犬にとってNGなご飯の食べ方5つとその理由
犬にとって食事は1日の中でも重要な日課の1つです。健康を直接左右する日課でもある食事は、ご飯の食べ方を間違え続けていると、体やしつけに悪影響を及ぼす恐れがあります。ここでは犬にとってNGなご飯の食べ方とその理由について解説します。
1.地面に直接お皿を置いた状態で食べる
愛犬にごはんを与える際、ドッグフードを入れたお皿を直接地面に置いて食べさせていませんか。地面に置いた状態で食べていると、犬が首を下げて食べなければいけないため、首から背中にかけて強い負荷がかかります。
この姿勢を続けているとヘルニアなどの症状が悪化してしまう恐れがあり、将来的に体を動かすことが難しくなる危険性もあります。特に大型犬は、床に置いてしまうと首をより深く下げなければいけないため注意しましょう。
2.一度に多くの量を早食いする
これは犬の本能的な行動でもあるため、予防することが難しいNGな食べ方なのですが、一度に多くの量を早食いしてしまうと、胃の中で上手く消化しきれなかったり、喉に詰まって窒息する恐れがあります。
犬は「食べられるときにできるだけ多く食べる」という本能が働くため、出されたご飯を取られまいと早食いする習性がありますが、非常に危険な行為なのでトラブルを引き起こす前に対策を練りましょう。
3.不規則に何度も食事を与える
基本的に犬に食事を与える回数は、1日朝晩2回が理想とされています。犬の早食い癖や年齢に応じて食事回数を変える必要はあるものの、規則的に食事を与え、食事量をコントロールすることは健康維持のためにも重要です。
しかし、不規則に何度も食事を与えてしまうことで、気をつけていても気付けば規定量をオーバーし、その結果、犬が肥満体型になってしまうケースは珍しくありません。
肥満は万病の元でもあるので、食事の与えすぎに注意するためにも規則的な食事回数と量を意識しましょう。もちろん、おやつの与えすぎも厳禁です。
4.散歩前にご飯を食べさせる
皆さんはご飯をどのタイミングで与えていますか。散歩や運動前に体力をつけるためにご飯を与えている場合は、すぐにやめてください。
散歩などの運動前にご飯をいっぱい食べてしまうと胃が膨張しやすくなり、数時間で死に至る危険性のある胃捻転や胃拡張のリスクが高まります。
特に大型犬はなりやすいと言われているため、散歩前に食事を避けることは絶対に避けてください。もしも食後に散歩に行く予定がある場合は、必ず1時間以上は時間をおいて散歩に連れていきましょう。
5.お皿ではなく飼い主の手から食べる
大切な愛犬を溺愛するあまり、お皿ではなく飼い主が自ら手で食べさせているご家庭もあるでしょう。犬にとっては嬉しい行為ですが、この手から食べる行為が習慣化してしまうとご飯をお皿から食べなくなってしまいます。
もしも病気や急なお出かけなどで病院やペットホテル、知人宅に預けることになった場合、お皿からご飯を食べられないと上手に食事ができなくなってしまう可能性があります。日頃からなるべく自分でできることは自分でするように習慣づけることも愛情の1つです。
犬に正しくご飯を食べさせるために実行したいポイント
上記で紹介したように犬にとってNGなご飯の食べ方を続けていると、様々なトラブルを発症するリスクが高まります。犬に正しくご飯を食べさせるためには、以下のような点を意識して実行しましょう。
- 食事は運動や散歩の前を避ける
- 1日2回など与える時間と量を決めておく
- ご飯皿は犬の首が平行になる高さに置く
- 早食い防止のために「早食い防止食器」を活用する
まず、量をコントロールするためにも食事の回数と1回毎の量は決めておく必要があります。また、ご飯はなるべく自分で食べるようにし、お皿は地面に置くのではなく食器台などを使用して適切な高さに調節してください。
早食いしてしまう犬の場合は、早食いを防止する食器を活用したり、一度に大量の食事を一気に胃に入れることを避けるため、1回の量を減らし食事回数を増やすといった対策も有効です。
まとめ
食事は犬の健康に直接影響を与える重要な役割を持っています。今回紹介した犬にとってNGなご飯の食べ方と理由を踏まえて、健康を維持するためにも正しい食べ方を実践させる対策法をぜひ早めに試してみてください。