犬は『気温』で体調に変化が起こるの?
春から夏、夏から秋、秋から冬と、季節の変わり目は気温が大きく変化するため、なかなか体調を管理することが難しいですよね。季節の変わり目になると、頭痛や風邪、怠さを感じるという人も多いのではないでしょうか。
しかし、こうした気温の変化によって体調に異変が生じるのは、人間だけではありません。犬も同様に気温の変化によって体調を崩すことはあります。
気温や気圧の変化によって自律神経が乱れる
人間も犬も冬眠などはなく、1年中活動し続ける動物です。そのため、体の構造として気温や気圧の変化に対応できるように自律神経が備わっています。
しかし、気温や気圧の変化が急激に起こることで自律神経がうまく追いつかず、頭痛やめまい、怠さといった体調不良を引き起こしてしまうのです。
犬は言葉を話せないので、なかなかこうした小さな変化を察知してあげることが難しいですが、季節の変わり目など気温が急激に変化する時期は、犬も体調を崩しやすいということを理解しておきましょう。
気温が急激に変化する季節の変わり目…注意点は?
では、気温が急激に変化する季節の変わり目に、愛犬がなるべく体調を崩さないよう飼い主ができることはあるのでしょうか。気温で体調に変化をもたらさないよう、注意点を解説していきます。
1.消化の悪い食べ物は避ける
気温が急激に上がったり下がったりする時期は、胃腸の調子も悪くなりがちです。そうした時に消化の悪い食べ物を与えてしまうと、余計に体調不良を悪化させる恐れがあります。
また、普段食べているドライフードであっても、胃腸の働きが低下しているときは消化しにくいと感じることがあります。その場合は軽くふやかしてあげたり、ウェットフードに替えてみるといった工夫をしてあげることも大切です。
2.自分で体温調節できるような環境を整えてあげる
気温が急激に変化する季節の変わり目は、人間よりも体温調節が難しい犬にとって、気温の変化に追いつくのが大変です。暑い日もあれば、肌寒い日もある時期などは、室内の温度に応じてエアコンを稼働させたり切ったりといった作業も必要になります。
また、「寒い」と感じた時には自分で毛布に包まるなど、自ら体温調節できるように毛布を入れておいてあげるのもおすすめです。
3.散歩の時間帯を見直してみて
夏場は暑いため、早朝や陽が落ちた後が推奨されてきましたが、暑さのピークを過ぎると、このような時間帯は「肌寒い」と感じるようになる犬も多いです。
そのため、その日の気温に合わせて散歩の時間帯を見直してあげることも体調を維持してあげるポイントになります。
暑い日は早朝や陽が落ちた後に散歩へ連れて行ったり、少し肌寒い日は、陽が出始めた暖かい時間帯に連れて行ってあげるなど、その日の気温に合わせてあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は気温の変化が体調に影響を与えることは珍しくありません。そのため、季節の変わり目は、飼い主が愛犬の体調管理に気を使ってあげる必要があります。9月に入り涼しい日が増えてきたので、ぜひ愛犬の過ごす環境の見直しを始めましょう。