大手ペット保険会社が発表した犬の名前ランキング2020
人の名前にも流行があるように、犬の名前にも流行があります。
例えば、犬の名前というとすぐに思い浮かぶ「ポチ」は、明治時代に広まった名前です。
明治時代後期の犬の名前ランキングとして下記が知られています。
<明治時代後期の犬の名前ランキング>
1位:ポチ
2位:ジョン
3位:マル
4位:クロ
5位:アカ
6位:ポーチ
7位:ボチ、チイ
9位:シロ、ハチ、チン、タマ
今ではあまり耳にしないような名前も含まれていますが、ポチやジョン、マル、クロ、シロ、ハチなどは今でも犬の名前として思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか。
それでは最近の犬の名前の流行として、ある大手のペット保険会社が発表した最新の犬の名前ランキングを見てみましょう。
<オスの犬の名前ランキングTOP10>
1位:ソラ
2位:レオ
3位:コタロウ
4位:マル
5位:マロン
6位:コテツ
7位:リク
8位:ムギ
9位:チョコ
10位:カイ
<メスの犬の名前ランキングTOP10>
1位:ココ
2位:モモ
3位:ハナ
4位:ムギ
5位:モカ
6位:モコ
7位:サクラ
8位:コムギ
9位:キナコ
10位:リン
明治時代の名前ランキングと比較すると、当時よりも毛色から連想する食べ物系の名前(ムギ、モカ、キナコ、チョコ、マロン等)が目立っていて面白いですね。
愛犬の名前をつける時のポイント
最新の流行を踏まえた上で、「愛犬に名前をつける時のポイント」について見ていきましょう。
犬にとって聞き取りやすいこと
最優先すべきポイントが、犬にとって聞き取りやすい名前であるということです。
犬は人の言葉を「言葉」としては理解しません。しかし、飼い主さんの声のトーンや仕草などから意味を読み取ります。
ただし、名前は遠くから呼ばれた場合でも、気付いてもらえなければなりません。
そのため、犬にとってはっきりと名前を呼ばれたと気付いてもらえるような音であることが重要です。
実は、『犬は子音を聞き取るのが苦手』だと言われています。
例えば「ハナ」という名前の犬だった場合、小さなお子さんがお母さんを「ママ」と呼んだのを聞いて、自分が呼ばれたと間違えてしまうことがあるのです。
家族の呼び名や普段よく使う言葉と愛犬の名前の母音の構成が異なること、文字数が2〜3文字と短くシンプルであることなどが、犬に聞き取りやすい名前だと考えると良いでしょう。
第三者も意識した名前であること
愛犬の名前は、第三者に呼ばれたり聞かれたりするということも考えましょう。
動物病院で呼ばれた時、公園やドッグランで愛犬の名前を呼んだ時など、愛犬の名前は不特定多数の方に呼ばれたり聞かれたりするものです。
その際に誰からも後ろ指をさされない、愛される名前にしておくことが、愛犬にとっても良い名前だと考えましょう。
オスの犬に「サクラ」とか黒い犬に「シロ」などと名付けると、名前のせいで取り違えられるなどの事故を招くこともあり得ます。
愛犬にはできるだけ個性的な名前をつけてあげたいと考えるのは当然ですが、あまりにも常識の範囲を逸脱してしまうと、愛犬に被害が及ぶ可能性もありますので注意しましょう。
飼い主が愛着を感じられること
愛犬は、飼い主さんにとって生涯のパートナーであり、家族の一員であると思います。
それ程大事な愛犬の名前ですので、なんといっても飼い主さんが愛着を感じられる名前であることが大切です。
愛犬の見た目や性格から名付ける、こうなって欲しいという願いを込めて名付ける、飼い主さんの憧れの人や歴史上の人物、物語のキャラクターなどからもらう等、名付け方にもいろいろあります。
しかし、とにかく飼い主さんが愛着を感じられる名前であれば、愛犬にも聞き心地の良い素敵な名前となるでしょう。
愛犬にとって名前が良いものになるようにしましょう
愛犬と一緒に暮らす上で、必ず気を付けていただきたいことがあります。
それは、愛犬にとって自分の名前が「良いもの」「嬉しいもの」になるようにしてあげて欲しいという事です。
叱る時にいつも愛犬の名前を連呼していたらどうでしょう。愛犬にとって自分の名前は「嫌なもの」になってしまいます。
自分の名前が呼ばれたらいつも良いことがある。そういった経験を積み重ねていくことで、名前を呼ばれたら「何か嬉しい、楽しいことがある」と思わせるようにしましょう。
そうすることで、愛犬の名前を呼んだら愛犬がすぐに飼い主さんに注目する、飼い主さんのそばに来るといったようにしつけることもできるはずです。
まとめ
昔のランキングと現在のランキングを比較してみると、犬の名前にも流行があることが伺えます。
その時代にはその時代にあった価値観で、飼い主さんは愛情を込めて名前をつけてこられたと思います。
今回ご紹介したポイントを参考に、愛犬に素敵な名前をつけてあげてください。もちろん、人気上位の名前をつけてあげるのも良いでしょう。
ただし、あまりにも多い名前をつけてしまうと、他の犬が呼ばれているのに自分が呼ばれていると勘違いしてしまう場合もありますので、その辺も考慮すると良いかもしれません。