低気圧が苦手な犬の行動
1.ひっつき虫になる
低気圧が苦手な犬は気圧の変化によって心が不安定になりやすく、不安から飼い主の後をついて回るひっつき虫になることがあります。
いつもよりスキンシップを増やしたり、優しく声をかけたりするだけでも安心できますので、ひっつき虫になっても温かく接してあげてください。
2.寝てばかりいる
低気圧が苦手な犬は体調の変化によって寝ている時間が増えます。体をキュッと丸めて寝るのが特徴です。
関節に慢性的な症状や痛みを持つ犬の場合、低気圧によって悪化することがあります。不調や痛みに耐えるために寝て過ごしているのかもしれません。
獣医師に相談し、鎮痛剤を投与するなど緩和ケアをしてあげるとよいです。
3.水を飲む量が増える、おしっこの回数が増える
腎臓に疾患を抱える犬の体は低気圧が苦手です。血管が膨張し、血液の流れが悪くなると血液を上手くろ過することができなくなります。
体の中の毒素が排出されにくくなり、水を大量に飲んだり、おしっこの回数が増えたりすることがあります。
常に新鮮な水を飲むことができるように用意してあげてください。
4.小さなことに敏感になる
低気圧が苦手な犬は普段よりも敏感になりやすく、いつもは気にならない小さなことにも過剰に反応することがあります。
インターホンの音に吠えたり、他の犬を威嚇したり、ドライヤーや掃除機の音を怖がったりなどです。
愛犬を驚かせてしまわないように飼い主や家族も慎重に行動するようにしてあげてください。
5.暗い場所にいたがる
低気圧が苦手な犬は暗い場所にいたがることがあり、狭い場所に入ったまま出て来なくなってしまうことがあります。
犬に「低気圧の影響で…」と説明したところで理解することはなく、得体の知らない何者かによる恐怖に怯えているのです。
暗く狭い場所に身を隠すことで自身を守っているのです。室内の照明をいつもより少し暗めにしてあげると落ち着いて過ごせるかもしれません。ケージに布や毛布をかけて覆うことで暗くしてあげるのもよいです。
6.お散歩を拒否する
低気圧が苦手な犬はお散歩を拒否し、自宅の外に出ることを極端に嫌がることがあります。自宅の室内にいれば安心だということを分かっているのでしょう。
外に出なければ排泄をすることができない犬の場合、低気圧が去るまで排泄を我慢してしまうことがあります。
室内でのトイレトレーニング、ベランダや庭でのトイレトレーニングなど教えてあげると苦痛なく過ごすことができます。
7.食欲不振・嘔吐・下痢
低気圧が苦手な犬は食欲不振になり、ごはんを全く食べなくなったり食べ残したりすることがあります。
嘔吐や下痢が1日に何度も起こる時は病院へ急ぎましょう。ごはんは無理に食べさせる必要はありません。
お湯をかけてやわらかくする、ウェットフードを混ぜる、かつおぶしをかける、犬用ミルクをかけるなど工夫してみてもよいです。少しでも食べてくれたらそれでOKです。
低気圧が苦手な犬への対処法
低気圧が苦手な犬が普段とは違う行動をすることがありますが、飼い主はいつも通りに行動し、いつもと同じように接してあげてください。
飼い主まで普段とは違う行動をすると犬の不安や恐怖を煽ってしまいます。
優しく温かい気持ちで接してあげることは大事ですが、過剰に甘やかす必要はありません。
声をかけてあげる時は「大丈夫だよ」「こわくないよ」よりも「おりこうさんだね」「えらいね」などポジティブな言葉を選ぶとよいです。
まとめ
低気圧が苦手な犬の行動を7つ解説しました。
- ひっつき虫になる
- 寝てばかりいる
- 水を飲む量が増える、おしっこの回数が増える
- 小さなことに敏感になる
- 暗い場所にいたがる
- お散歩を拒否する
- 食欲不振嘔吐下痢
てんかん、関節炎、腎臓病など持病のある犬は体調の変化を見逃さないようにご注意ください。
低気圧によって症状が悪化しやすくなることがありますので、お薬を処方されている場合には少し多めに持っておくと安心です。