犬のウンチは健康状態を知る重要な手がかりに!
皆さんは、毎日のように愛犬が排泄しているウンチを観察していますか。毎日出すことの多い犬たちのウンチは、排泄するたびに確認している人は意外と少ないでしょう。
しかし、犬のウンチやオシッコなどの排泄物は、犬の体内の健康を知るバロメーターとしてとても役立ちます。体調の良い時は健康的で正常なウンチを、体調不良の時はいつもとは色や硬さ、量などが違うウンチを出します。
このように、普段から愛犬のウンチの色や硬さ、量、粘り気などを確認しておくことで、いざウンチに異変が生じたとき「なんだかいつもと違う」と愛犬の体調不良を疑うきっかけとなります。
ドッグフードの種類などで変わる場合もある
犬のウンチはその時の犬の健康を知る大きな手がかりとなります。しかし、だからと言って必ずしも正常で健康的なウンチの特徴に当てはまっていなければ不健康というわけではありません。
犬のウンチはちょっとしたストレスやドッグフードの変化などで緩くなったり、いつもより硬くなってしまうこともあります。
あくまで目安として観察し、いつもとウンチの様子が違う場合は思い当たる変化や様子はないか思い返してみてください。他に嘔吐や食欲不振といった症状が現れている場合は、一度かかりつけの動物病院へ連れていきましょう。
犬の『健康的なウンチ』の特徴とは?
では、犬の健康的なウンチとはどのような特徴を持つウンチなのでしょうか。ここでは犬のウンチの確認ポイントである「硬さ」「色」「量」について解説していきます。
1.形が崩れず地面にも引っ付かない硬さ
健康的な犬のウンチは、ウンチを取り除こうと触れた時にすぐに崩れたり潰れたりせず、尚且つ地面にねっとりとくっ付いていないちょうど良い硬さのウンチです。
しかし、とても硬ければいいということではありません。適度な硬さが理想的とされており、あまりにも硬い場合は、腸内環境が不安定になっている可能性があります。
毎日ウンチを触り、硬さを意識的に確かめることで、ちょっとしたウンチの硬さの違いに気づくことができるので、意識的に硬さをチェックしてみてください。
2.色は赤や黒が混じっていない茶色
色はミルクチョコレートのような茶色が理想的です。時々、犬のウンチの色に変化が生じることがありますが、犬のウンチの色に変化が見られる場合は、体調不良や環境の変化など、なんらかの原因が影響しています。
- 緑色…少々胃や腸の調子が悪い可能性
- 黒…胃や小腸で出血している疑い
- 赤が混じっている…血便、大腸炎
- 黄色・クリーム色…肝臓、膵臓、胆嚢にトラブルが生じている可能性
このように色が変化することで、体のどこに不調をきたしているのか目安になります。病院へ連れて行くときは、なるべく袋などにウンチを入れ病院に持って行くと、より正確な診断をしてもらえます。
3.多すぎない少量のウンチ量
犬のウンチはたくさん出ると良いと考えられがちですが、実はそうでもありません。多すぎず、少なすぎないいつも通りの排泄量が理想的なのです。
犬のウンチの量が多すぎる場合、消化器官に何らかの不調を来たしている可能性があります。健康的なウンチはあまり一度に大量に排泄せず、毎日同じくらいの量を排泄します。
しかし、療養目的などで食物繊維を多めにとっている場合は、ウンチの量が多くなることもあるので問題視する必要はありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬のウンチは、硬さや色、量などを確認することで、現在の愛犬の健康状態を目安として知ることができます。ウンチに異常が見られ、他にも症状が現れている場合は、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。