犬の吠え癖に悩む人多数…吠え癖を直す4つの方法
犬のしつけの中でも特に多くの飼い主が頭を悩ますのが『無駄吠え』です。元々犬は吠える動物なので、本能的行動を抑制するしつけは簡単ではありません。ここでは吠え癖を直すために効果的な4つの方法やコツを紹介します。
1.無視する
最も良い方法が無視です。特に要求吠えや寂しさからくる甘え吠えの場合は、かまってしまうと逆効果となるため、無視することで「吠えても要求が通らない」と学習させる必要があります。
また、飼い主が帰宅したことによる興奮や嬉しいことが起こったことによる興奮状態に吠えてしまう場合も無視が適切です。かまったり反応したりしてしまうと、余計に興奮を煽ってしまう恐れがあるからです。
最初は「かわいそう」と感じてしまうかもしれませんが、犬は言葉が理解できないので、こうした態度や行動でダメなことを示していく必要があります。
2.コマンド指示で落ち着かせる
恐怖や警戒心から威嚇のために吠えてしまう犬も少なくありません。もともと仲間に危険を知らせる手段や相手に敵意を見せつける手段として吠えていたため、当然と言えば当然でしょう。
しかし、人間と暮らしていく上で、威嚇のために吠えることは好ましくありません。この場合は、日頃から犬が必ず指示を実行できるコマンドを用意しておく方法が有効です。
例えば「お座り」「ハウス」「伏せ」といった簡単なコマンドがおすすめです。このコマンドを指示されることで脳が切り替わり、冷静に指示を実行し落ち着くことができます。
3.興奮や恐怖の対象に慣れさせる
犬が「これに対して毎回反応している」という恐怖や興奮の対象となるものがわかっている場合は、日頃から少しずつその対象に慣れさせていくのも1つのコツです。
例えば、掃除機に恐怖を感じている場合は、電源がオフになっている状態の掃除機に近づかせ、慣れたら遠くでスイッチを入れて音を聴かせる…というように、段階を追って慣れさせていきましょう。
4.「ハウス」をトレーニングする
部屋の中で放し飼いにしていると「自由でいい」と思われがちですが、実は犬にとって安心できる「ハウス」があることは重要です。「ここなら絶対に安心だ」と思えるテリトリーを作ってあげることで、恐怖や警戒による吠え癖を直すことにもつながります。
そのため、日頃から「ハウス」と指示してケージやサークルに入るトレーニングを同時進行で行うようにしましょう。災害時の避難にも役立ちます。
また、犬が落ち着ける環境を作るためにも、ケージやサークルは大きすぎないサイズのものを選んでください。大きすぎると警戒範囲が広がるため、安心して休むことができません。
犬の吠え癖を直したい!やってはいけないNG行為とは?
犬の吠え癖を直す方法やコツを理解したところで、最後に吠え癖を直す際にやってはいけないNG行為を紹介します。より犬の吠え癖を助長してしまったり、混乱させてしまったりする恐れがあるため以下の行為は控えてください。
- 吠えている時に優しく反応する
- 要求吠えに対して応えてしまう
- 頭ごなしに怒鳴って叱る
- 無理やり恐怖を感じている対象を近づけない
- 日や時によって対応を変える
上記のような飼い主の対応は、犬に「吠えたらかまってもらえる」と間違って学習させてしまったり、ストレスを増幅させて吠え癖をエスカレートさせてしまったりする恐れがあります。
また、その時によって飼い主の対応が変わってしまうと、飼い主の対応に一貫性を見いだすことができずに犬が混乱してしまいます。吠え癖が直らなくなる原因となるため、吠え癖を直すトレーニング中は一貫した対応を心がけてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の吠え癖を直すことは容易ではありません。根気強く犬のペースに合わせてトレーニングを続けていく必要があります。現在、吠え癖に悩んでいる方は、ぜひ今回紹介した方法やNG行為を参考にトレーニングを地道に続けてください。