攻撃的な犬にやるべきケア
犬が攻撃的になるのには必ず明確に理由があります。その理由が分からないから悩んでしまうんですよね。
- 縄張りを主張したい
- 所有欲が強い
- 防護性が強い
- 防衛性が強い
- 社会化が不十分
このようなことが攻撃的な理由になりやすいです。
おもちゃを片付けようとした飼い主に対して攻撃的になる時は「これは私のおもちゃだぞ!」という所有欲によるものである可能性があります。
お散歩中に他の犬や人に対して攻撃的になる時は「防護性」と言って、飼い主を守るための行動である可能性があります。「防衛性」と言って、自分自身を守るための行動である可能性もあります。
飼い主以外の全ての犬や人に対して攻撃的な場合は、社会化不足である可能性があります。他の犬や人と接する機会が極端に少ないこと、お散歩へ行かず室内で飼われていることで社会化を学ぶ機会がなかったのでしょう。
1.日光浴をさせる
攻撃的な犬にやるべきケアは日光浴をさせることです。
- 朝夕のお散歩
- 庭で日向ぼっこ
- 窓辺で日向ぼっこ
このような方法で日向ぼっこをさせることで、攻撃的な部分が改善される可能性があります。
太陽の光を浴びることで「セロトニン」というホルモンが分泌されます。「幸せホルモン」とも呼ばれており、犬の体と心の健康バランスを整えてくれる効果があります。
愛犬が(最近イライラして攻撃的だな)と感じた時は、日光浴をさせてみてください。
夏場や日差しが強い日は朝早い時間や夕方の日が沈む頃に短時間のお散歩をするとよいです。
庭やベランダで1分~3分程度の日向ぼっこでもよいですし、室内の日差しが入る窓辺で日向ぼっこするだけでも十分です。
十分に水分を補給し、脱水症状や熱中症に注意しながら行ってください。
2.攻撃的になる原因を作らない
縄張りの主張や所有欲によって攻撃的になる場合、その原因を排除した環境づくりが必要です。
ケージ・ベッド・クレート・トイレ・おやつ・ごはん・おもちゃなど、快適な生活を送るために必要なものや生命を維持するために必要なものを守ろうとして攻撃的になることがあります。
同居する犬同士が喧嘩になってしまう原因にもなりやすいです。それぞれに専用のものを与え、相手のスペースに立ち入れない環境を作る必要があります。
3.飼い主が堂々と立ち振る舞うこと
防護性や防衛性によって飼い主や自分の身を守るために攻撃的になる犬に対しては、飼い主が常に堂々と立ち振る舞う必要があります。
愛犬に「私が守ってあげなければ!」と思わせてしまったり、「自分の身は自分で守らなければ!」と思わせてしまったりしては攻撃性を強めてしまいます。
愛犬が頼れるのは飼い主だけです。命を預けています。頼りにならなければ自分自身が守る立場にならなければいけないため、他の犬や人に対して攻撃的になるのです。
4.社会化を学ぶ機会を与える
子犬には「社会化期」という期間があります。他の犬や人との接し方、人間社会で生きていく術を学びます。
お散歩をする、ドッグランに行く、トリミングサロンに行く、動物病院に行く、しつけ教室に行く、幼稚園や保育園に通うなど方法はいくらでもあります。
攻撃的になってしまった原因は「社会化不足」です。飼い主や家族以外の犬や人と接する機会が極端に少なかったのです。
過保護にするあまり家の中に閉じ込めてしまうことも、攻撃的な犬を育ててしまう原因となります。
成犬になってからでも決して遅くありません。社会化を学ぶための機会を積極的に与えてあげてください。
簡単にできることは、お散歩に出て他の犬や人と交流する機会を作ることです。
攻撃的であればすれ違うだけでも威嚇してしまうかもしれません。それでも他の犬や人を避けることなくすれ違うことから始めてみましょう。
まとめ
攻撃的な犬にやるべきケアを4つ解説しました。
- 日光浴をさせる
- 攻撃的になる原因を作らない
- 飼い主が堂々と立ち振る舞うこと
- 社会化を学ぶ機会を与える
母犬や兄弟姉妹犬と過ごす時間を十分に与えられた犬は攻撃的になりにくいです。
犬同士の暮らし方や接し方を母犬から教わり、兄弟姉妹犬と一緒に学ぶことができるためです。
あまりにも早く引き離されてしまうと、どのように接したらいいのか分からず、怖がりやビビリな性格になり攻撃的になることがあります。
我が子として迎えたのであれば、ぜひ愛犬が社会化を学んで豊かに暮らせるよう、飼い主として愛犬が理解できるまで根気強く教えてあげてください。