているため、ちょうど良い硬さのテーブルやイスの脚を噛んでしまったり、破壊本能が満たされるクッションを破ってしまったりすることが多いのです。
犬にとって必要な行動ではありますが、飼い主さんにとって大切なものまで手当たり次第に噛まれてしまっては困ると思いますので、しっかりとしつけをすることが大切です。
そして、噛まれて困るものは犬が届かない場所で管理したり、目を離す時はケージに入れたりして噛み癖をつけないようにするようにしましょう。
さらに、思い切り噛んで良いおもちゃを用意してあげて、噛みたいという本能的な欲求を満たしてあげることもとても大切です。
2.体が汚れること
犬は散歩に行くと思い切り地面の上でゴロゴロと寝てみたり、土を掘ってみたり、草むらに分け入ってみたりと様々な行動をします。
飼い主さんから見ると、どれも体が汚れて困ることかもしれませんが、犬にとっては本能を満たすとても楽しい行動ばかりです。
家の中で一緒に生活していると、衛生的でない行動はできるだけ避けたいと思うでしょう。
しかし、散歩に出かけても禁止事項ばかりでは犬にとって窮屈なものになってしまい、ストレスを発散することができない場合もあります。
とはいえ、毎日激しく汚れるのは困ると思いますので、散歩の時にはあえて汚れてもいい洋服を着せるようにしたり、シャンプーの日の前には自然あふれる場所に散歩に出かけてどれだけ汚れても自由にさせてあげたりするなど工夫してみてください。
3.しつこく甘えてつきまとうこと
飼い主さんが仕事や外出から帰ると愛犬がべったりとついて歩いたり、忙しい家事がひと段落した途端に「あそぼー!!」としつこく誘ってきたり…。
そんな様子は可愛らしい反面、「疲れているから勘弁して」と思ってしまうこともあると思います。
中には、構って欲しがって騒ぐ愛犬の様子にうんざりしてしまったり、負担に感じてしまったりする人もいるかもしれません。
しかし、自由に外出して好きなことができる私たち人間とは違い、犬の世界は家庭内というごく小さなものです。そして、深く関わることができるのは飼い主さんだけなのです。
仕事もせず学校にも行かない家庭犬にとって、飼い主さんと自宅が世界のすべてと言っても過言ではありません。
そのため、飼い主さんが帰ってきたら本当にうれしくてずっとそばにいたいと思うのが当然ですし、忙しそうにしている飼い主さんの手が空いたら少しでも自分に意識を向けて欲しいと思うこともおかしなことではありません。
そのため、愛犬が構って欲しそうな様子を見せたら、ぜひ遊んであげてください。疲れて動けない時や忙しくて手が離せない時には、目を合わせてにっこり微笑んであげたり、優しく話しかけてあげたりするだけでも愛犬が満足するので、ぜひ意識してみてください。
まとめ
犬が取る様々な行動に、悩まされたり困らされたりしている飼い主さんは少なくないと思います。
特に、衛生的ではない行動をしたり大切なものが壊されたりすると、イライラしてしまうこともあるでしょう。
しかし、そのような犬の行動には、本能的な要求やストレスが影響していることも考えられます。
ただ叱るだけではやめさせることができなかったり、他の困った行動に変わったりしてしまうので、なぜそのような行動を取っているか、根本的な原因を考えることが大切です。
犬も決して飼い主さんを困らせるためにしているわけではないので、決して責めることなく、他の行動に誘導するなどして上手に付き合っていってください。