秋は『ブタクサ花粉症』にご注意!
花粉症と聞くと春に起こるアレルギー症状だと思っていませんか。実は、花粉は年中飛んでいるため春限定の症状ではありません。
8月〜10月の秋シーズンに入ると、ブタクサやヨモギ花粉の飛散量が増えます。特に、ブタクサに対するアレルギー症状はスギ花粉の次に多いと言われているため、実は花粉のアレルギー症状が出ている人も多いです。
しかし、この秋の花粉症は人間だけに起こるものではありません。実は、犬も秋の花粉症を引き起こしやすいのです。犬は主にアレルギー性皮膚炎を発症することが多く、次いでくしゃみや目の充血(涙)となります。
したがって犬の花粉症を確認するためには、まず皮膚の状態を確認するようにしましょう。もしかすると「秋になると皮膚炎を発症している」という愛犬の症状に気付くかもしれません。
犬も例外じゃない!『秋の花粉症』になりやすい犬種3選
では、『秋の花粉症』になりやすい犬にはどのような犬種が当てはまるのでしょうか。アレルギー症状を発症しやすい傾向にある犬種もいるため、特に注意して観察しましょう。
1.トイプードル
日本国内で毎年人気ランキング1位に躍り出るトイプードルは、アレルギー症状を引き起こしやすい犬種として知られています。
花粉症も例外ではなく春はもちろん、秋のブタクサ花粉やヨモギ花粉に反応し、涙をいつもより流したり、皮膚の痒みを訴えるようになったりする犬が多いです。
「秋になると体をかく仕草が増える」「皮膚を気にするような様子を見せる」「くしゃみをする」「涙や目脂が多くなる」といった様子を見せる場合は、一度花粉アレルギーを持っていないか検査してみましょう。
2.フレンチブルドッグ
フレンチブルドッグは、犬種の中でも花粉症を発症したと報告されている割合が第2位と非常に花粉症を持つ犬が多い犬種です。
アトピー性皮膚炎やアレルギーを引き越しやすい犬種で、花粉に対してもアレルギー反応を起こしやすい犬種と言えます。特に目や口周りが赤くなったり、体を痒がる様子を見せる頻度が増えたりする犬が多いです。
皮膚に赤みがないかどうか確認しやすい犬種なので、秋シーズンに突入したら皮膚に異常が生じていないか毎日チェックしてあげましょう。
3.柴犬
日本犬として人気の高い柴犬も花粉のアレルギー症状に悩まされやすい犬種です。特に柴犬はアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎を発症しやすい犬種なので、花粉症を患っている場合、皮膚に猛烈な痒みを発症する犬が多いです。
普段よりも明らかに体をかきむしる回数が増えるなどの異変が見られたり、気付いたらかきむしりすぎて出血や脱毛していたといった報告例もあります。
体の痒みは強いストレスに繋がりやすく、ストレスによってさらに痒みが引き起こされるケースもあるため、早めに対処してあげましょう。
犬が発症しやすい『秋の花粉症』…対策法や予防策はあるの?
犬が発症しやすい『秋の花粉症』。できれば花粉症を患う前に予防してあげたいですし、花粉症になってしまった場合、少しでも症状を和らげてあげたいですよね。
予防をしたい方も、すでに愛犬が花粉症になってしまい症状を和らげてあげたい方にも有効な日頃から取り入れたい予防・対策法はたくさんあります。実践できる対策法を以下から選び、なるべく意識的に実践していきましょう。
- 花粉の飛散量が多い午前中は外に出ない
- 洋服を着せて散歩に出かける
- ブタクサなどがありそうな草むらは避ける
- 散歩の後は犬用ウェットシートで体を拭いてあげる
- 毎日ブラッシングを行う
- 空気清浄機で室内の花粉を除去する
- 毎日こまめに掃除機をかける
いかがでしょうか。特別難しいことはなく、こうした細かいポイントを意識的に多く取り入れることで、花粉の影響を受けにくくなります。
また、飼い主が外出先から帰宅後、衣類に花粉を付着させているケースもあるため、家に入る前に軽く叩いてから入るという細かい習慣も大きいです。ぜひできるものから実践してみてください。
また、あまりにも愛犬が痒がる場合は、かかりつけの病院で診察を受け、薬を処方してもらいましょう。アレルギー性皮膚炎に効くシャンプーなどをお勧めしてくれる病院もあります。症状が重い場合は、アレルギーの原因を確認するためにアレルギー検査を行うこともあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。秋はブタクサやヨモギの花粉飛散量が増える時期です。飼い主、犬ともに花粉に気をつけ、症状が発症してしまった場合はなるべく早く対策をとりましょう。かかりつけの動物病院で治療するのも効果的です。