犬のしっぽの役割
犬のしっぽの役割は、主に以下の3つです。
- 感情を表現する
- 体のバランスをとる
- 寒さを防ぐ
言葉が話せない犬は、全身を使って気持ちを伝えます。そのひとつが「しっぽ」。動かす速度や高さを使い分けて、さまざまな感情を伝えているのです。
また、しっぽを振ることでバランスを取ったり寒い時にはしっぽで鼻を覆って寒さを防ぐ役割があります。
犬が『しっぽを下げる』時の心理4つ
1.怖い
犬がしっぽを下げてお腹の方まで巻き込んでいる時は、怖がっている証拠です。
また、しっぽを巻き込んで体を小さく見せることで、相手に敵意がないことを伝えているとも言われています。
飼い主に怒られているときや、初めての場所・動物病院など恐怖を感じている場所に行った時によく見られる仕草です。
愛犬がしっぽを巻き込むほど下げている時は、怖がっているんだなと理解してあげましょう。「大丈夫だよ」と声をかけたり撫でてあげると犬も安心します。
2.警戒・不安
何かを警戒していたり不安を感じてる時も、しっぽが下がった状態になります。
知らない人や犬が近づいてきたり遠くから大きな音が聞こえた時などに、警戒してしっぽを下げたり低い位置でゆらゆら揺らすことがあるでしょう。
不安を感じつつも気になる対象に集中している状態です。この場合も、やさしく声をかけてあげたりおもちゃなどで警戒心をほぐしてあげると良いでしょう。
3.リラックス
リラックスして落ち着いている時も、しっぽが下がっていることがあります。リラックスしている時のしっぽは、だらんと垂れていて力が入っていない状態です。
怖い状況ではなく、家の中や飼い主さんのそばでしっぽが下がっている場合は、恐怖や警戒ではなく落ち着いていると思ってください。
しっぽが下がっていても耳や表情が自然であればリラックスしてる状態なので、気にしなくて大丈夫ですよ。
4.体調が悪い
体調不良の時にもしっぽが下がっていることがあります。
リラックスしている時と見分けにくいですが、以下の点に注意して観察してみてください。
- 1日中しっぽが下がっている
- 食欲がない
- いつもより動きが遅い
- しっぽを触ると痛がる
上記の様子がみられた時には、病気の可能性もあるので動物病院で診てもらいましょう。
また、ご紹介した4つ以外にも、老化により腰の位置としっぽが下がってくることもあります。
犬のしっぽが下がっている時に考えられる病気
犬のしっぽが下がっている時には、以下のような病気の可能性があります。
- 肛門嚢炎
- 骨折や脱臼
- 馬尾症候群
- 椎間板ヘルニア
愛犬がしっぽをずっと下げていて、普段と違う様子であれば上記の病気やケガを患っている可能性があります。
いつもは元気にしっぽを振っているのに「ずっと下がっているし元気がないな」と感じたときには、動物病院に連れていきましょう。
まとめ
犬がしっぽを下げる時の心理についてご紹介いたしました。
犬のしっぽが下がっているときは、ネガティブな心理状態であることが多いですが、リラックスしている状態でもしっぽを下げていることがあります。
怖がっていたり不安そうにしている場合には、安心させる言葉をかけてあげましょう。
また、しっぽ以外にも普段とは違う様子が見られたら病気の可能性もあるので、すぐに動物病院で診てもらうようにしてくださいね。