犬がトリミングを断られてしまう時の『5つの理由』
犬は定期的に皮毛の長さを調節したり、毛先を整えたり、場合によっては爪切りをしてもらうためにトリミングサロンに通う必要があります。しかし、中には断られてしまうケースも…。では、なぜトリミングを断られてしまうことがあるのでしょうか。
1.サロンでの問題行動があまりに多い
サロン内で問題行動があまりに目立つ場合、トリミングサロンによってはお断りされるケースがあります。問題行動には以下のような行動が当てはまります。
- 他の犬を威嚇する行動
- トリマーに噛みつく行為
- 終始ずっと吠えている
主にこのような行動が当てはまります。当然、犬なのである程度の問題行動には対応できるサロンが大半ですが、あまりにも問題行動が目立つ場合は他の犬や近所に迷惑がかかり、さらにはトリマーさんを怪我させてしまう恐れがあります。
トリミングサロンに連れて行く前に最低限噛み癖や無駄吠え、また他の犬に対する攻撃的な行動はしつけておく必要があります。
2.激しく動くため危なくてカットができない
犬によってはトリミングサロンという場所に恐怖心を持っている犬や、飼い主以外に体を触られることに慣れていない犬もいます。こうした犬はトリミング中に激しく暴れるため、危険でカットができないケースがあります。
トリミングサロンで必要な施術ができない場合、トリミングサロン側としてもお預かりするのが申し訳ないという思いを抱くでしょう。犬によってはトリミングサロンの環境にも相性があるため、別のトリミングサロンにお願いしてみたり、熟練のトリマーさんがいるサロンにお願いしたり検討してみましょう。
3.水やドライヤーに対して強い恐怖心を抱いている
まだトリミングサロンに慣れていない犬や、過去に水やドライヤーなどトリミングサロンで使う物に対してトラウマを持っている犬の場合、施術中に恐怖から暴れてしまう犬がいます。
先ほどお話ししたように、暴れてしまう犬はハサミで傷をつけてしまう恐れがあるため、サロンによってはそれだけでもお断りする理由となるケースがあります。
しかし、トラウマや恐怖によるストレスがあまりに強いと、パニック発作を起こしてしまう犬もいるため、そうした犬の場合、健康に悪影響をもたらす可能性もあり状況を見てお断りされるケースもあります。
4.持病や障害があるため責任が取れない
トリミングサロンは、犬たちにとって疲れる時間でもあります。長い間拘束され、あまり慣れていない環境でハサミや水を使って施術されるため、強くストレスがかかる犬が多いです。
そのため持病や障害がある犬の場合、こうしたストレスに耐えかねて持病の発作が発症してしまったり、足腰に負担がかかることから症状が悪化してしまう危険性があるため、トリミングサロン側としても責任が取れずにお断りされるケースがあります。
このように持病や障害を持つ犬がそれを理由に断れてしまった場合、病院が併設しているトリミングサロンを利用すると安心です。何かあった時も獣医さんが駆けつけてくれるので、安心してカットしてもらえます。
5.高齢であるため負担が大きいと判断
トリミングサロンによっては高齢だからという理由でお断りされることもあります。意外と高齢犬という理由でお断りするサロンは多く、これは心身共にストレスが強くかかることが原因です。
高齢犬は免疫力も体力も低下しているため、健康的な成犬よりもストレスや負担がかかりやすいです。そのため心臓などに負担がかかり、突然発作を起こす危険性もあるからです。
こうした可能性を踏まえると、もしも何かあった時に責任を取れないため、事前に高齢犬はお断りとしているトリミングサロンも多いです。こちらも動物病院が併設されているサロンであれば対応してくれるところが多いです。
飼い主が原因で断られるケースも…!
ここまでは犬に何らかの理由がありお断りされるケースをご紹介してきましたが、中には「飼い主さんの行動に問題が…」というサロンのスタッフさんもなかなかお伝えしにくい理由が隠されていることもあります。
以下のような行動を頻繁に繰り返す飼い主さんは、お断りされるケースが多いので注意しましょう。
- 無理な注文が多い
- 毎回カットの仕上がりにクレームを入れてくる
- 無断キャンセルや当日キャンセルが多い
- 毎回遅刻してくる
- きちんと定められたワクチンを接種させていない
こうしたマナー違反とも言える行為を何度も繰り返している場合、トリミングサロン側も対応に困ってしまうため、「次回からはお断り」とするケースが多いです。
特に無断キャンセルや当日キャンセル、遅刻などは心当たりがある人も多いと思うので、トリミングサロン側の都合も考慮して、きちんと決められた時刻に連れて行くようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬がトリミングサロンに施術を断られてしまう理由は大きく6つあります。中には飼い主の行動が原因である可能性や犬の年齢、持病が理由でお断りしているケースもあるため、今一度自身の行動やサロン選びを見直しましょう。