『秋の花粉症』になりやすい犬種3選!対策法や予防策は?

『秋の花粉症』になりやすい犬種3選!対策法や予防策は?

皆さんは『秋の花粉症』をご存知でしょうか。花粉は1年中飛んでいますが、春だけでなく秋も飛散量が増える時期です。今回は『秋の花粉症』になりやすい犬種や対策法について解説していきます。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

秋は『ブタクサ花粉症』にご注意!

アレルギーで目が腫れた犬

花粉症と聞くと春に起こるアレルギー症状だと思っていませんか。実は、花粉は年中飛んでいるため春限定の症状ではありません。

8月〜10月の秋シーズンに入ると、ブタクサやヨモギ花粉の飛散量が増えます。特に、ブタクサに対するアレルギー症状はスギ花粉の次に多いと言われているため、実は花粉のアレルギー症状が出ている人も多いです。

しかし、この秋の花粉症は人間だけに起こるものではありません。実は、犬も秋の花粉症を引き起こしやすいのです。犬は主にアレルギー性皮膚炎を発症することが多く、次いでくしゃみや目の充血(涙)となります。

したがって犬の花粉症を確認するためには、まず皮膚の状態を確認するようにしましょう。もしかすると「秋になると皮膚炎を発症している」という愛犬の症状に気付くかもしれません。

犬も例外じゃない!『秋の花粉症』になりやすい犬種3選

マスクをする男性と犬

では、『秋の花粉症』になりやすい犬にはどのような犬種が当てはまるのでしょうか。アレルギー症状を発症しやすい傾向にある犬種もいるため、特に注意して観察しましょう。

1.トイプードル

トイプードル

日本国内で毎年人気ランキング1位に躍り出るトイプードルは、アレルギー症状を引き起こしやすい犬種として知られています。

花粉症も例外ではなく春はもちろん、秋のブタクサ花粉やヨモギ花粉に反応し、涙をいつもより流したり、皮膚の痒みを訴えるようになったりする犬が多いです。

「秋になると体をかく仕草が増える」「皮膚を気にするような様子を見せる」「くしゃみをする」「涙や目脂が多くなる」といった様子を見せる場合は、一度花粉アレルギーを持っていないか検査してみましょう。

2.フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグは、犬種の中でも花粉症を発症したと報告されている割合が第2位と非常に花粉症を持つ犬が多い犬種です。

アトピー性皮膚炎やアレルギーを引き越しやすい犬種で、花粉に対してもアレルギー反応を起こしやすい犬種と言えます。特に目や口周りが赤くなったり、体を痒がる様子を見せる頻度が増えたりする犬が多いです。

皮膚に赤みがないかどうか確認しやすい犬種なので、秋シーズンに突入したら皮膚に異常が生じていないか毎日チェックしてあげましょう。

3.柴犬

柴犬

日本犬として人気の高い柴犬も花粉のアレルギー症状に悩まされやすい犬種です。特に柴犬はアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎を発症しやすい犬種なので、花粉症を患っている場合、皮膚に猛烈な痒みを発症する犬が多いです。

普段よりも明らかに体をかきむしる回数が増えるなどの異変が見られたり、気付いたらかきむしりすぎて出血や脱毛していたといった報告例もあります。

体の痒みは強いストレスに繋がりやすく、ストレスによってさらに痒みが引き起こされるケースもあるため、早めに対処してあげましょう。

犬が発症しやすい『秋の花粉症』…対策法や予防策はあるの?

服を着て散歩するラブラドール

犬が発症しやすい『秋の花粉症』。できれば花粉症を患う前に予防してあげたいですし、花粉症になってしまった場合、少しでも症状を和らげてあげたいですよね。

予防をしたい方も、すでに愛犬が花粉症になってしまい症状を和らげてあげたい方にも有効な日頃から取り入れたい予防・対策法はたくさんあります。実践できる対策法を以下から選び、なるべく意識的に実践していきましょう。

  • 花粉の飛散量が多い午前中は外に出ない
  • 洋服を着せて散歩に出かける
  • ブタクサなどがありそうな草むらは避ける
  • 散歩の後は犬用ウェットシートで体を拭いてあげる
  • 毎日ブラッシングを行う
  • 空気清浄機で室内の花粉を除去する
  • 毎日こまめに掃除機をかける

いかがでしょうか。特別難しいことはなく、こうした細かいポイントを意識的に多く取り入れることで、花粉の影響を受けにくくなります。

また、飼い主が外出先から帰宅後、衣類に花粉を付着させているケースもあるため、家に入る前に軽く叩いてから入るという細かい習慣も大きいです。ぜひできるものから実践してみてください。

また、あまりにも愛犬が痒がる場合は、かかりつけの病院で診察を受け、薬を処方してもらいましょう。アレルギー性皮膚炎に効くシャンプーなどをお勧めしてくれる病院もあります。症状が重い場合は、アレルギーの原因を確認するためにアレルギー検査を行うこともあります。

まとめ

散歩するフレンチブルドッグ

いかがでしたでしょうか。秋はブタクサやヨモギの花粉飛散量が増える時期です。飼い主、犬ともに花粉に気をつけ、症状が発症してしまった場合はなるべく早く対策をとりましょう。かかりつけの動物病院で治療するのも効果的です。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。