犬が急に吠えなくなる理由
1.風邪をひいている
犬も風邪をひくことがあり、熱や咳や鼻水が出るなどの症状が起こります。
急に吠えなくなるのは風邪の症状によって喉や気管に違和感や痛みがあるのではないかと考えられます。
発熱によって関節に痛みが起こることもありますし、体がだるくて吠える元気がなくなってしまうこともあります。
犬の風邪の症状は様々ですが、平熱が38度~39度くらいです。愛犬の平熱を知っておくことも必要ですが、40度を超えたら発熱していると考えてよいと思います。
愛犬の体に触れた時に(何だかいつもより熱いかも)と感じられることがあります。
2.ケンネルコフに感染している
「ケンネルコフ」とは感染症の一種で呼吸器疾患です。「伝染性気管支炎」と診断されることがあります。
- 呼吸が荒くなる
- 呼吸がしづらくなる
- 発熱
- 気管を圧迫しているような咳が出る
- ごはんを食べなくなる
- 嘔吐しようとする
このような症状が見られることがあります。軽症であれば2週間ほどで回復することがあります。
重症化した場合には気管支炎や肺炎などの症状を引き起こすことがあります。
ケンネルコフは年に1回の混合ワクチンの接種で感染を予防することができます。
3.体力を使い果たした
体力を使い果たしたことで急に吠えなくなることがあります。
- 久しぶりのドッグランを楽しんだ日
- いつもより長くお散歩した日
- お出かけをして慣れない環境で過ごした日
- トリミングに行った日
犬は楽しいことや好きなことに対しては加減をしません。吠えることも嫌になるほど体力を使い果たしてしまうのです。
慣れない環境で過ごした日は体力的にも精神的にも疲れてしまいますし、トリミングでは緊張によって体力を消耗してしまいます。
体力が回復するまでにかかる時間は犬それぞれで、数日ほど疲れを引きずってしまうこともあります。
無理に構ったりせず、お散歩を控えるなどしてゆっくり休ませてあげてください。
4.成長して落ち着いた
犬も成長と共に精神的に落ち着き、むやみに吠えることがなくなります。
子犬や幼い犬は好奇心旺盛で何にでも興味を持ち、ちょっとした物音にも敏感に反応して吠えるものです。急に吠えなくなるのは愛犬がおとなになった証拠なのではないでしょうか。
年齢的には3歳頃に少し落ち着いたと感じ、5歳を過ぎる頃にはイタズラも減ります。
シニアと呼ばれる7歳を過ぎるとおもちゃで遊ぶことへの興味も薄れてきます。
よく吠えていた愛犬が急に吠えなくなると飼い主としては少し寂しく思うかもしれません。
5.耳の病気
外耳炎や内耳炎などの耳の病気によって聴力が低下し、急に吠えなくなることがあります。
音が聞こえづらくなっているのではないかと考えられます。あまりにも急なことで心配されるかと思いますが、耳を痒がる・耳を痛がる・赤黒い耳垢が出る・耳の中から異臭がするなどの症状が現れたらすぐに病院へ行きましょう。
聴力が低下する理由として加齢によって耳が遠くなったとよく言われますが、少しずつ低下するため急に吠えなくなるということには繋がりにくいです。
思い返してみた時に(そういえば最近吠えなくなったかも)と感じることがあります。
まとめ
犬が急に吠えなくなる理由を5つ解説しました。
- 風邪をひいている
- ケンネルコフに感染している
- 体力を使い果たした
- 成長して落ち着いた
- 耳の病気
昨日までよく吠える子だったのに今日になって急に吠えなくなったとなると心配ですよね。
風邪・感染症・耳の病気によって不調があるのかもしれません。
必ず他にも症状が現れているはずですので見逃さないようにし、病院を受診する時は症状や愛犬の様子を細かく獣医師に伝えられるように把握しておきましょう。