1.小さなことでもしっかりほめる
犬の気持ちを無視したり、理不尽に叱りつけてしまったりして気持ちを傷つけた時は、愛犬の存在や行動を認めてあげることが必要です。
傷ついて委縮してしまった犬は、何をするにも自信がなくなってしまい、飼い主さんから叱られないようにオドオドとした態度を見せることがあります。
特に、しつけやトイレトレーニングなどで必要以上に叱られてしまった犬は、傷ついて自分に自信が持てなくなり、やる気も失いがちです。
とはいえ、無条件にほめるというのではなく、「名前を呼んだら目が合った」「いたずらせずに落ち着いて過ごしている」といった、愛犬が見せるちょっとした行動をほめてあげるようにしましょう。
人間と一緒に仕事をしてきた動物である犬たちは、ただ可愛がられるだけでなく、自分のしていることを認めてもらえるということにとても喜びを感じます。
そのため、ほんの小さなことでも良いので、愛犬の望ましい行動を見つけてしっかりとほめてあげることが大切なのです。
2.たくさんスキンシップを取る
犬は、大好きな飼い主さんになでてもらったり、全身を使って遊んでもらったりすることが大好きです。
特に優しくなでてもらうことで、犬はとても癒されますし、溜まったストレスが緩和すると考えられています。
また、信頼関係で結ばれた犬と人が目を合わせと、幸せを感じるホルモンが分泌されることもわかっています。
ただし、犬の中にはスキンシップがあまり好きではない犬もいますし、足先や尻尾、顔まわりなど触られたくない場所がある犬もいるので注意が必要です。
良かれと思ってとったスキンシップが、犬にとってはストレスになってしまうこともあるので、愛犬の反応を確かめながら行うようにしましょう。
3.愛犬が好きな場所にお出かけをする
散歩など体を思いきり動かすことが好きな犬の場合は、犬が好む場所にお出かけをして気分転換するのもおすすめです。
自然あふれる場所で、犬が望む方向に進んだり、思う存分においかぎをさせたり、一緒に走り回ったりすることで、犬のメンタルケアをすることもできるのです。
混んでいる街中などに出かけるとストレスになることもあるので、犬の本能的欲求が満たされて、自由気ままに過ごせるような場所に連れて行くようにしましょう。
そして、飼い主さんも一緒に楽しむようにして、笑顔で過ごす時間を作ることが大切です。
4.愛犬を傷つけてしまった行動を見直す
飼い主さんの何らかの言動によって愛犬を傷つけてしまった時に大切なことは、「同じことをくり返さないようにすること」です。
なぜ愛犬を傷つけることになってしまったのか、その原因を考えて同じことをしてしまわないようにできる対策を取っておくことが必要です。
特に飼い主さんの機嫌が悪かったり、環境の変化によるものだったりと、犬自身に落ち度がない場合には、飼い主さんのその後の行動や予防・対策によって同じことが起こることを防ぎやすいと思います。
犬と接する時は感情的にならず、原因を探って対策を立てるということを心がけることで、必要以上に愛犬を傷つけることは避けることができるでしょう。
まとめ
愛犬を傷つけてしまったと思った時は、愛犬と関わる時間を増やすことをおすすめします。
ゆったりとした気持ちでスキンシップを取ってマッサージをしたり、たくさん遊んでコミュニケーションを取ったりすることで、少しずつ愛犬の心を癒すことができると思います。
ただし、傷つけてしまった後に後悔して謝っても、犬には言葉で理解できないことがほとんどなので、できるだけそのような事態が起こらないように事前の予防や対策が大切です。